CD 輸入盤

『大地の歌』 ネゼ=セガン&ロンドン・フィル、コノリー、スペンス

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LPO0073
組み枚数
:
1
レーベル
:
Lpo
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マーラー:大地の歌
ネゼ=セガン&ロンドン・フィル、コノリー、スペンス


2010年10月に『幻想交響曲』でベルリン・フィルに華々しくデビューし、これまで以上に大きな注目を集めることとなったネゼ=セガンは、すでにウィーン・フィルも指揮しており、2008年からロッテルダム・フィルの首席指揮者、さらに2012年からはフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督としても活躍する人気・実力共に絶好調の若手指揮者。
 ネゼ=セガンの実力は地元カナダ時代から話題にのぼっており、ブルックナーやマーラーからオペラまで魅力的に聴かせる手腕にはかなりのものがありました。
 今回、LPOレーベルから登場するマーラーの『大地の歌』は、ロンドン・フィルを指揮したもので、メゾ・ソプラノには、古楽分野のほか、マーラー作品での豊富な実績でも知られるサラ・コノリーが起用され、テノールは、イギリスで今大人気のオペラ歌手であるトビー・スペンスが歌っています。
 オーケストラに室内楽的な精妙な表現も求められる『大地の歌』ですが、このときのネゼ=セガンは、ロンドン・フィルの首席客演指揮者として3年目を迎えた時期だったこともあり、楽員との濃やかな意思の疎通にも期待できます。

【大地の歌】
壮大壮麗な『千人の交響曲』を完成させたマーラーが次に向かったのは、前作とはまったく異なる「異国趣味」の世界でした。
 きっかけは友人から贈られた一冊の詩集『中国の笛』。これはハンス・ベートゲが、ハンス・ハイルマンによるドイツ語訳『中国叙情詩集』から選んだ詩を編みなおしたドイツ語詩集で、そのハイルマンの『中国叙情詩集』そのものも、フランス語や英語に訳された漢詩が元ネタになっているものもあるという具合でした。
 さらに、ベートゲはそれらの漢詩の一部の「情景」を「人間」に置き換えるなどヨーロッパ的なわかりやすいドラマ性を持ち込んだりし、さらにマーラーはそういった複数の詩をつないでしまったり、最後には自分のテキストを追加したりした結果、元来の包括的な陰陽二元論的世界は、西欧的でシンプルな二元論の世界へと読み替えられ、原詩の世界とは遠くかけ離れてしまった面もあるようです。
 もっとも、当時の欧州で流行をみせていたシノワズリーやジャポニズムといったオリエンタリズムそのものが、概して対象とした文化の表層のみを模倣し、それをヨーロッパ的な嗜好で換骨奪胎したうえで受容し、楽しんでいたものであったことを考えれば、『大地の歌』に取り込まれた「中国の詩」「中国風な詩」「中国風な旋律やリズム」といった諸要素も、様々な「引用」をおこなってきたマーラーにとっては、作品創造のいちプロセスに過ぎなかったのかもしれません。
 しかし、実際のところ、この作品から感じられる東洋・西洋ないまぜになった独特の雰囲気、日常性の中に穏やかな達観が織り込まれたテキストの魅力にはやはり抗いがたいものがあり、マーラーとしてもその魅力をなんとか自身の音楽に盛り込みたかったのではないでしょうか。
 ともかく、この歌曲とも交響曲ともつかないマーラーの『大地の歌』が書かれたとき、まだマーラーは40代であり、メトロポリタン・オペラにも招かれ、翌年にはニューヨーク・フィルの指揮者となることも決まっており、新天地への期待に胸がふくらんでいる時期でもあったのです。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:交響曲『大地の歌』[64:05]

 第1楽章『大地の哀愁に寄せる酒の歌』[8:05]
 第2楽章『秋に寂しき者』[9:34]
 第3楽章『青春について』[3:02]
 第4楽章『美について』[7:22]
 第5楽章『春に酔える者』[4:18]
 第6楽章『告別』[31:44]

 サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)
 トビー・スペンス(テノール)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)

 録音時期:2011年2月19日
 録音場所:ロンドン、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

収録曲   

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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