SACD

『大地の歌』 インバル&東京都交響楽団、フェルミリオン、ギャンビル

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OVCL00473
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

マーラー:大地の歌
フェルミリオン、ギャンビル
インバル&東京都交響楽団


第8・4・3・2番に続くエクストン・レーベルでの都響とのマーラー第5弾。インバルと都響は昔から相性が良く、そのことは1995年にライヴ録音されたマーラーの第5番でも証明済みでしたが、最近はそうした状態がさらに深化しているようです。

【2012年サントリーホールでの録音】
今回登場する『大地の歌』は2012年3月にサントリー・ホールでライヴ収録されたもので、オケの水準の高さとホールの音響条件の良さを見事に捉えたエクストンの録音により、マーラーの手の込んだオーケストレーションを細部まで良い質感で味わうことができます。

【優れた演奏】
オリエンタリズムのアイデアを活かしながらも、マーラーならではの濃密な情感表現を緻密に織り上げた独特のテクスチュアは、単に鳴らすだけでも存在感たっぷりですが、インバルは歌との関わりを尊重した絶妙なパート・バランスで、叙事であり叙情でもある奥深い歌の世界を満喫させてくれます。
 奇数楽章を歌うロバート・ギャンビルはヒロイックな役柄を得意とするテノールで、ここでもマーラーの求めた第1楽章と第5楽章での力強さと厭世感を巧みに表現しているほか、第2楽章でのリリックでユーモラスな表現も魅力十分でした。
 偶数楽章を歌うイリス・フェルミリオンは、このシリーズでは第3番、第2番に続く起用となります。かつてシノーポリとジョルダンの指揮で『大地の歌』を録音していたフェルミリオンは、持ち前の美声を駆使してここではさらに落ち着きと深みのある歌唱を聴かせています。

【大地の歌】
壮大壮麗な『千人の交響曲』を完成させたマーラーが次に向かったのは、前作とはまったく異なる「異国趣味」の世界でした。
 きっかけは友人から贈られた一冊の詩集『中国の笛』。これはハンス・ベートゲが、ハンス・ハイルマンによるドイツ語訳『中国叙情詩集』から選んだ詩を編みなおしたドイツ語詩集で、そのハイルマンの『中国叙情詩集』そのものも、フランス語や英語に訳された漢詩が元ネタになっているものもあるという具合でした。
 さらに、ベートゲはそれらの漢詩の一部の「情景」を「人間」に置き換えるなどヨーロッパ的なわかりやすいドラマ性を持ち込んだりし、さらにマーラーはそういった複数の詩をつないでしまったり、最後には自分のテキストを追加したりした結果、元来の包括的な陰陽二元論的世界は、西欧的でシンプルな二元論の世界へと読み替えられ、原詩の世界とは遠くかけ離れてしまった面もあるようです。
 もっとも、当時の欧州で流行をみせていたシノワズリーやジャポニズムといったオリエンタリズムそのものが、概して対象とした文化の表層のみを模倣し、それをヨーロッパ的な嗜好で換骨奪胎したうえで受容し、楽しんでいたものであったことを考えれば、『大地の歌』に取り込まれた「中国の詩」「中国風な詩」「中国風な旋律やリズム」といった諸要素も、様々な「引用」をおこなってきたマーラーにとっては、作品創造のいちプロセスに過ぎなかったのかもしれません。
 しかし、実際のところ、この作品から感じられる東洋・西洋ないまぜになった独特の雰囲気、日常性の中に穏やかな達観が織り込まれたテキストの魅力にはやはり抗いがたいものがあり、マーラーとしてもその魅力をなんとか自身の音楽に盛り込みたかったのではないでしょうか。
 ともかく、この歌曲とも交響曲ともつかないマーラーの『大地の歌』が書かれたとき、まだマーラーは40代であり、メトロポリタン・オペラにも招かれ、翌年にはニューヨーク・フィルの指揮者となることも決まっており、新天地への期待に胸がふくらんでいる時期でもあったのです。(HMV)

【収録情報】
マーラー:大地の歌

 イリス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)
 ロバート・ギャンビル(テノール)
 東京都交響楽団
 エリアフ・インバル(指揮)

 録音時期:2012年3月29,30日
 録音場所:東京、サントリーホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 2ch HQ (CD STEREO/ SACD STEREO)

内容詳細

インバル渾身の棒が振り下ろされホルンの猛々しいテーマで始まる「大地の歌」。2012年3月の都響ライヴである。終章「告別」では深い諦念の情が聴く者の胸を突き刺す。フェルミリオンとギャンビルの歌唱も申し分なく、至高のマーラー演奏として高く評価したい。★(彦)(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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先日のライブがあまりに素晴らしかったので...

投稿日:2017/07/28 (金)

先日のライブがあまりに素晴らしかったのですぐに購入しました。インバルのマーラーはフランクフルトとの全集をもっていて、ライブでも同じ組み合わせでの5番、フィルハーモニアとの1番、日フィルとの「復活」と聞いたのですが、それ以降随分間が開きましたが、先日のはそれらと比べても格段に素晴らしかった。オケも、とくに当日は冴えなかったフィルハーモニアよりずっと素晴らしくて、最近の日本のオケのシンポには目を見張る思いがしました。フランクフルトと比べても少なくとも遜色はない(はず)。こちらは5年前の演奏ですが、この欄などでの評価も大変高く期待は大きかった‥‥のですが、実はそれほどには聞こえなかった。それが演奏のせいなのか、録音のせいなのかは良くわかりませんが、出だしからどうもメリハリが不足気味で、ライブでは細部のそれと全体のマッスとしての響きが共に見事だったのに、これは音の解像度が今イチ。シューリヒトとかベイヌムのコンセルトへボウ録音など、古いかなり音の悪い演奏でもへボウのメリハリは分るので、ライブを知らない人たちにはオケの限界と感じさせてしまうかも知れません。フェルミリオンと先日のラーションはどちらも見事ですが、ラーションはかなりコントラルトぎみの声でスケールは上で、フェルミリオンは歌唱部が優れているという感じ。テノールはどちらも物足りず、これは宿命みたいですね。文句なしに☆5つの積もりでしたが、ライブとの落差のために4つに留めておきます。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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東京都響の演奏は素晴らしい。特に管楽器の...

投稿日:2013/01/07 (月)

東京都響の演奏は素晴らしい。特に管楽器のソロは秀逸だった。インバルの指揮も含め申し分ない名演と思う。マーラの第6番・第9番あたりも是非東京都響で録音して欲しいと思います。

clajaztaro さん | 岡山県 | 不明

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この演奏を聴くと、インバルと黄金期を過ぎ...

投稿日:2012/12/19 (水)

この演奏を聴くと、インバルと黄金期を過ぎたチェコ・フィルとの駄演が残念である。是非、5番、7番、1番を都響で再録を希望する!それにしても、近年の都響の成長は素晴らしい

銀盤の狼 さん | 千葉県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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