CD 輸入盤

交響曲第6番『悲劇的』 ジョン・バルビローリ&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1967年ステレオ・ライヴ)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SBT1451
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

バルビローリのマラ6、1967年ライヴ初発売!
同時期のスタジオ盤と10分も違う演奏時間に驚き!


バルビローリが晩年、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団を指揮してEMIにセッション録音したマーラーの6番は、ディアパゾン賞を受賞するなど評価の高い演奏でしたが、今回のライヴ録音はその直前にロイヤル・アルバート・ホールで行われたコンサートをBBCがステレオでライヴ収録していたというもの。
 テスト盤を聴いた印象では、ステレオとはいえ残念ながら音質は冴えず、周波数レンジは広くなく、強奏では若干歪みもあるなど状態はあまり良いものではありませんでしたが、製品盤ではさらなるリマスターが施されて音質が向上するかもしれませんし、世界初発売ということもあり、資料的な価値という観点からもマニアには意義深いリリースといえるのではないでしょうか。
 なお、バルビローリのマーラー6番はこれまでにもEMI盤のほか、1966年のベルリン・フィルとのライヴ盤が出ており、さらにイタリア盤では、1969年1月録音とされるニュー・フィルハーモニア管とのライヴ盤がリリースされていましたが、この1969年盤は今回の1967年ライヴ盤と演奏時間が似ているので、もしかするとJohn Huntのディスコグラフィで書かれていたように1967年1月の演奏なのかもしれません(18:54+13:40+11:47+28:44=73:05)。
 録音当時、中間楽章の順番は第2楽章にスケルツォ、第3楽章にアンダンテ・モデラートが置かれるのが一般的でしたが、バルビローリはマーラーの意図を汲んで、第2楽章にアンダンテ・モデラート、第3楽章にスケルツォという構成で演奏をしています。

【収録情報】
マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団フィルハーモニア管弦楽団
 サー・ジョン・バルビローリ(指揮)

 録音時期:1967年8月16日
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

 (日本語解説は付きません)

【演奏時間比較(第1楽章呈示部反復は無し)】
1966L BPO 18:35+14:08+12:11+28:51=73:45
1967L NPO 18:53+13:45+11:53+28:57=73:28
1967S NPO 21:12+15:50+13:55+32:50=83:47

【解説書より抜粋(翻訳:ユニバーサルIMS)】
1901年11月、交響曲第4番の初演を終え、第5番の作曲に取り掛かっていたマーラーは22歳のアルマ・シンドラーと出会う。素晴らしい美貌に恵まれ、極めて高い音楽的才能を持ち合わせた教養あふれる若い女性で、彼女自身、作曲家でもあった。19歳の歳の差があるにもかかわらず、初めて会うなり相思相愛となり、マーラーにとっては彼の生涯を通じて最も大切な感動すべき体験となった。第6番の交響曲は彼らが結婚した後、初めてマーラーが取り掛かった作品で、1903年に作曲に着手。その後続いた生活の中で明らかになったところでは、アルマは強力な意志と個性を持ち合わせていたが、マーラーのほうが更に強かった。マーラーが第6番のシンフォニーを作曲し始めた頃のことを、アルマはこんな風に回想している。
 「彼は彼の音楽の中に私を描こうとしていた。強烈そして情熱的で触感を含むような官能性を込めて。そしてスケルツォ楽章では遊びに興じる子供を描いていた。」
 アルマの回想は不完全であったりあてにならなかったりすることが現在では知られているが、この事に関しては彼女の発言はたぶん正しいと思われる。(・・・・中略・・・・)
 交響曲第6番の楽譜は実際の初演が行われる前に出版され、このときの第1版ではスケルツォ楽章が第2楽章とされていた。その後1906年5月27日、エッセンで行われた初演に際して、マーラー自身が2つの中間楽章の順序を逆にし、第2楽章にアンダンテ・モデラートを、第3楽章にスケルツォを置いた。そして出版社にも楽章を差し替えての再販を要請し、それが出来上がるまでの数ヶ月は訂正説明の用紙を挿入するよう依頼した。
 マーラーの生前この作品の上演は6回行われ、そのうち3回はマーラー自身が指揮をとった。もちろんその際の楽章順はマーラーの最終案の通り、第2楽章にアンダンテ・モデラート、第3楽章にスケルツォが置かれていた。
 マーラーは51歳の誕生日を迎える6週間前、1911年5月にウィーンで息をひきとった。その後1920年にアムステルダムで開催されるマーラー・フェスティヴァルで第6番の交響曲を演奏する為の準備をしていたメンゲルベルクは、彼の甥で音楽学者のカレル・メンゲルベルクにプログラムへの解説を頼んだ。カレルは第6番のスコアのコピーを入手したが、それは第1稿でしかも訂正説明の紙が入っていないものだった。そこで彼はウィレム・メンゲルベルクに正しい中間楽章の順序はどうなのかを尋ね、ウィレムはアルマにテレグラフでこの質問をした。彼女からの返事は、詳細な説明は一切ぬきにした「最初にスケルツォ、次にアンダンテ」というものだった。そして初演以来13年以上を経て、再度間違った順番での演奏がなされた。1920年以降1951年に他界するまでメンゲルベルクは第6番の交響曲を演奏会で取り上げることは無く、メンゲルベルク以外の指揮者が彼の生前に同曲の中間楽章を誤った曲順で演奏することも無かった。
 本来ならマーラーが望んだことが後世に受け継がれていくべきだと人は考えるだろう。しかし1950年代半ばにウィーンの国際グスタフ・マーラー協会(IGMG)の校訂版編集者、エルヴィン・ラッツは中間楽章の順番はスケルツォ−アンダンテの順だという論理に完璧に取り付かれていた。彼の信念には何ら事実的根拠があるわけではなかったが、1963年に出された校訂版スコアの序文に「マーラーは初稿のスケルツォ−アンダンテの順序に立ち返ることを意図していた」とエルヴィンは書き記した。エルヴィンはシェーンベルクの門下生で彼のグループの一員の音楽学者だったが、マーラーの初稿にあるスケルツォ−アンダンテという曲順が最終的に正しいものであるという自らの視点を立証する為には、証拠を隠したり改ざんしたりする事もあった。1963年以降、ほとんどすべての演奏はこの校訂版によるものとなった。
 しかしながらこの録音に聴くように、サー・ジョン・バルビローリはラッツの不当な変更を受け入れることなく、中間楽章の順序をアンダンテ−スケルツォとしている。

