【中古:盤質S】 劇音楽『アイスキュロスのオレステイア』全曲　キースラー＆ミシガン大学響、Ｌ．フィリップス、ケンプソン、他（２０１３　ステレオ）（３ＣＤ）

ミヨー：『アイスキュロスのオレステイア』（３ＣＤ）

フランス６人組の中心的人物であり、また生涯に数多くの作品を残したダリウス・ミヨー。ワーグナー的な和声を嫌い、ひたすら新古典的な響きを追求し、また古典文学や神話の世界にも興味を示した彼の作品には、複雑なリズムと多調性、そして妙に整った部分が入り混じっています。
　この劇音楽は詩人ポール・クロデールがギリシャの三大詩人の一人アイスキュロスの「三部作」に台本をつけたものであり、アガメムノンと妻クリテムネストラの葛藤、娘エレクトラのクリテムネストラへの復讐、そして実際にクリテムネストラを手に掛けた息子オレステスの裁判（無罪判決）までの一連の物語と通して、悲しみの連鎖の終結と、平和と調和への道筋を描くという壮大な物語です。曲は時として暴力的であり、至るところに直截的な響きが充満していますが、一度はまると癖になる音楽でもあるといえるでしょう。まずはこれを聴く前に、一度ギリシア神話の該当箇所に目を通しておくと、一層理解が深まるかもしれません。（NAXOS）

【収録情報】
● ミヨー：劇音楽『アイスキュロスのオレステイア』
　アガメムノン Op.14
　コエフォール（捧げ物をする女たち） Op.24
　エウメニデス（慈愛の女神たち） Op.41：第1幕
　エウメニデス Op.41：第2幕
　エウメニデス Op.41：第3幕

　クリネムネストラ：ロリ・フィリップス（ソプラノ）
　オレステス：ダン・ケンプソン（バリトン）
　アポロ：シドニー・アウトロー（バリトン）
　女奴隷長：ソフィー・デルフィス（語り）
　アテナ／奴隷の女：ブレンダ・リー（ソプラノ）
　アテナ：タマラ・マムフォード（メゾ・ソプラノ）
　アテナ：ジェニファー・レーン（コントラルト）
　プフィア（神託）：ジュリアンナ・ディ・ジャコモ（ソプラノ）
　エレクトラ：クリスティン・エデル（メゾ・ソプラノ）、他
　UMSコーラル・ユニオン
　ミシガン大学室内合唱団
　ミシガン大学合唱団
　ミシガン大学オルフェウス・シンガーズ
　ミシガン大学パーカッション・アンサンブル
　ミシガン大学交響楽団
　ケネス・キースラー（指揮）

　録音時期：2013年4月4-7日
　録音場所：ミシガン大学、ヒル・オーディトリアム
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）