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Das Lied Von Der Erde:Boulez/Vpo,Schade(t)Urmana(ms)

Mahler (1860-1911)

User Review :4.5
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
4695262
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ブーレーズ&ウィーン・フィル/マーラー『大地の歌』
解像度高いサウンドが作品の魅力を徹底的に解き明かす!

かつては情念濃厚な演奏が多かった『大地の歌』も、少し前のラトル盤やサロネン盤、そしてマゼール盤の登場によって、その多彩な構成にスポットが当てられるようになりましたが、今回のブーレーズ盤は、そうしたスタイルの頂点ともいえる仕上がりを見せるものです。
 ブーレーズの指揮の特徴である明晰で緻密な音響構築ぶりはいつもながら見事なものですが、ここではウィーン・フィルとのセッション録音ということもあって、そのサウンド面での魅力にはじつに奥深いものが備わっています。
 基本姿勢はもちろん、透明度高い音響を確保して、各パートの役割を十分に追求するというものですが、なにしろウィーン・フィルということで、ソロの技やパートごとの個性の際立ちぶりが素晴らしく、『大地の歌』ならではの、ときに辛口、ときに甘口なサウンド・キャラクターを縦横に表現し、表現主義的な切れ味の鋭さから陶酔するような甘い美しさまで、ほとんどオーケストラが主役ではないかと錯覚する瞬間も少なくないというユニークな高密度演奏となっています。

【収録情報】
・マーラー:交響曲『大地の歌』
 ミヒャエル・シャーデ(T)
 ヴィオレータ・ウルマーナ(Ms)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)

 録音時期:1999年10月
 録音場所:ムジークフェライン大ホール、ウィーン
 録音方式:デジタル(セッション)
 プロデューサー:ヘルムート・ブルク
 プロデューサー:マリオン・ティーム
 エンジニア:ウルリヒ・フェッテ

Track List   

クラシック曲目

  • Gustav Mahler (1860 - 1911)
    Das Lied von der Erde
    Performer :
    Urmana, Violeta (Mezzo Soprano), Schade, Michael (Tenor)
    Conductor :
    Boulez, Pierre
    Ensemble  :
    Vienna Philharmonic Orchestra
    • Period : Romantic
    • Style : Song Cycle / Symphony
    • Composed in : 1908-1909, Vienna, Austria
    • Language : German
    • Time : 60:31
    • Recorded on : 10/1999, Goldener Saal, Musikverein, Vienna [Studio]

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Comprehensive Evaluation

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すばらしいマーラーだ。まず第一に表現が鮮...

投稿日:2013/05/20 (月)

すばらしいマーラーだ。まず第一に表現が鮮明であり、音楽がいきいきとしている。そして美しい。第二に二人の歌手がとてもうまい。声に余裕が感じられ、心が昇華されてしまう。ウィーン・フィルもいいなぁ。オーボエの音色なんか最高だ。告別では、悲しさの中にちゃんと美しさがある。ブーレーズのマーラーってどうなんだろうかと思ったが、私はワルターと対極をなす名演だと思う。ちなみにクレンペラーはまだ聴いてなく、買ってあるので、これから楽しみに聴きます。音楽っていいなぁ。

古渡 弁蔵 さん | 北海道 | 不明

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今までに無かったタイプの《大地の歌》であ...

投稿日:2011/11/05 (土)

今までに無かったタイプの《大地の歌》である。まず恐ろしく録音が良く、細かな音まで鮮明に再現すると同時に空間的な拡がりも申し分ない。ウィーン・フィルの音の艶やかさも瑞々しく捉えられ、スコアは音響的に完璧に再現されている。一方ブーレーズの指揮は実にクールで、感情的な高ぶりや思い入れを聞き手に殆ど感じさせない。 テノールのミヒャエル・シャーデは、張りのある美声を聞かせているが、オケが控えめなので歌だけが飛び出ているような感じを受ける。メゾ・ソプラノのヴィオレッタ・ウルマーナは、硬質で透明感ある美しい声で魅了し、とりわけ第6楽章では完璧な歌唱を聞かせる。ただ、水晶のように美しい歌唱なのだが、ブーレーズの指揮と同じくストイックなアプローチなので、ちょっと近寄りがたいというか感情移入しにくい面もある。 ウィーン・フィルは、これまでのワルターやバーンスタインとの演奏以上に、洗練された美の極致を聞かせてくれる。二人のソリストも各々持ち味を生かした好唱である。にも関わらず、全体としてその美しさが無機質的で冷やかな感じに聞こえるのが、ブーレーズのブーレーズたる所以か。マーラーにつきものの、感情のうねりや高ぶりは露ほども見られないこの演奏スタイルに戸惑う人間は多いだろう。決して筆者が好むタイプの演奏ではないが、かといって第6楽章の恐るべき完成度と緻密さを前にすると、それはそれで無条件に吸い込まれてしまう。 非常に特異で賛否両論分かれる問題作だが、傾聴に値する事は間違いない。

FAB4 さん | 福井県 | 不明

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ブーレーズは、かつては前衛的な解釈で聴き...

投稿日:2011/06/12 (日)

ブーレーズは、かつては前衛的な解釈で聴き手を驚かすような演奏を数多く行ってきたが、1990年代に入ってDGに様々な録音を行うようになってからは、すっかりと好々爺になったように思われる。もちろん、だからと言って、演奏自体の質が落ちたということはいささかもない。老いても前衛時代の残滓はなお残っているところであり、むしろ、いい意味での硬軟バランスのとれた名演奏を行うことが多くなったと言えるのではないだろうか。特に、1990年代から2000年代の長きにわたって録音されたマーラーの交響曲全集には、そうした名演奏が数多く含まれているように思われる。交響曲「大地の歌」も、そうした近年のブーレーズの芸風がプラスに働いた名演と高く評価したい。「大地の歌」の名演としては、ワルター&ウィーン・フィル(1952年)とクレンペラー&フィルハーモニア管(1964年、1966年)が双璧とされてきた。前者はどちらかと言うとウィーン・フィルの美演を最大限に活かした耽美性を強調した演奏、後者は同曲の心底にある厭世観を鋭く抉り出した演奏と言うことが可能ではないかと考えられる。これら両名演に対して、ブーレーズの演奏は、「大地の歌」が有する耽美性や厭世観を極力排して、徹底してスコアに記された音符を精緻に表現することにつとめた演奏と言えるのではないだろうか。もっとも、かつてのブーレーズであれば、さらに徹頭徹尾、冷徹な演奏を繰り広げることもあり得たと思うが、本演奏では、精緻な中にも随所に豊かな情感が込められているのが素晴らしい。このような演奏を聴いていると、かの前衛的なブーレーズに対して、到底似つかわしくない円熟という表現をついに使わざる得なくなったのではないかと感じずにはいられない。メゾ・ソプラノのウルマーナとテノールのシャーデも、このようなブーレーズの新しい円熟の芸風に符号した見事な歌唱を披露していると言える。録音は、かつて発売されていたSACDハイブリッド盤でも、マルチチャンネルが付いていたこともあって十分に満足できる高音質であった。ところが、今般のシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤は、それをはるかに凌駕する究極の高音質であると言える。マルチチャンネルが付いていないにもかかわらず、これだけの幅広い音場を構築できるというのは驚異的ですらある。いずれにしてもブーレーズの素晴らしい名演を、このような超高音質SACDで味わうことができることを大いに喜びたい。そして、ブーレーズによる他のマーラーの交響曲の演奏についても、本盤と同様にシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化して欲しいという聴き手は私だけではあるまい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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