CD 輸入盤

『子供の不思議な角笛』による歌曲全曲 D.ヘンシェル、ベレゾフスキー

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
EPRC013
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ヘンシェルの知的で力強い声
ベレゾフスキーのオーケストラを思わせるピアノ
マーラーの「子供の不思議な角笛」の詩に基づく歌曲を集めた注目盤!


「子供の不思議な角笛」は、ブレンターノらが収集したドイツの民衆歌謡。マーラーは、この歌詞に基づいた歌曲を多数作曲(歌曲全体の約半数)しており、これらは歌曲集『若き日の歌』、『子供の魔法の角笛』、『最後の7つの歌』にばらばらに収められています。
 ヘンシェルは、マーラーが、自作の「子供の不思議な角笛」による歌曲に統一性をもたせていたかどうかはわからなけれど、これらの底に横たわる共通のドラマトゥルギーのようなものを発見できるのでは、と考え、「子供の不思議な角笛」の歌曲だけを集めて録音を行いました。「子供の不思議な角笛」の歌詞自体は一見すると平易ですが、その背後には不気味な闇が広がっています(マーラーの音楽はまさにこの闇に焦点を当てているといえるでしょう)。詩の内容が戦いであれ、おとぎばなしであれ、愛についてであれ、これらの詩は、すべての幸せは不幸と表裏一体、禍福は糾える縄のごとし、的要素があります。
 ベレゾフスキーの懐が深く情景感たっぷりのピアノが、さながらオーケストラのように大きなうねりとなって、ヘンシェルが歌う詩の世界を見事に増幅させています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
マーラー:『子供の不思議な角笛』による歌曲全曲
・死んだ鼓主
・ラインの伝説
・たくましい想像力
・私は緑の中を楽しく歩いた
・別離と忌避
・番兵の夜の歌
・外へ、外へ!
・シュトラスブルクの砦に
・塔の中の囚人の歌
・むだな骨折り
・うぬぼれ
・不幸なときの慰め
・少年鼓手
・夏に小鳥はかわり
・この世の生活
・魚に説教するパドゥヴァの聖アントニウス
・いたずらな子をしつけるために
・もう会えない
・3人の天使がやさしい歌をうたう
・だれがこの歌を作ったのだろう
・美しいトランペットが鳴り響く所
・高い知性への賛美
・原光

 ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
 ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)

 録音時期:2012年5月22-27日
 録音場所:ロッテルダム
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. Revelge
  • 02. Rheinlegendchen
  • 03. Starke Einbildungskraft
  • 04. Ich Ging Mit Lust Durch Einen Gr1/4Nen Wald
  • 05. Scheiden Und Meiden
  • 06. Der Schildwache Nachtlied
  • 07. Aus! Aus!
  • 08. Zu Strassburg Auf Der Schanz'
  • 09. Lied Des Verfolgten Im Turm
  • 10. Verlor'ne M1/4H'
  • 11. Selbstgef1/4Hl
  • 12. Trost Im Ungl1/4Ck
  • 13. Der Tamboursg'sell
  • 14. AblSung Im Sommer
  • 15. Das Irdische Leben
  • 16. Des Antonius Von Padua Fischpredigt
  • 17. Um Schlimme Kinder Artig Zu Machen
  • 18. Nicht Wiedersehen!
  • 19. Es Sungen Drei Engel Einen S1/4Ssen Gesang
  • 20. Wer Hat Dies Liedlein Erdacht?
  • 21. Wo Die SchNen Trompeten Blasen
  • 22. Lob Des Hohen Verstandes
  • 23. Urlicht

ユーザーレビュー

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歌はいかようにも歌える 最後には人が残る...

投稿日:2018/07/19 (木)

歌はいかようにも歌える 最後には人が残るだけ 要は好みになる 良し悪しを言うまい ヘンツェルとベレゾフスキーが”子供の不思議な角笛”をどう解したかを見る ”若き日の歌”からの9曲は3,4,5,7,8,11,14,17&18番目とどちらかといえば前半に寄り 歌曲集”子供の〜角笛”の12曲は2,6,9,10,12,15,16,19,20,21,22&23番目と後半に寄っている 冒頭1番に「死んだ鼓手」中央13番に「少年鼓手」を楔のように打ち込んでいる 歌毎に剛柔を使い分けている ベレゾフスキーのピアノにそれは顕著だ マーラーが生涯にわたってこの民謡詩に魂の掛けどころを得ていた事実がマーラーの人生観を象徴している 死と生の狭間で漂白するエトランゼ 虐げられた人々から陽の当たる権勢の座に這い上がった男の孤独は物語詩の中に自己の影法師を追う永遠の旅人へとなる わたしたちの感覚では諸行無常の世界ということになろうか しかしこれはわたし自身だと自覚できている現代人はどれほどか あなたは如何

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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ピアノが秀逸。躍動感がすごいです。 ヘン...

投稿日:2018/05/31 (木)

ピアノが秀逸。躍動感がすごいです。 ヘンシェルは、技術的には良いものをもっていますが、精彩に欠けるような気がします。 CDには内袋がなく紙ジャケットにいきなり入ってるので、小さな擦り傷が付きやすいです。

yusekaki さん | 大阪府 | 不明

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今やドイツ・リート界を席巻するF=ディー...

投稿日:2013/08/31 (土)

今やドイツ・リート界を席巻するF=ディースカウ門下のバリトン歌手たちのうちで、ヘンシェルは今のところ一番、「独自のカラー」を打ち出し損ねているように見える。今や「ミクロ的な」歌詞の表情づけ、それを可能にする表情の引き出しの豊富さ、そのいずれでも彼はディースカウを凌ぐほどなのだが、そうであればあるほど「偉大な師匠」の影が背後に見えてしまうのは、ヘンシェルにとって悩ましい事態なのかもしれない。しかし、このディスクは彼にとってもブレイクスルーとなるような、めざましい傑作。その要因はもちろん、伴奏者にベレゾフスキーを迎えたからである。最初の「死んだ鼓手(レヴェルゲ)」がまず圧倒的に凄い。カーネギーホールで一度だけ実現したF=ディースカウとホロヴィッツの『詩人の恋』を思い出したが、これはまさに声とピアノによる協奏曲。ピアニストの圧倒的なヴィルトゥオジティと表現への積極的な関与が曲の様相を一変させている。他にもリアルとファンタジーの交錯する「歩哨の夜の歌」の描き分け、「地上の生活」のクラスター音楽風ですらある(ショパンのピアノ・ソナタ第2番の終楽章みたいな)焦燥感、「美しいトランペットの鳴り渡るところ」のむしろ訥々とした寂寥感、そして再び「高い知性への賛歌」での冴えた名技など、ピアノはいずれも秀逸。ヘンシェルもこれに応じて多彩な表情を繰り出し、最高の歌唱を聴かせる。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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