CD 輸入盤

交響曲第9番 バーンスタイン&ベルリン・フィル

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4353782
組み枚数
:
2
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

数あるマーラーのアルバムの中で最も強烈な存在感を示すと言われるバーンスタインとベルリン・フィルによる交響曲第9番。レコードアカデミー大賞受賞の名盤でもあります。

【一期一会】
よくいわれるカラヤンとの不仲のせいなのか、それともマネジメントによる強力な采配が原因なのか、バーンスタインが指揮したベルリン・フィルとの公演は生涯にただ一度のみ(2日間)で、それは今からちょうど30年前の出来事でした。
 公演曲目がマーラーの9番ということもあってか、その公演はもはや伝説と化していますが、幸いなことにRIASによってその模様がステレオ・レコーディングされたために、伝説とは言っても「幻」にはなっていないのが嬉しいところです。

【ウィーン・フィル vs ベルリン・フィル】
バーンスタインはこのベルリン・フィル公演の8年前に、ウィーン・フィルを率いてベルリンのフィルハーモニーザールに乗り込み、同じくマーラーの9番を演奏しています。UNITELによって収録されたその映像を見てみると、ウィーン・フィルとの演奏は、ベルリン・フィルのそれと所要時間も解釈のコンセプトも似ているのですが、オケの性格・サウンドの違いもあってか、ベルリン・フィル盤とは、いろいろな意味で大きく印象が異なるのが注目されるところです。
 しなやかで軽妙ささえ漂わせ、アンサンブルとしての一体感もあるウィーン・フィルに対し、ここでのベルリン・フィルはごつごつといかつく、何かに憑かれたような抑制の効かなさ加減が独特の雰囲気を醸し出しているのが特徴的。いたるところで情念の噴出を感じさせ、どこか凄みのある重い音によってドラマティックな傾向を示すベルリン・フィルの演奏は、のちのカラヤンとの演奏では大きく様子が変わっているので、それらの特徴がバーンスタインの音楽性に根ざしたものであることを如実に感じさせてくれます。

【ベルリン・フィルとのリハーサル】
未知の大物指揮者の客演ということもあって、当時、ベルリン・フィルの団員たちも大喜びだったようで、出番・降番を巡って楽員間でちょっとした騒動も持ち上がったほどと伝えられています。
 バーンスタインも、初めてのオーケストラへの客演ということや、作品が難曲マーラーの9番という事情もあって、通常よりも長いリハーサルを要求していましたが、ベルリン・フィルとカラヤンとのスケジュールの都合などから、リハーサル時間をめぐるトラブルが発生し、完全な満足を得るまでの準備をおこなうことができなかったとも言われています。

【ベルリン・フィルの大熱演】
しかし、そうした状況にも関わらず、バーンスタインはここで、ベルリン・フィルからファナティックなまでの破天荒なサウンドを引き出しています。その異様なまでの高揚と没入の激しさは、スタイリッシュな演奏で知られていたカラヤン指揮するベルリン・フィルとはまるで別団体のような凄まじいものです。
 第1楽章の冒頭から既に尋常ではない緊張をはらんだ響きがとにかく強烈。精鋭ベルリン・フィルを崩壊寸前まで煽りに煽り、鼓舞するバーンスタインのもと、発奮した楽員たちの壮烈な気迫がいたるところから伝わってきます。第4楽章のとてつもなく深い感情移入も胸打たれる素晴らしいものです。

【実演ならではの感動】
この録音が実際のコンサートのライヴ録音であることと、完全とはいえなかったリハーサルの問題もあってか、演奏にはときに瑕疵も見受けられ、特にテンポの変動の激しい第4楽章では事故も発生していますが、そうしたことを踏まえても演奏の感動の深さが揺らぐことはありません。それは楽員たちの奏でる音楽が、バーンスタインへの熱い共感に根ざしたものにほかならないからだと思われます。

【収録情報】
マーラー:交響曲第9番ニ長調 [81:22]
 第1楽章 Andante comodo [27:31]
 第2楽章 Im Tempo eines gemachlichen Landlers [15:49]
 第3楽章 Rondo-Burleske: Allegro assai [11:59]
 第4楽章 Adagio. Sehr langsam und noch zuruckhaltend [26:03]
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 レナード・バーンスタイン(指揮)

