SACD 輸入盤

【中古:盤質A】 大地の歌 ジョナサン・ノット&バンベルク交響楽団、スティーヴン・ガッド、ロベルト・サッカ

マーラー(1860-1911)

中古情報

新品ジャケット
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:
A
特記事項
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SACD(ハイブリッド)
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基本情報

ジャンル
カタログNo
TUDOR7202
レーベル
Europe
フォーマット
SACD
その他
:
輸入盤

商品説明

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マーラー:大地の歌
ジョナサン・ノット&バンベルク交響楽団、スティーヴン・ガッド、ロベルト・サッカ


昨年交響曲全集もリリースし、最近ではカウフマンの単独歌唱版『大地の歌』も話題のジョナサン・ノットが、首席指揮者最後の年に手兵バンベルク交響楽団を指揮しておこなったセッション録音の登場。ノットの選択はテノールとバリトンによるヴァージョンで、ソリストには、イタリア系ドイツ人テノールのロベルト・サッカ[1961- ]と、イギリス人バリトンのスティーヴン・ガッド[1964- ]を起用。セッション録音ならではの高密度な楽器の質感、交響的な響きの情報量の多さが、特異な作品である『大地の歌』の姿を克明に描き上げています。


【大地の歌】
壮大壮麗な『千人の交響曲』を完成させたマーラーが次に向かったのは、前作とはまったく異なる「異国趣味」の世界でした。
 きっかけは友人から贈られた一冊の詩集『中国の笛』。これはハンス・ベートゲが、ハンス・ハイルマンによるドイツ語訳『中国叙情詩集』から選んだ詩を編みなおしたドイツ語詩集で、そのハイルマンの『中国叙情詩集』そのものも、フランス語や英語に訳された漢詩が元ネタになっているものもあるという具合でした。
 さらに、ベートゲはそれらの漢詩の一部の「情景」を「人間」に置き換えるなどヨーロッパ的なわかりやすいドラマ性を持ち込んだりし、さらにマーラーはそういった複数の詩をつないでしまったり、最後には自分のテキストを追加したりした結果、元来の包括的な陰陽二元論的世界は、西欧的でシンプルな二元論の世界へと読み替えられ、原詩の世界とは遠くかけ離れてしまった面もあるようです。
 もっとも、当時の欧州で流行をみせていたシノワズリーやジャポニズムといったオリエンタリズムそのものが、概して対象とした文化の表層のみを模倣し、それをヨーロッパ的な嗜好で換骨奪胎したうえで受容し、楽しんでいたものであったことを考えれば、『大地の歌』に取り込まれた「中国の詩」「中国風な詩」「中国風な旋律やリズム」といった諸要素も、様々な「引用」をおこなってきたマーラーにとっては、作品創造のいちプロセスに過ぎなかったのかもしれません。
 しかし、実際のところ、この作品から感じられる東洋・西洋ないまぜになった独特の雰囲気、日常性の中に穏やかな達観が織り込まれたテキストの魅力にはやはり抗いがたいものがあり、マーラーとしてもその魅力をなんとか自身の音楽に盛り込みたかったのではないでしょうか。
 ともかく、この歌曲とも交響曲ともつかないマーラーの『大地の歌』が書かれたとき、まだマーラーは40代であり、メトロポリタン・オペラにも招かれ、翌年にはニューヨーク・フィルの指揮者となることも決まっており、新天地への期待に胸がふくらんでいる時期でもあったのです。

【ジョナサン・ノット・プロフィール】
ジョナサン・ノットは1962年のクリスマスに、ウースター大聖堂の司祭の息子として誕生。ケンブリッジ大学で音楽を収め、マンチェスターの王立音楽ノーザン・カレッジでフルートと歌を、ロンドンで指揮を学んでいます。
 1989年フランクフルト歌劇場、1991年ヴィースバーデン州立歌劇場とカペルマイスターを務め、1997年にはルツェルン交響楽団首席指揮者に就任、ほどなくアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督にもなりますが、2000年1月にバンベルク交響楽団の音楽監督になると、アンサンブル・アンテルコンタンポランの方は、首席客演指揮者に変更し、バンベルク交響楽団での活動に注力することとなります。
 ノットは最初、ドイツの伝統的な指揮者の典型ともいえるカペルマイスター的なキャリアを積み、一方で、現代音楽も得意だった彼は、アンサンブル・アンテルコンタンポランで多くの新作初演を手がけ、あるテーマのもと、クラシックと現代音楽をカップリングしたコンサートを制作するなど、そのユニークな姿勢が幅広い聴衆から支持されていました。
レコーディングにもノットの多彩な才能は反映されており、これまでにベルリン・フィルを指揮したリゲティの2枚の作品集(Teldec)や、アンサンブル・アンテルコンタンポランとのエマヌエル・ヌネス作品集(Accord)、ヘルムート・ラッヘンマン作品集(Kairos)、ジョン・アダムズのDVD(ARTHAUS)、クセナキス、ベリオほかの作品集(BIS)、ワイル、ヴェレス、シュテファン作品集(PAN)といった現代作品や、バンベルク交響楽団とのブルックナーの交響曲第3番、シューベルト交響曲集、シューベルト・エピローグ(現代作曲家がシューベルトを題材に編曲・作曲したもの)、ヤナーチェク、ストラヴィンスキーなどがリリースされています。(HMV)

【収録情報】
● マーラー:大地の歌 [61:26]


 第1楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌」 [8:03]
 第2楽章「秋に寂しき者」 [10:18]
 第3楽章「青春について」 [3:06]
 第4楽章「美について」 [7:15]
 第5楽章「春に酔える者」 [4:15]
 第6楽章「告別」 [28:29]

 スティーヴン・ガッド(バリトン)
 ロベルト・サッカ(テノール)
 バンベルク交響楽団
 ジョナサン・ノット(指揮)

 録音時期:2016年2月8-13日
 録音場所:バンベルク・コンツェルトハレ・ヨゼフ・カイルベルト・ザール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND

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働き盛りの男が酒席で歌った歌という風情 ...

投稿日:2017/05/12 (金)

働き盛りの男が酒席で歌った歌という風情 全集完結から5年 16年間に及んだバンベルクSOとの協業に訣れを告げる年に収録された 両者によるマーラー演奏の総決算となった 演奏は濃密な情感に彩られて量感ある響きを繰り広げる この四ヶ月後にガッティの代役で揮ったカウフマン独唱のウィーンPO盤とは趣を異にする 歌やオーケストラの楽器一つ一つまでが思いの丈を吐露しているかに聞こえる サッカのテノールはキラキラ水に跳ねる光のようだ ガッドのバリトンは艶々として周囲の光が吸い付くようだ 添うオーケストラも声楽以上に歌うのだから想い溢れる演奏になった 真に惜別の歌が展開される だが 終焉終末ではない 皆が新たな創造の道へ旅立つのだ 友情と感謝と激励の交換が為された別れの宴もいつしか幕を引く時が来る 仕舞い込んでいた涙が一気に溢れ出す 一瞬寂寥が駆け巡る だが皆貌を上げて見交わしあった眼を転じて去る いい「大地の歌」だ ご一聴を   

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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