マルティナイティス:シーズンとセレナード
リトアニアの作曲家アルギルダス・マルティナイティスの弦楽オーケストラのための作品集。収録された作品は、初期の『楽園の鳥たち』から最近書かれた『悲しきワルツ』までの20年間にわたり、マルティナイティスの幅広い作風の変遷が示されています。ヴィヴァルディの『四季』を意識した『3つのマート・コメディ・シーズン』、リトアニアの新ロマン主義運動の先鋒を果たした『楽園の鳥たち』、チェンバロを効果的に用いた『アルティザッラ』、穏やかな美しさの中に時折アイロニカルな響きが入り混じる『ヨーロッパのミストレスのためのセレナード』などからはマルティナイティス独自の音楽を感じることができます。またソプラノ・ソロを伴う『悲しいワルツ』と『彼方の愛の歌』ではリトアニア系フランス人の詩人オスカル・ミロシュの詩が用いられています。
バルト三国音楽の熱心なファンの間ではよく知られるマルティナイティスですが、彼の作品を収録したアルバムはとても少なく、このモデスタス ・バルカウスカスが指揮するセント・クリストファー室内管弦楽団の演奏は、ファンだけでなく多くの愛好家にとっても福音となることでしょう。(輸入元情報)
【収録情報】
マルティナイティス:
1. 3つのマート・コメディ・シーズン (2014)〜ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために
第1曲:コメディア・デッラルテ・シーズンズ
第2曲:バレエ=コメディ・シーズンズ
第3曲:ラ・カッチャ・コメディ・シーズンズ
2. アルティザッラ (2001)〜弦楽オーケストラとチェンバロのために
3. ヨーロッパのミストレスのためのセレナード (1999)〜弦楽オーケストラのために
4. 楽園の鳥たち (1981)〜弦楽オーケストラのために
5. 悲しきワルツ (2020)〜ソプラノと弦楽オーケストラのために
6. 彼方の愛の歌 (2014)〜ソプラノ、弦楽オーケストラとピアノのために
ルータ・リピナイティーテ(ヴァイオリン:1)
アスタ・クリクシュチューナイテ(ソプラノ:5,6)
ダウマンタス・スリプクス(チェンバロ:2、ピアノ:6)
セント・クリストファー室内管弦楽団
モデスタス ・バルカウスカス(指揮)
録音時期:2020年2月
録音場所:Lithuanian National Culture Centre Recording Studio, Vilnius
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)