ミシェル・ウエルベック

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プラットフォーム

ミシェル・ウエルベック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048972017
ISBN 10 : 4048972014
フォーマット
出版社
発行年月
2002年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,366p

内容詳細

ミシェルは41歳独身で美術省勤め。美しく、控えめなヴァレリーは28歳で旅行会社重役。そんな男女の運命の出逢いが、今世紀最大の悲劇を生み出した…。生と性と愛をつきつめる著者渾身の物語。

【著者紹介】
ミシェル・ウエルベック : 1958年フランス海外県レユニオン島生まれ。国立高等農業学校卒業。20歳の頃より詩作活動を始め、91年にH.P.ラヴクラフトの評論と初の詩集『Rester vivant』を発表。続く詩集『La Poursuite du bonheur』がトリスタン・ツァラ賞を受賞する。94年に小説第一作となる『Extension du domaine de la lutte』でその特異な世界観が注目を浴び、98年に発表した長編『素粒子』はフランス文壇を揺るがせる事件と言われ、30ヶ国で翻訳された。その後写文集『Lanzarote』を経て2001年に小説第三作目となる本作『プラットフォーム』を発表、再び驚異的な論争を巻き起こした。現在フランスで、そのすべての言語活動が注目されている作家

中村佳子 : 1967年広島県生まれ。広島大学卒。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • どんぐり さん

    『地図と領土』『素粒子』に次いでウェルベック3冊目。東南アジアで売春リゾートを展開するカップルの愛と喪失の物語。作品はフィクションであるが、父親がアラブ人に殺されるところから始まり、終わりはタイでの爆弾テロ。性的描写もさることながら、社会的風刺の効いた文章と哲学思考があって飽きることがない。ウェルベックはイスラム嫌いのレイシストなのか、いたるところに彼らを揶揄する言葉がみられる。最新作『服従』が間もなく翻訳刊行される。今度はどんなフィクションを描いているだろうか、楽しみである。

  • Tonex さん

    パック旅行に一人で参加した独身の中年男が旅先で運命の女性と出会う恋愛小説。買春ツアーの話と聞いていたので買春ツアーに参加しまくる話かと思ったら、買春ツアーを企画する旅行会社の業界小説。当然性描写多め。▼イスラム原理主義への攻撃的な文章がアメリカ同時多発テロ事件と時期的に重なりスキャンダラスな話題作となったらしいが、それ以外にも差別発言連発。ネタか本気かわからないのが怖い。▼訳者あとがきによると、ウエルベックの愛読者にはうだつのあがらないオヤジが多いらしい。うーむ。

  • D21 レム さん

    自分の国への帰属感が持てず、アジアアフリカ人を同じ人間だと思わず、性行為だけが真実の幸せだと感じている、停滞感が漂う41歳の男性ミシェル。1人の人間の中には歪んだ部分と素直な部分があるが、その両方がくっきりと描かれている。しつこく描かれる性描写に辟易したが、それが唯一の素直な部分なのだろう。売春ツアーを企画するあたりから、不快感がつのった。無自覚で骨の髄までレイシストであるミシェルの、イスラムへの嫌悪も画一的っていうか。よどんだ視点。『服従』では、著者のイスラム解釈に変化があるらしいので、読もうと思う。

  • おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ さん

    とにかくひたすらセックスしている。繰り返し何度も「マンコ」と書かれている。個として、生物としての人間は極めて即物的な存在でしかないのに、その集合体である社会、宗教、国家は、慈善と博愛を基としたイデオロギーで武装し、主張の異なる集団を駆逐してきた。それは、種の存続を優先した結果、個体の生殖能力は放棄され、ひたすら卵を産み続ける女王の為に休みなく働く蟻のようだ。個の労働は富として豪邸に集約され、土地や株やプライベートジェットの購入に充てられる。セックスを忘れていない蟻は哀しくて滑稽だ。蟻だって愛されたいのに。

  • 多聞 さん

    ウエルベックの作品としては恋愛小説のカテゴリーに分類されるのだろうか? タイの売春ツアーをきっかけに出会ったミシェルとヴァレリーの恋愛をメインとしていながらも、ヨーロッパと資本主義への絶望、先進国と途上国との南北問題、フェミニズム、イスラームなど多数の要素が根底にあるのは彼らしいといえば彼らしい。資本主義社会において愛とセックスは無意味で、タイでのテロ発生後を描いた第三章で精神的に瀕死状態のミシェルに「生きたいと思う心が欠如している程度では、死にたいと思うには不十分」と語らせて「痛み」をにこれまでの作品以

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