CD

交響曲第9番 レーグナー&読売日本交響楽団(1988)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
YASCD1003
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

読響アーカイブ・シリーズ
ハインツ・レーグナーのマーラー第9番


読響シリーズに注目盤。今回登場するのはマーラーの交響曲第9番。レーグナーのマーラーといえば、セッション録音の第3番と第6番が有名で、これまでほかには聴けなかったので、今回の第9番のリリースは歓迎されるところです。
 しかも演奏時間はトータル69分という短さで、第1楽章はなんと21分台で駆け抜けます。かの快速ワルター盤でさえ24分台だったので驚きの速さですが、描き方はデリカシーに富んでおり、焦燥感だけに終わらぬ内容の豊かさがさすがレーグナー。実演のテンションが伝わる良質なステレオ録音です。

【レーグナー】
ライプツィヒ生まれのドイツの指揮者、ハインツ・レーグナー[1929〜2001]は、ベルリン放送交響楽団の首席指揮者(1973〜93)として多くのレコーディングをおこない、その個性的なアプローチが宇野功芳氏らに絶賛されて脚光を浴びていました。
 1984年から1989年には読売日響の常任指揮者を務め、その後は名誉指揮者となって数々の優れた演奏により話題を提供、日本でもお馴染みの名匠として広く親しまれました。
 レーグナーの芸風は個性的なもので、作品の造形的な要素よりは、音楽の表情豊かな移り変わりや音色の濃淡といった要素を重視しており、サラリとした進行と濃厚な味わいという両極端の要素が混然一体となったような演奏は実にユニーク。その独自の魅力は今聴いても新鮮で、ときにみせる局所的な巨大スケールや、楽想の変換と経過句での凝った処理、さらには美しい旋律的表現が多用されるなど、まさに予断を許さぬ展開がレーグナーの面白さでもあります。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第9番ニ長調 [69:29]
 I. 21:44 / II. 14:38 / III. 13:02 / IV. 20:05

 読売日本交響楽団
 ハインツ・レーグナー(指揮)

 録音時期:1988年3月8日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:ステレオ(アナログ/ライヴ)
 サウンド・マスタリング:WEITBLICK

収録曲   

  • 01. Mahler Symphony No. 9: I. Andante Comodo [21:44]
  • 02. II. Im Tempo eines gemachlichen Landlers. Etwas tappisch und sehr derb [14:38]
  • 03. III. Rondo, burleske, allegro assai, sehr trotzig [13:02]
  • 04. IV. Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend [20:05]

ユーザーレビュー

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よくぞリリースしてくれました。驚くべき演...

投稿日:2013/06/23 (日)

よくぞリリースしてくれました。驚くべき演奏です。前の方もお書きのように、この年代(88年)の日本の楽団(読売日響)、デッドな東京文化会館、一発録りのライヴ、記録用録音(恐らく)の音源、といった要因が、今日の、洗練され完成された録音作品に比すると聴き劣りするかもしれません。しかし、隅々まで意志的で、音が生きており、造形と和声感、全体構造の把握が、この作品としては最高レヴェルだと思います。生で聞いた折はもう少しラフに聴こえましたが、そんなことはありませんでした。特に第一楽章が良いです。こういった要素でここまで聴かせる演奏は、他に思い浮かびません。一般的なイメージやムードに一切構うことなく、確信に従って我が道を行くレーグナーの姿勢も、素晴らしい。読売日響も大健闘。 武満の「トゥィル・バイ・トゥワイライト」も、その後何度か聴きましたが、この時の演奏の記憶を抜きません。レーグナーは、武満氏死去の折、再演したそうですが、聴き逃しました。 当日ひどいブーイングを浴びせている一団が居ましたし、雑誌批評も不評でしたが、当事者は不明を恥じるべきでしょう。

神戸人 さん | 兵庫県 | 不明

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かなり期待したが、残念ながら記録の域を出...

投稿日:2013/05/11 (土)

かなり期待したが、残念ながら記録の域を出ない演奏である。録音年代は新しいのだけど、艶がなく、高音域で金管の音が割れる。デッドな当時の東京文化会館の音が、そのまま入っているから、オケの限界もカモフラージュ無しで、しっかり記録されている。オケの誰かが物を落とした音まで、派手に記録されている。それと、大事なところで、客がうるさい。細部でアバウトな弦、やかましく、それでいて不安定な金管。と、悪い話はいくらでもあるが、レーグナーがどういうマーラーを描きたかったのかは分かるし、この高速テンポは、これはこれで一つのアプロ―チだと思うが、いかせんオケに美感が欠けている。さらに、遠近感覚ゼロの録音の粗雑さが、全てを破壊している。一筆書きのマーラーになる筈だったが、単に急いだ演奏に聞こえるところが・・・。マーラーのこの曲には、立体的音像が必要だと思うが、60年代の録音なら、これもやむなしだが、リリースを前提としていない記録録音だったのだろう。まさにアーカイヴである。しかし、日本のオケは80年代から、2000年代にかけて長足の進歩を遂げたので、今なら、こういう響きにはならないのではないか。それと、アーカイヴシリーズなのだから、レーグナーのような読響と関わった重要な指揮者に関しては、演奏記録をブックレットに記しておいて欲しい。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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この日の演奏会、武満徹氏の委嘱作品「Twil...

投稿日:2013/02/13 (水)

この日の演奏会、武満徹氏の委嘱作品「Twill by twilight」の初演があったので、そちら目当てで行きました。武満作品も収録して欲しかったな。。武満とレークナーという水と油感をイメージしていましたが、曲終結部の調性コラールが異様に美しかった。 そして、肝心のマーラーは、解説にあるように、サクサクと美しく進み、ルバートが少ないものの、不思議な魅力がある演奏だった。是非武満とセットで聴き直したい!

AG さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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