歌曲集『アリッサ』、『愛は歌う』、『ユダヤの詩』　ファーレイ、コンスタブル

ミヨー：歌曲集『アリッサ』、『愛は歌う』、他

フランス六人組の中心人物であったミヨー（1892-1974）は、その生涯に数多くの名曲を生み出しました。このアルバムにはそんなミヨーの最後のスコアであり、かつ最も興味深い歌曲集『愛の歌』の世界初録音が含まれています。この『愛は歌う』は様々な詩人たちの愛の主題による言葉を、短くも完結な音楽で紡ぎ出し、微妙な感情の揺れを見事なまでに音にしています。ジッドの狭き門による連作歌曲『アリッサ』と、彼が雑誌で見つけたテキストを元にした『ユダヤの詩』もドビュッシーを思わせる多感な表現が魅力的です。クルト・ワイルなども得意とするファーレイの豊かな感情が迸る名唱でお楽しみください。（ナクソス）

【収録情報】
ミヨー：
・歌曲集『アリッサ』〜アンドレ・ジッドの『狭き門』による組曲 Op.9
　（ジェローム／ジェロームとアリッサ1／ジェロームとアリッサ2／アリッサの手紙／ジェロームとアリッサ3／アリッサの手紙（断章）／前奏曲（ピアノ・ソロ）／ジェロームとアリッサ断章）
・歌曲集『愛は歌う』Op.409（世界初録音）
　（真の愛／愛してる／ソネット／彼は書く、女性の美しさについて／以下参照／決して二度となく／夕方／私の肉体に欠けている多くのもの／すいかずら）
　・歌曲集『ユダヤの詩』Op.34
　（歌う看護師／シオンの歌／働く者の歌／憐憫の歌／諦めの歌／恋の歌／鍛冶屋の歌／哀歌）
　キャロル・ファーレイ（ソプラノ）
　ジョン・コンスタブル（ピアノ）

　録音時期：1994年2月
　録音方式：デジタル（セッション）
　原盤：ASV