マリオ・バルガス・リョサ

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継母礼讃

マリオ・バルガス・リョサ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784828840079
ISBN 10 : 4828840079
フォーマット
発行年月
1990年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
201p;20X13

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読書メーターレビュー

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  • nina さん

    初バルガス=リョサ。肉体に直結した愛が奏でる官能の変奏曲。そのゆったりとした調べにのせられ気がつけばベッドの上で肌の温もりや湿り気を確かめ、鼻腔をくすぐる腋の匂いに酔い、お腹の中から聞こえる音に耳をそばだてながらクスクス笑っている。交錯する視線がさらなる官能を呼ぶ。天使の顔の下で悪魔の口から漏れる高らかな笑い声に目を覚ましてもすでに遅い。猛烈にきな臭く途轍もない破壊力を持ったタイトルの印象に違わず、天使の顔をした少年に最後にまんまと突き落とされた。それでもまだどこか覚めきらない。堕ちることもまた快なのだ。

  • 梟木(きょうぼく) さん

    ブロンズィーノによる愛の寓意画をそのまま小説にしたような、ヴィーナス役の継母とクピト役の幼い息子による、儚いインセストの物語。天性の無垢によって継母を誘惑する幼い息子、その誘惑に抗えず愛欲に身を任せてしまう継母、二人の情念からは置いてきぼりの戯画化された父親……と書くといかにもメロドラマ的だが、しかしそこはリョサ、泥沼に沈みがちな近親相姦劇をギリシア神話的な愛の賛歌へと昇華させ、さらに最後まで頁を捲ろうとする読者には悪魔的な仕掛けが用意されている。「とてもすてきなオルガスムスだったって僕に言ったんだよ!」

  • 桜子 さん

    父親は浴室に籠もり、体に生じた汚物を仔細に観察し、排除する儀式に没頭する。継母は天真爛漫に愛を囀る息子に抗しきれず、貪婪になり、アモーラルな関係に至る。おのおの純粋にエロスに興じているかと思いきや、須永朝彦好みの人喰い天使が物陰からひょいと現れてすべてを骨片に変えてしまう。読後感は良いとは言い難い。しかし、物語の合間に挟まれる絵画に付された一篇ごとの、フェテッシュの煌めきには酔いつづける余地が残されている。とりわけティツィアーノの描いたキューピッドがヴィーナスの耳元でささやく姿、催淫の騙りが印象に残った。

  • ハル さん

    登場人物は裕福な主人のドン・リゴベルト、美しい妻のルクレシア、リゴベルトの連れ子・美少年のアルフォンソ、ルクレシアのメイドフスチニアーナの4人。 物語は単純で先妻の子に翻弄されるルクレシアということだけ。 しかし構成は複雑だ。 絵画の写真があり、その絵から喚起される文章が続く。本編の案内役という感じ。また主人リゴベルトの沐浴場面の章が間に挟み込まれる。浴室で身体を磨いているのだが猥雑で滑稽な章。本編と絵画と沐浴の三つが繰り返されて物語が進む。 始めはなんてエロい小説だろうと思った。尻フェチ垂涎ものだな

  • ベック さん

    神話と伝説に彩られた淫らで好色な物語である。穢れを知らない無垢な天使と肉感的な美の象徴であるヴィーナスが出会えばどうなるのか?リョサはあらゆる角度からイメージを呼び起こし、様々な模倣を加えラテンの国で起こったフランス的な物語を描いている。

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