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【中古:盤質AB】 マーラー:交響曲第2番『復活』、ドビュッシー:『海』 アバド&ルツェルン祝祭管弦楽団(2CD)

マーラー(1860-1911)

中古情報

新品ジャケット
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:
AB
特記事項
:
2枚組み
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
4775082
レーベル
Dg
Europe
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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アバドの強烈ライヴ!
マーラー『復活』&ドビュッシー:『海』
2003年、ルツェルンでのコンサート!

ベルリン・フィル音楽監督を勇退した後のクラウディオ・アバドが新しいオーケストラを作るという新構想は、大きな期待をもってクラシック・ファンの耳に届いていました。 そして、その全貌が明らかにされたのが2003年のルツェルン音楽祭であり、1週間にわたるオープニングの掉尾となる2日間をマーラーの交響曲第2番『復活』が飾りました。
 その模様はすでにNHKでも放映され、驚くべき名演ぶりがファンの間でも大きな話題となっていました。そこへドイツ・グラモフォンから、この『復活』と、音楽祭初日のガラ・コンサートからのドビュッシー『海』をカップリングした2枚組がついに登場することになったのです。

 芸術監督にアバドを迎え、伝統あるルツェルン音楽祭のレジデンス・オーケストラを再編成するという試みは、比類ない新しいオーケストラの誕生を意味することにもなりました。アバドが創設に寄与したグスタフ・マーラー・ユーゲント管を母体とするマーラー室内管弦楽団が中核となり、各パートのトップにはベルリン・フィルの現・元首席奏者を始めとする名手を据え、これに最先端でソリストとして活躍するプレイヤーたちも加わり、実に錚々たる顔ぶれが揃ったスーパー・オーケストラが実現しています。

 コンサートマスターは元ベルリン・フィルのコーリャ・ブラッハー。弦の各パートにハーゲン四重奏団が参加。第1ヴァイオリンにはルノー・カプソン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管コンマスのセバスティアン・ブロイニンゲ、フィレンツェ五月祭管コンマスのドメニコ・ピエリーニ、北ドイツ放響コンマスのブリジット・ラングらが参加。第2ヴァイオリンのトップは元ベルリン・フィルのハンス=ヨアヒム・ヴェストファル。ヴィオラのトップは元ベルリン・フィル首席のヴォルフラム・クリスト。チェロにはベルリン・フィル首席のゲオルク・ファウストをはじめ、注目のナターリャ・グートマン、ゴーティエ・カプソンも参加。コントラバスにはウィーン・フィルのアロイス・ポッシュが加わっています。
 管楽器には、フルートのエマニュエル・パユ、オーボエのアルブレヒト・マイヤー、ホルンのシュテファン・ドールとベルリン・フィル首席が並び、クラリネットのザビーネ・マイヤー、トランペットのラインホルト・フリードリヒが名を連ねています。

 新生ルツェルン祝祭管との演奏のために満を持してきたアバドは実に精力的で、推進力に富む指揮ぶりがこのスーパー・オーケストラからみずみずしい音楽への忠誠を見事に引き出しています。
 特に終楽章では、作品に内蔵される音楽的生命感が一回性の感興の中でひときわ高揚しており、カタストロフを暗示する展開部を一気呵成に貫くエネルギーが圧倒的です。また、生への準備を力強く呼びかける男声合唱の導入以降、しなるように音楽が強まっていく大団円は「生の歓喜」を限りなく讃えるもので、聴き手に大きな感銘をもたらすことでしょう。まさに記念碑的な『復活』として末長くクラシック・ファンの耳目を集める名演ということができます。

 新聞各紙も、『アバドはルツェルンに驚異のニュー・オーケストラを創造した』(フランクフルト・アルゲマイネ紙)
『それは稀にみる友情の結合であった。全員が音楽を創ることに喜びや楽しさを感じ、熱意と情熱を傾けて演奏するために参加していた。彼らは音楽のためならばどんな狂気じみたことでもやってのける覚悟で臨んでいたのだろうか。炎を踏み越えて歩み、飛翔するほどに』(ニューヨーク・タイムズ紙)と絶賛していました。