収録曲   

  • 01. Mahler: Symphony No. 6 [74.42]: I. Allegro energico, ma non troppo. Heftif, aber markig [19.08]
  • 02. II. Andante moderato [14.00]
  • 03. III. Scherzo (Wuchtig) [12.08]
  • 04. IV. Finale: Allegro Moderato [29.23]

総合評価

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まず音質について。一連のベルリンフィルと...

投稿日:2010/06/03 (木)

まず音質について。一連のベルリンフィルとのライヴよりもずっと良い録音で、細部も聞き取れるし、全体の量感も十分。音の鮮度がやや足りない(仕方がない)くらいで、鑑賞には何の問題もなし。なので、録音を気にして購入をためらっている方には、ご心配なく、と申しましょう。さて、演奏は熱気を帯びたなかなかの力演。ひたすらに重い第1楽章。煽りに煽る第2楽章(アンダンテ)。指定通りにちょっと座りの悪い第3楽章(スケルツォ)。そして豪快で大迫力の圧倒的なフィナーレ。各楽章の性格を描き分けた、見事な演奏です。個人的には、アンダンテが暴走気味で、いささか美感を損なっているなあという不満はあります。また、スケルツォも、ちょっと存在感が希薄になっているように感じ、物足りなさは覚えます。しかし、総じて、大物が熱を入れたライヴならではの大演奏で、聴きごたえ十分。この曲やバルビローリのファンはぜひお聞きになるように。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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ライブでのバルビらしい演奏の迫力と盛り上...

投稿日:2010/03/29 (月)

ライブでのバルビらしい演奏の迫力と盛り上げ方は私は好きだ 演奏の楽章の入れ替えについて 中の解説にも書いてあるが 元々マーラー本人も最初はScherzoが後だったのがいつの間にか楽譜が逆になってしまっただけで もしかしたら従来の方が間違えの可能性もある バルビは最初から全部Andante-Scherzoで演奏している 勝手に演奏と順序を変えたのはEMIであり 気に入らなくてもあの時代は元に戻せなかったのだ 最近になってやっと演奏どおりにスタジオ録音でも直してある(解説にもお断りがある) なので順番がどうので演奏がどうのとかいうのは関係ないのではないかと思う 失礼ながら誤解は正しておきたい

SN さん | 東京都 | 不明

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整然と押しまくる演奏に圧倒される、第二版...

投稿日:2010/01/25 (月)

整然と押しまくる演奏に圧倒される、第二版では最高の演奏に思われます。今後の発掘にも期待。

鶴田の坊主 さん | 青森県 | 不明

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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