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【中古:盤質A】 マーラー:交響曲第7番『夜の歌』、モーツァルト:同第41番『ジュピター』 テンシュテット&LPO(ステレオ)(2CD)

マーラー(1860-1911)

中古情報

新品ジャケット
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A
特記事項
:
2枚組み,廃盤
コメント
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1980年(MAHLER),1985年(MOZART)LIVE盤
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
BBCL4224
レーベル
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

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1980年エジンバラ、白熱のライヴ!
テンシュテットのマーラー『夜の歌』

1998年にテンシュテットが世を去って来年でちょうど10年。だれもが待ち焦がれたマーラーのライヴが、同じく2008年にレーベル誕生10周年という節目を迎えるBBCLEGENDSよりついに登場します。
 手兵ロンドン・フィルとはすでに2種の別録音を数えるテンシュテットの『夜の歌』。このたび登場するエジンバラ音楽祭におけるライヴは、全集シリーズの1980年10月のセッション録音に先立って同年8月に行なわれました。テンシュテットがまだ病に倒れる以前ということもあり、気力の充実と演奏の白熱ぶりには凄まじいものがあります。それはたとえば、演奏時間が全体でおよそ7分も長くなった1993年のライヴと比較して、80年のライヴはスタジオ盤とほとんど変わらぬテンポを保っていることからもうかがい知れます。
 テナーホルンの奇抜なアイデアが響きに異化効果を生む第1楽章。副題の所以ともなったふたつの夜曲。そしてフィナーレにおけるエネルギーの開放。マーラーの音楽が内包するとりとめのなさ、途方もない落差をそのまま提示したテンシュテットによるライヴ。テンシュテットを知るにはやはりライヴを聴くしかない。あらためてそう思わせる破格の内容です。
 カップリングの『ジュピター』は、さきのベートーヴェン第九(BBCL.4131)と同日のライヴで、北ドイツ放送響盤(1980年ライヴ)に次いで2種目にあたります。ここでは申し分なく雄渾でありながら、音楽運びにより自由度と燃焼度の高さとが増しており、手兵と息のあったところをみせてくれます。しかも、演奏から終始漂う張り詰めた気配はなんとも独特で、このコンサートこそが病に倒れる直前のものであったことと無関係ではないのかも知れません。
 すべてBBCアーカイヴ音源からの復刻で音も万全なうえ、ともに正規盤初出ということを合わせると、ファンには見逃すわけにはゆかないアルバムとなりましょう。

マーラー:交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
 ロンドン・フィルハーモニー
 クラウス・テンシュテット(指揮)
 録音時期:1980年8月29日(ステレオ)
 録音場所:アッシャー・ホール(エジンバラ音楽祭ライヴ)

モーツァルト:交響曲第41番ハ長調KV.551『ジュピター』
 ロンドン・フィルハーモニー
 クラウス・テンシュテット(指揮)
 録音時期:1985年9月13日(ステレオ)
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(ライヴ)

【テンシュテットのマーラー第7番 演奏時間比較】
1980 LVE BBC
 22:10+16:45+09:54+15:14+18:13=81:36
1993 LIVE EMI
 24:09+17:59+11:07+15:30+19:53=87:58
1980 EMI
 22:42+16:24+10:14+15:09+17:54=81:43

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Mahler: Symphony No. 7: I Langsam (Adagio) - Allegro Risoluto, Ma Non Troppo
  • 02. II. Nachtmusik I. Allegro Moderato
  • 03. III. Scherzo. Schattenhaft
  • 04. IV. Nachtmusik II. Andante Amoroso

ディスク   2

  • 01. V. Rondo-Finale. Tempo I (Allegro Ordinario)
  • 02. Mozart: Symphony No. 41 K551: I. Allegro Vivace
  • 03. II. Andante Cantabile
  • 04. III. Menuetto. Allegretto - Trio
  • 05. IV. Molto Allegro

総合評価

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さて、これはなかなかに評価の分かれるとこ...

投稿日:2012/03/12 (月)

さて、これはなかなかに評価の分かれるところでしょう。演奏の完成度は、ライヴであるということを差し引いても、高いとは言えますまい。個々の奏者のミスはもとより、アンサンブルの精度が悪くて全体に引きずるような重ったるい調子。特にフレージングがいかにもゴツゴツしていて、セッション録音にあったとろけるような甘みが欠けています。録音の加減もあるのか、音色も全体に鈍くモノトーンで輝きに不足します。そういう意味では、正直、欠点だらけの出来栄えでしょう。ところが、個人的にテンシュテットひいきの者としては、このゴツゴツ・グダグダぶりが何ともたまらなく魅力的であります。スマートに、あるいはスリムに演奏されてもさっぱりいい感じにならないこの曲、クレンペラーもそうでしたが、こういう一種の武骨さが皮肉にも曲の破天荒な魅力をきわだたせてくれる、と個人的には思うのであります(但し、クレンペラーはやはり奇演だと思いますけど)。といふことで、マーラーの交響曲第7番に充分になじみ、なおかつテンシュテットのファンにとってはこれはもう★五つしかない評価ですな。そうでない方は、大減点されることでしょうし、そういう方には全くお薦めしない演奏です。「ジュピター」は、大編成による大きな作りで、ま、こんなもんでしょう。個人的に好きな曲ではないので、それ以上の感想なし。録音は年代的水準ですかな。特に良くもなく、悪いというほどでもありません。もう少しレンジが広くて、音に鮮度があるといいんですけどね。なお、ギターやマンドリンはやけに明瞭。バランスはちょっと変かな。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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40年近く前、当時中学生の私は、始めてこ...

投稿日:2011/06/28 (火)

40年近く前、当時中学生の私は、始めてこの曲を聴き、ゲンダイオンガクだと思いました。この曲だけがマーラーの中で苦手でした。それを払拭してくれたのが、テンシュテット盤とラトルの来日公演。いや随分時間がかかったものです。スタジオ盤に比べ振幅の差が激しく、テンシュテットの情熱はライブの傷を忘れさせてくれます。ロンドン・フィルの金管、打楽器隊の熱演も特筆に値します。「ジュピター」はモーツアルト色が薄れ、巨大な初期ロマン派シンフォニーに様変わり。古楽器系隆盛の時代にあって、貴重な60年代的演奏(褒め言葉)。

淳メーカー さん | 愛知県 | 不明

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フルトヴェングラーにジュピターの演奏がな...

投稿日:2011/04/26 (火)

フルトヴェングラーにジュピターの演奏がない。彼のジュピターが聴きたい。と同時に何故ないのかが知りたい。ベームのように徹底して曲のフォルムと楽器の音を磨くだけでも楽譜が雄弁に音楽を語ってくれる。フルトヴェングラーは曲のドラマトゥルギーを意識的に展開、増殖するタイプの音楽家だった。フルトヴェングラーが指揮したら、このテンシュテットのようなジュピターになったのだろうか。それは分からない。しかしテンシュテットにはフルトヴェングラーと共通するある種の地平があるような気がする。それ故このジュピターを聴くとフルトヴェングラーのジュピターを聴けない空白感がそこそこ穴埋めされたような気持ちになれる。

M さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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