CD

交響曲全集&歌曲集 ノイマン&チェコ・フィル(14CD) 

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ84024
組み枚数
:
14
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
ボックスコレクション

商品説明

よみがえる名演&名録音!
ノイマン&チェコ・フィルによる
マーラー:交響曲全集

名指揮者、ヴァーツラフ・ノイマン[1920-1995]の没後10周年企画の第2弾。チェコ・フィルとのもっとも充実した活動時期にあたる1970年代半ばから80年代初頭にかけてレコーディングされたマーラー全集がうれしい復活、しかも、輸入盤の全集では省かれていた歌曲の録音をカップリングしたCD14枚組でこの価格です。
 ドヴォルザークやスメタナのイメージが強いノイマンですが、この指揮者がマーラーに積極的だったことはファンならばご承知でしょう。未完に終わった晩年の全集再録音(CANYON CLASSICS)のほか、ゲヴァントハウス管弦楽団と1960年代に録音した第5番、第7番、第9番は、ファンの間でいまだ根強い人気を有しています。

 そんなノイマンによるマーラー録音の中でも、質・量ともに重要なのは、このスプラフォンへの全曲レコーディングといえるでしょう。「プラハの春」事件を乗り越えてふたたび往時の活力を取り戻したと評判も高かったこの時期のチェコ・フィルの、まさにこのオケ固有というべき美しいサウンドがまずは印象的。ともすれば過敏な神経症的側面が強調されがちなマーラー作品から、これほど自然な歌心を描出した演奏は、またとないのではないでしょうか。
 特に第5番は、名トランペッター、ミロスラフ・ケイマルによる冒頭のトランペット・ソロからして実に素晴らしく美麗。もちろん活力満点、迫力も充分なのですが、刺々しい響きを作らず、抑制された旋律の美感を常に失わないそのアプローチは、例えば第1楽章の葬送行進曲や第3楽章から、何とも物憂い、なにか過去を追慕するかのような微妙な表情を引き出すことに成功しています。そして、長い伝統を誇る「チェコ・フィルの弦」がその本領を発揮する第4楽章アダージェットの清涼な美しさは比類ありません。アナログ完成期の録音も非常に優秀です。
 また、デジタル初期の名録音として知られた第3番も、作品との相性もあってたいへん素晴らしい出来栄え。マーラー作品にはボヘミアの野に遊んだ幼少期の体験が濃厚に反映しているとはよく言われることですが、そのことを実感として感じさせてくれる稀有な名演というべきでしょう。アルト独唱に名歌手クリスタ・ルートヴィヒを迎えていることも大きなポイントです。
 名ホールとして名高い「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホールの優れた響きの録音会場に恵まれている点も当全集のメリットといえます。アナログ後期の1976年からデジタル初期の1982年まで6年がかりの収録ですが、一貫して保たれている高水準なサウンドは、やはりこの名ホールのたまものでしょう。

 輸入ではシンフォニーのみが11枚でリリース済ですが、今回は前述のとおり歌曲録音を含めてお買い得な14枚組で登場。アンチェルものなど、スプラフォン音源では本家よりもずっとクオリティの高いCD化をおこなっている日本コロムビアからのリリースだけに大いに期待させます。



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ノイマン/マーラー:交響曲全集(14CD)
・交響曲第1番ニ長調『巨人』
・交響曲第2番ハ短調『復活』
・交響曲第3番ニ短調
・交響曲第4番ト長調
・交響曲第5番嬰ハ短調
・交響曲第6番イ短調『悲劇的』
・交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
・交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
・交響曲第9番ニ長調
・交響曲第10番嬰ヘ短調〜アダージョ
・『亡き子を偲ぶ歌』
・『さすらう若人の歌』
・『起床合図』
・『ぼくの歌をのぞき込まないで』
・『私はこの世に忘れられ』
・『真夜中に』
・『トランペットが美しく鳴り響くところ』

ガブリエラ・ベニャチャコヴァー(S)
マグダレーナ・ハヨーショヴァー(S)
インガ・ニールセン(S)
ダニエラ・ショウノヴァー(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(M)
エヴァ・ランドヴァー(A)
ヴィエラ・ソウクポヴァー(A)
リブシェ・マーロヴァー(A)
トマス・モーザー(T)
ヴォルフガング・シェーネ(Br)
カレル・ベルマン(B)
リハルト・ノヴァーク(B)

チェコ・フィルハーモニー合唱団
プラハ放送合唱団
キューン児童合唱団

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)

録音:1976-82年(交響曲)、1962,79年(歌曲)[ステレオ&デジタル]

歌詞対訳付き

内容詳細

ノイマンにとってドヴォルザークやスメタナと同様に重要な作曲家だったマーラー。その演奏は、没入型でも分析型でも絶叫型でもなかった。ボヘミア人マーラーのトラッドな叙情性への愛着を強く感じさせるが、だからといってトラッドな側面だけを誇張するのではなく、あくまで端正なスタイルで格調の高い音楽を作り出したことがノイマンの独自性と評価できるだろう。第1番第3楽章で素朴な旋律が交錯する一方で、第10番アダージョで聴かせる均整のとれた叙情と澄んだ響き……最も美しいマーラー演奏と言えるだろう。(長)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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穏やかで歌心にあふれた演奏です。長いマー...

投稿日:2017/09/22 (金)

穏やかで歌心にあふれた演奏です。長いマーラーの交響曲ですが、疲れません。目から鱗の演奏です。聴いていて、心が穏やかになります。

Nowhere Man さん | 石川県 | 不明

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素晴らしい演奏ですね。いろんな指揮の演奏...

投稿日:2010/11/15 (月)

素晴らしい演奏ですね。いろんな指揮の演奏聴いていましたが、結局ノイマンのマーラーに戻ります。 質素、室内楽的、オーケストラの美しさ、感動ものです。  合唱も素晴らしい。

ムッシュ さん | 東京都 | 不明

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ノイマンのマーラーは私の心の琴線に触れま...

投稿日:2010/10/13 (水)

ノイマンのマーラーは私の心の琴線に触れます。2番、5番、8番、9番は持っていますが買います。

NAKAKO さん | 長崎県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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