 録音時期:1979年10月4〜5日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 プロデューサー:ホルスト・ディットベルナー
 バランス・エンジニア:ヘルゲ・イェルンス
 サウンド・エンジニア:クラウス・クルーガー

【演奏時間比較(実測データ)】
1965 NYP 28:26 + 15:52 + 12:30 + 23:03 = 79:51
1971 VPO 27:24 + 16:06 + 11:28 + 25:48 = 80:46
1979 BPO 27:31 + 15:49 + 11:59 + 26:03 = 81:22
1985 RCO 29:52 + 17:26 + 11:47 + 29:34 = 88:39

収録曲   

クラシック曲目

  • Gustav Mahler (1860 - 1911)
    Symphony no 9 in D major
    演奏者 :

    指揮者 :
    Bernstein, Leonard
    楽団  :
    Berlin Philharmonic Orchestra
    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1908-1909, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 82:2
    • 録音場所 : 10/1979, Philharmonie, West Berlin, Germany [Live]

総合評価

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私がこの曲を初めて聴いたのはニューヨーク...

投稿日:2017/07/03 (月)

私がこの曲を初めて聴いたのはニューヨークフィルを指揮するバーンスタイン氏の演奏の古いレコードです。楽譜台の倒れる音がかすかに入っていたような記憶もあります。その後カラヤン氏がそれまで避けていたマーラーを取り上げるようになって、ベルリンフィルでのアウェ−競合というドラマチックなこの録音を聴かずにいて、最近になってこの熱気溢れた演奏を聴くことになり、マーラ−第9のイメージがまったく別の曲であるかのように変貌しました。同様にカラヤン氏およびコンドラシン氏の演奏も聴き、演奏の多様性に驚くこととなりました。

テリーヌ さん | Hyogo | 不明

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本盤は、バーンスタインがベルリン・フィル...

投稿日:2011/06/10 (金)

本盤は、バーンスタインがベルリン・フィルを指揮した唯一の演奏会の記録である。カラヤンがバーンスタインをベルリン・フィルの指揮台に立たせなかったとの説が横行しているが、私は、側近が親分であるカラヤンの気持ちを勝手に斟酌して、そのように仕向けたのではないかと考えている。比較のレベルが低すぎてカラヤンには大変申し訳ないが、我が国の某党の某幹事長のケースに酷似しているとも言える。しかも、カラヤンはこの時期、自分のレコーディング人生の最後を飾る作品として、ベルリン・フィルとともにマーラーの第9の究極の演奏を目指して、真剣に取り組んでいた。しかしながら、バーンスタインの同曲への解釈とカラヤンのそれとは北極と南極ほどに大きく異なる。そんな完全アウェイの中に、バーンスタインは果敢に飛び込んでいった。その結果、両者の試行錯誤がはっきりと聴き取れる演奏になった。バーンスタインは、あたかも不感症の女性のように、思い通りの音を出そうとしないベルリン・フィルをうなり声まで発して相当にいらいらしている様子が伺え、ベルリン・フィルもアンサンブルの乱れなどに、バーンスタインの大仰な指揮への戸惑いが見てとれる。このような指揮者とオーケストラの真剣勝負の格闘が、本盤に聴くような大熱演を生み出したと言えるだろう。正に、一期一会の奇跡の熱演である。しかしながら、本盤は、果たして繰り返して聴くに足りる演奏と言えるのかどうか。というのも、私は、ベルリン・フィルはともかく、バーンスタインが本演奏に決して満足していなかったのではないかと思うからである。本盤が発売されたのが、カラヤン没後バーンスタイン存命中ではなく、バーンスタインの没後2年も経ってからであるというのも、それを表しているのではないだろうか。バーンスタインのマーラーの第9の決定盤はあくまでもCOAとの1985年盤。本盤は大熱演であることは認めるが、バーンスタインのベストフォームとは到底言えず、あくまでも一期一会の記録として記憶にとどめておきたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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すごい。録音は継ぎ接ぎだが、商品としては...

投稿日:2010/09/29 (水)

すごい。録音は継ぎ接ぎだが、商品としてはむしろ当然。BPOが燃え、騒ぎ、崩壊の寸前(しちゃった?)まで行っている。カラヤンの精緻な9番とともに揃えるべきであろう。ここぞというときの爆発は、ACOの比ではない。しかもあちらはデジタルで録音も悪い。

ushio さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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