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おれたちのラストイヤー

マット・グッドフェロウ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784566014732
ISBN 10 : 4566014738
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

少年・ネイトの詩で語られる小学生最後の1年間。
少年が自分の言葉を、居場所を、仲間を見つける力強い物語。

イギリスのさびれた町で暮らす少年・ネイト。本が大好きで、デイヴィッド・アーモンドに心酔している。かあちゃんと、父の違う弟ふたりのとの4人暮らし。とうちゃんはいない。弟のとうちゃんもいない。この9月に小学校6年生になった。5年生のときから、「6年生は中学に進学するまえの大事な1年だ」と先生から耳にタコができるほど言われてきた。みんながピリピリする、全国共通テストもある。そんな大事な「ラストイヤー」に、初めて親友のPSと別のクラスになってしまう。さらにPSはいじめっ子のターナーと急接近し、ネイトと距離をおくように。世界がひっくりかえったような衝撃。心の奥にいる「モンスター」が暴れ出しそうなのを、「すって はいて」の深呼吸で、なんとか「セイギョ」する。

担任は、ミュージシャンの夢をあきらめ、先生になった新任のジョシュア先生。ネイトの書く詩に惹きつけられ、「ひらめきノート」を手渡す。 「きみのなかに言葉がたまっている ネイトペンを手にとって そっくり外に出してごらん」。そして、授業でデイヴィッド・アーモンドの『肩胛骨は翼のなごり』を取り上げ、「考えること、言葉や絵で物語ること」が世界と向き合うすべになると伝え続ける。

「ひらめきノート」に思いをかきつけ、だんだんと気持ちを言葉にすることができるようになっていくネイト。そして、頭のなかのすべてを絵にする少年・ケイレブと友情を育み始めた矢先、末の弟が倒れ、緊急入院することに――。

【著者紹介】
マット・グッドフェロウ : イギリスの詩人、児童文学作家。イギリス北西部の街、ストックポート在住。元小学校教員。初の詩集Chicken on the Roofが高く評価され、現在は受賞歴多数の詩人としてイギリス各地の学校を訪問し、エネルギッシュなパフォーマンスやワークショップで好評を博している。本書『おれたちのラストイヤー』The Final Yearが2024年カーネギー賞最終候補に。また、CLiPPAポエトリー賞などさまざまな児童文学賞を受賞

ジョー・トッド=スタントン : イギリスのイラストレーター、児童文学作家。イギリス南東部の街ブライトン出身。ロンドン在住。西イングランド大学ブリストル校で、イラストレーションを学ぶ。絵本やグラフィックノベルの著者および挿絵画家として幅広く活躍。『エリンとまっくろ岩のひみつ』(評論社)で、2018年のケイト・グリーナウェイ賞にノミネート、同年のウォーターストーンズ児童書賞(絵本部門)を受賞。『ほうきぼしのまほう』(評論社)は2023年カーネギー賞画家部門においてシャドワーズ・チョイス賞(子どもたちの投票で選ばれる賞)を受賞

小林玲子 : 国際基督教大学教養学部卒業。早稲田大学院英文学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ☆よいこ

    児童書。YA。ネイトは、かあちゃんと父親の違う弟ふたりと暮らしている。5年のおわりから6年生(10歳〜11歳)の中学までのラストイヤーを「詩」の形式で日記のように書いた物語▽親友のPSはやな奴と仲良くなって離れていく。弟たちの面倒をよく見るネイトは心の中に「モンスター」がいて一生懸命にコントロールしている。新しい担任の先生は、ネイトにノートをプレゼントしてくれた「きみのなかにも言葉がたまっている。ネイト ペンをとって そっくり外にだしてごらん」弟が病に倒れ混乱する▽横書き、珍しい形態の物語。2025.7刊

  • りらこ

    主人公ネイトがおかれた環境について、いろいろ考えてしまうけどそれはこっち側にいる自分の無責任さも自覚し読む。 だから、ジョシュア先生との出会い、先生がネイトへ的確な言葉をかけ、態度でしめし行動してくれるさまには心から嬉しい。詩を紡ぎ出すことができるネイト。詩は彼を支えている。大きな困難に出会ったとき。『肩甲骨は翼のなごり』一冊の本が彼を支える。図書館の存在、司書さんの言葉、これらもまた彼を導き支えていることに喜びを覚える。 出口が狭くて暗くて見えないと感じてしまう環境にいても、心を縛ることはできない。

  • 📖®書店員🍵

    苦しく、切ない感情を子供特有の独創的な言葉で綴る短い物語。 自分や家族、友達や学校の紹介。 5年生最後の1週間、小学生最後の1年間、楽しい日常に忍び寄る『モンスター』 2人居た弟、1人になった弟、壊れてるお母さん、3人のお父さん。 少年の小さな身体と柔らかい心にどれだけの『モンスター』が襲いかかったのか…読み進めるだけでも苦しくなる。 「肩甲骨は翼のなごり」を読んでおけば尚楽しめる作品。

  • Mipo

    だれにも守護天使がいる。主人公ネイトの天使は、音楽の道を志しながらも教師になったジョシュア先生だ。詩を音楽のように楽しむコツを最高の説得力で伝える人で生徒の光を最大限に引き出せる人だ。先生はラップかヒップホップが得意だったのか、ネイトの表現には先生の色も溶け込んでいたようだ。詩を知るとみえる景色も変わる。ネイトは手のひらに舞い落ちた雪のはかなさに目をとめるようになる。徐々に言葉につばさを授けられるようになると、クライマックスでは、ネイトの心に潜むモンスターは祈りと化す。

  • Arick

    自分はジョシュア先生になれるのかと自問自答する。

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