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【中古:盤質A】 交響曲第1番『巨人』 クーベリック&バイエルン放送響(1979 LIVE)

マーラー(1860-1911)

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A
特記事項
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なし
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基本情報

ジャンル
カタログNo
AU95467
レーベル
Germany
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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マーラー:交響曲第1番“巨人”
クーベリック指揮バイエルン放送響

マーラー指揮者として高い名声を誇っていたクーベリックだけに、この作品についてもすでにDECCAとDGの2種のスタジオ録音が知られており、さらには1975年の収録と偽った(実際には1979年、AUDITEと同じ)イタリア製海賊盤(廃盤)や、1980年収録の映像ソフトまでリリースされているのですからなかなかの盛況ぶりです。 今回登場するのは1979年にライヴ収録された音源によるもので、5種類中、もっともテンションの高い演奏内容が特徴となっています。

第1楽章
当初、作曲者自身によって「長い冬の眠りからの自然の目覚め」などと説明されていた序奏部は、怜悧な持続音とユーモラスな断続音によって、この作品が、独特の強いコントラストを孕んで進行することを予告する一方、第3楽章や、フィナーレのコーダなどにも用いられる素材の原型が散りばめられるなど、短く効果的な書法が特徴的なブロックですが、クーベリックのアプローチは自然な流れの中に、豊富な情報量を実感させてくれるもので、ゆとりのあるテンポ設定の中で、多彩な表情をつけてゆくのが印象的です。
のちの交響曲第5番にそのまま持ち込まれることとなるフィナーレのコーダ予告編ともいうべき展開部最後のファンファーレ・ブロックと好対照を成すこの序奏部、主部との関連の密接さを併せ考えれば、ここでクーベリックが管楽器の扱いを雄弁なものにしている点にも素直に納得できます。
 よく知られているように、主部の主題は、歌曲《朝の野辺を歩けば》の旋律がそのまま使われており、その意味で、この部分は非常に歌謡的な性格を有しているとも考えられ、DG盤では直線的だったクーベリックの演奏も、AUDITE盤では、よく歌いこまれた歌曲さながらに、とても繊細なアゴーギクが付されているのが耳目を惹きます。
音の環境について触れておくと、序奏部舞台裏のトランペットなど、実演ならではのパースペクティヴはとても面白く、彼方から響きわたるそのファンファーレが、ある種の予感に満ちた序奏部の音楽を、さらに効果的に演出している点も見逃せません。
また、第1ヴァイオリンが左、第2ヴァイオリンが右側というこのコンビのいつもの楽器配置も、立体感の醸成に大きく奏効しており、快適な推進力をたたえながら、左右を飛び交う両ヴァイオリンのかけあい部分など実に魅力的です。少々低域を補強すればさらに環境は向上します。

第2楽章
第1楽章が快活に締めくくられたあとは、同じく快活なレントラー風の楽章が続きます。素朴で力強い農民のダンスを思わせるここでの音楽も、マーラー初期の歌曲《草原の5月の踊り》を素材として利用しているのが面白いところ。
クーベリックの演奏は野趣あふれる元気なもので、主部の旺盛な活力が、少々品のない中間部の気楽な抒情成分とのコントラストを形成することで、実に開放的な音楽を聴かせることにつながっています。 左から響く低弦のゴツゴツとした感触に、右から応えるホルンの豪快な音色といった楽器の位置関係も実に立体的で、この楽章が様々な構成要素から成り立っていることが手にとるように判って痛快です。

第3楽章
冒頭部分、舞台左手からコントラバス・ソロ(最近ではユニゾンでやったりしますが)がなじみ深い俗謡を奏でてユニークなこの楽章、どこからどうみてもパロディックな葬送音楽であり、作曲者自身も当初は「カロ風の葬送行進曲」や「狩人の埋葬」と呼んでいたほど。
通常の意味合いにおける緩徐楽章とはまったく異なるその効能には、前2楽章で蓄積されたストレートな音楽的エネルギーを、いったんへこましてしまうようなアマノジャクな感覚が確かにあり、あとに控える第4楽章の大芝居をも正当化するほどのシニカルな雰囲気には独特の魅力があります。
クーベリックの演奏は神妙かつユーモアの感覚に富むもので、カノン風な音の重なり、陰気な音色の重層の中に、克明なアクセントと共にユーモラスな管楽器のフレーズが響くさまはなかなかの聴きもの。結局、 エピソード部分では大胆なルバートを多用することで、そうした傾向をいっそう助長し、森の動物たちになぞらえたという田舎の楽隊風な響きが、フィナーレの大嵐とのコントラストをいっそう強めてくれるのです。

第4楽章
嵐のように激しくの言葉通り、凄まじい迫力と気恥ずかしいばかりの感傷に彩られたこの楽章、クーベリックは相当な気迫でオーケストラをドライヴしており、感情過多に陥ることなく、巨大な質量を持った構築物を建造してゆく手腕がとにかく見事。伸縮自在の微妙なテンポ感覚と、これまた自在な各パートの出入りに支えられ、旋律的な第2主題部でも決して感傷に溺れることがありません。
どこをとっても、DG盤とは比較にならないほど深く彫りこまれた表情が素晴らしく、そのサウンド・デザインのセンスの良さとスケールの大きな空間性にはいちいち脱帽です。

総合評価

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だいぶ前に買ったもので、それ以前にも海賊...

投稿日:2013/01/18 (金)

だいぶ前に買ったもので、それ以前にも海賊版で出ていた音源で、端正なクーベリックが着火して本気になると、こうなる典型。強く感銘を受けた。かっちりとしたDGの録音もあるが、このAuditeのほうが圧倒的に良く、どちらかしか買わないのなら、こちらを勧める。

eroicka さん | 不明 | 不明

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これは実際、ものすごい演奏としかいいよう...

投稿日:2010/04/05 (月)

これは実際、ものすごい演奏としかいいようがない。圧倒的なスケールと緻密な設計。放送用?に録音する場合、キズを恐れて演奏者も無難な吹き方しかできないことの方が多い(某Nオケのように)ライブにもかかわらず、これほどオケが積極的な表現をできるということが素晴らしい。これはよほど指揮者に対しての心服がないとできるものではありません。まさにちょっとさわっただけで血が吹き出てきそうな熱い熱い演奏です。しかもキズが全くない。1番は最初に聞いたのがバーンスタイン=NYで、その歌い回しの印象がずっとあって逃れれなかったのだけども、これでようやく真の姿が見えたような気がします。

クーベリティアン さん | 岐阜県 | 不明

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5番がかなり良かったので期待して購入しま...

投稿日:2010/03/22 (月)

5番がかなり良かったので期待して購入しましたが、やはり健康的なマーラーで当方の好きなタイプでなく残念。クベリークはドボルジャークやモーツァルトはとても素晴らしいとは思うのですが...第1と第2バイオリンを左右に分けているのが掛け合いの効果を出していて面白いのですが、バイエルンの青い空のように爽やかなマーラーですね。

Dinkelbrot さん | 群馬県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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