 カップリング曲のドビュッシー:交響詩『海』は意外にもアバドにとって初録音。彼は若い音楽家たちとこの作品を演奏してきたことに特別な意味を見出しており、新生ルツェルン初日、ガラ・コンサートのラストを飾ったこの演奏にも格別の思いが込められています。
 その演奏は、プレイヤーたちの演奏意欲を反映してか、熱気を帯びたダイナミックなアプローチがとても印象的なものとなっていて、どこまでも明晰かつ抑揚に富む各フレーズの絡み合いの面白さが、作品の描写性と循環構造の合致をきわめて高い次元で実現させていることに驚かされます。加えて、実演ならではの高揚感にもスゴイものがあり、これほど聴き手を熱くさせる『海』は、かつて無かったと言いたくなるほどの魅力が確かに備わっています。終演後の聴衆の興奮した様子からもそのことは十分に窺えるところですが、オーディオ・セットの前の聴衆にも熱い感動をもたらしてくれる高解像度かつパワフルな録音にもひたすら感謝。素晴らしい技術です。

 ちなみに、今年のルツェルン音楽祭はマーラーの第5交響曲がメインとのことですが、その後、秋にはボローニャで新しい「モーツァルト管弦楽団」をスタートする構想を示しており、70歳を迎えたアバドの今後の活躍にはますます目が離せそうにありません。


■ドビュッシー:海-3つの交響的素描
■マーラー:交響曲 第2番 ハ短調 『復活』
エテリ・グヴァザヴァ(S)
アンナ・ラーション(Ms)
オルフェオン・ドノスティアラ合唱団
ルツェルン祝祭管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド

録音:2003年8月14日(海)、19日、20日(復活)
ルツェルン音楽祭コンツェルトザールにおけるライヴ録音

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 海_3つの交響的素描: : 第1楽章 : 海の夜明けから真昼まで
  • 02. 第2楽章 : 波の戯れ
  • 03. 第3楽章 : 風と海との対話
  • 04. 交響曲 第2番 ハ短調 《復活》: : 第1楽章 : アレグロ・マエストーソ [葬列]

ディスク   2

  • 01. 交響曲 第2番 ハ短調 《復活》: : 第2楽章 : アンダンテ・モデラート
  • 02. 第3楽章 : [スケルツォ]
  • 03. 第4楽章 : 〈原光〉
  • 04. 第5楽章 : スケルツォのテンポで

総合評価

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この演奏は、2003年のルツェルンで実演...

投稿日:2021/03/13 (土)

この演奏は、2003年のルツェルンで実演を聴き、感動の涙をボロボロ流した。CDを聴くと、あの感動が甦る。すべてにおいて明快で曇りがなく、はっきりとした意図で音楽が進んで行く。ホルンを舞台裏手から鳴らすパースペクティヴを計算した演奏、弾むようなピツィカートの合奏の快さ、終楽章の圧巻の合唱。実演でなく、再生された音を聴いて、またもや 涙。これは本当に素晴らしい演奏だ。現地に足を運んで、会場で聴くことができて、本当によかったと思う。

ジャン=ルイ さん | 千葉県 | 不明

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ルツェルン祝祭管弦楽団がアバドにより召集...

投稿日:2016/07/16 (土)

ルツェルン祝祭管弦楽団がアバドにより召集された初期の演奏で、アバドとしては珍しいドビュッシー、これがまたすんばらしい! これほど完璧な演奏は今までないんではないのだろうか?見事に写実された表現力に脱帽。 得意のマーラー交響曲2番もシカゴSOと勝るとも劣らない名演奏 日本盤の解説があって私には良かった。ルツェルン祝祭管弦楽団が出来た経緯とかは、日本語でないとよく分からなかったでしょう。

ken3353 さん | 千葉県 | 不明

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Abbadoはこの演奏に帰ってくることが出来て...

投稿日:2009/08/08 (土)

Abbadoはこの演奏に帰ってくることが出来て、どれ程嬉しかったのか、楽員・歌手含め、共演者もAbbadoとこの演奏が出来ることを、どれ程待っていたか。とにかく此れ程輝きと喜びに満ちあふれた「復活」は例がなく、Mahler Nr.2としてはやや異色かも知れませんが、音楽の若々しく生命力に溢れる様は比類が無い。こんなにも一音一音に演奏者全ての気迫と意志が篭った演奏は稀で、しかもそれは指揮者一個人の強烈な指示によって引っ張られて実現したのとは全く別物の、総意によって生まれた自発性の塊であることが、ひしひしと伝わって来ます。月並みな言い方だけれど、此れ程の友情と信頼に堅く結ばれた音楽は、あらゆる音楽ジャンルの中でも滅多に実感できるものでありません。全体のまとまり、精度などでChicago響との名盤に多少劣る面があっても、演奏者全員の総意と情熱、誠意、そして音楽することへの純粋な意志より、やはり記念碑的名演奏という他ありません。音楽の力を信じて共に生き続けることの素晴らしさを、しみじみと感じさせてくれます。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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