マデルナ、ブルーノ(1920-1973)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

レクィエム アンドレア・モリーノ&フェニーチェ劇場管弦楽団、フェニーチェ劇場合唱団(2009年世界初演ライヴ)

マデルナ、ブルーノ(1920-1973)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
STR37180
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Italy
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


現代音楽の守護神ブルーノ・マデルナの
初期の知られざる大作『レクィエム』世界初演ライヴ!


20世紀現代音楽の作曲家で指揮者、教育者としても活躍したブルーノ・マデルナが26歳の時に作曲した大作『レクィエム』のなんと世界初演録音の登場です。この作品は1946年に完成されましたが、その後手稿譜が紛失してしまい、長い間忘れられていました。近年その手稿が60年ぶりに発見され、この度の世界初演となりました。マデルナは戦後の多くの作曲家と同じく、まずは12音技法から始め、やがてその後に続く様々な前衛的な手法による作曲に身を投じてきました。同時に親友ブーレーズと同じく指揮活動にも励み、クラシックのレパートリーでも多くの録音を残しています。
 ここに収められた若き日のマデルナのレクィエムはまだ12音技法で作曲する以前の曲で、さながらカール・オルフの『カルミナ・ブラーナ』やプロコフィエフの『アレクサンドル・ネフスキー』ばりの合唱の雄叫び、レクィエムとは思えぬほど炸裂する打楽器、そしてその中で時折現われるソプラノの澄み切った祈りの歌など聴きどころ満載です。現代音楽ファンだけでなく、合唱ファンやその他の多くのリスナーに聴いてほしい1枚です。(輸入元情報)


【マデルナと第二次世界大戦】
マデルナは第二次世界大戦中の1943年、政府から徴兵されてイタリア陸軍の兵士として出征。しかし、同年7月にイタリアは連合国に降伏、ドイツは、イタリアを敵国とする立場となり、イタリア北部地域を占領して支配、南部地域と内戦状態に移行します。また多くの抵抗運動が引き起こされることにもなり、場合によっては、兵士・民間人を問わず殺戮可能な対象としたため、映画『やがて来たる者』や『コレリ大尉のマンドリン』、『セントアンナの奇跡』でも知られる凄惨な事件などが発生することもあったようです。
 イタリア降伏後、武装解除に応じなかったイタリア兵はパルチザン扱いとなったため、ドイツ軍に捕えられますが、マデルナの場合もパルチザンと見なされ、1945年2月、親衛隊によって逮捕、5月のドイツ降伏まで捕虜収容所で過ごすこととなります。

【レクィエムの着想と作曲】
今回登場するレクィエムが作曲されたのは、イタリア降伏後の1944年から戦後の1946年にかけてのことですが、家族に対して作品の構想を説明した手紙の日付が1942年12月なので、翌年からの兵士としての実体験が作曲動機になったわけではなく、構想時点ですでに3年も続いていた戦争そのものが動機になっていると考えられます。
 完成後、恩師マリピエロ[1882-1973]の尽力で、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙の評論家でもあったアメリカの作曲家、ヴァージル・トムソン[1896-1989]に作品が紹介されることとなり、このレクィエムを高く評価したトムソンはアメリカでの初演を約束、マデルナも作品に仕上げを施して1947年には楽譜の青焼きコピーを送っています。しかし高名な合唱指揮者のロバート・ショウに断られるなどトムソンによる交渉は難航、結局、初演はおこなわれず、うやむやのうちに話は立ち消えとなってしまいました。
 その後、青焼きコピー・スコアの持ち主となっていた合唱指揮者のポール・ベップルが亡くなり、その遺産の一部を購入したニューヨーク大学の図書館に眠っていたスコアが発見されたのが2006年のことで、2009年にはマデルナの故郷であるヴェネツィアのフェニーチェ座で初演される運びとなります。

【レクィエムの概要】
このレクィエムは、混成合唱と独唱に、木管楽器を含まない大編成オーケストラと3台のピアノによって演奏されるもので、金管と打楽器の迫力のある部分などはプッチーニの『トゥーランドット』や、ヴェルディ、ベルリオーズのレクィエムへのオマージュのようにも聴こえる一方、美しいアカペラの合唱から十二音技法的なサウンドまで聴かれるスタイルの幅広さは、R.シュトラウスやヒンデミット、ストラヴィンスキーの影響も感じさせてなかなか魅力的です。(HMV)

【収録情報】
● マデルナ:レクィエム (1946)


 カルメーラ・レミージョ(ソプラノ)
 ヴェロニカ・シメオーニ(メゾ・ソプラノ)
 マリオ・ゼッフィーリ(テノール)
 シモーネ・アルベルギーニ(バス)
 フェニーチェ劇場管弦楽団&合唱団
 アンドレア・モリーノ(指揮)

 録音時期:2009年11月19日
 録音場所:ヴェネツィア、フェニーチェ劇場
 録音方式:ステレオ(ライヴ/世界初演)
 日本語オビ・解説付き

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

マデルナ、ブルーノ(1920-1973)に関連するトピックス

おすすめの商品