マックス・ブルックス

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WORLD WAR Z 下 文春文庫

マックス・ブルックス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167812171
ISBN 10 : 4167812177
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
334p;16

内容詳細

死者の大軍を前にアメリカ軍は大敗北を喫し、インド=パキスタン国境は炎上、日本は狭い国土からの脱出を決めた。兵士、政治家、主婦、オタク、潜水艦乗り、スパイ…戦場と化した陸で、海で、人々はそれぞれに勇気を振り絞り、この危機に立ち向かう。「世界Z大戦」と呼ばれる人類史上最大の戦い。本書はその記録である。

【著者紹介】
マックス・ブルックス : 1972年、ニューヨーク生まれ

浜野アキオ : 1961(昭和36)年、宮城県生まれ。京都大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こばまり さん

    ゾンビパンデミックが起きた際の各国の対応と、国境を超えた連携ができないのが何ともリアル。読んでいる最中は公園をそぞろ歩く人々がふとゾンビに見え、さてこんな時はどう切り抜けたらよいかと思案している自分に困惑。著者の煌めく出自に驚く。

  • HANA さん

    最終戦争の行方から、戦前の秩序を取り戻した国、宗教国家になった国、再革命が起こった国、誇りを持って立ち上がった国。小さな情報の寄せ集めから大きな全体像を描き出すと同時に、個々人のその後の行方まで追うことが出来て読み応えがあった。ただやはりゾンビそのものはあまり出てこない。最後の感想は人それぞれだが、個人的には希望も絶望も入り混じったなかなかいいラストだと思う。実際ゾンビとの戦いは物量で押していく地道な物になりそうだし。あと日本のシーンがオタクとスピリチュアルなのは、アメリカ人の持っている印象なのかなあ。

  • at-sushi@進め進め魂ごと さん

    オーラルヒストリー形式で綴られる世界各地でのゾンビとの闘い終盤編。日本のオタクや座頭市のような老人も登場。 常に戦時体制で閉鎖的、指導者に絶対服従という北朝鮮が非常時には最強という分析には納得。中国海軍の原潜乗りや、ゾンビ狩に特化された犬と訓練士、ISS から地上の惨劇を傍観していたアストロノーツ等、設定だけ拝借したあのB級映画より余程良い映画になりそうなエピソードも多いので、誰か撮り直してくれんかな。

  • ちこたん さん

    ★★★★★各国の対ゾンビ対策や大戦後の実情などが皮肉を交えつついかにもその国らしく描かれているので、現実の世界情勢をもっと理解していたらより一層楽しめたと思う。ただ原子力潜水艦や核や人海戦術などを用いての各国のリアルな戦闘シーンが続く中で、日本の設定だけが謎です。三島由紀夫や小松左京や楳図かずおが好きだという作者の日本の独自のイメージでしょうか。各パートが短いので感情移入はできないものの、緻密に構築された世界観にどっぷり浸かることができたので満足度はかなり高めな作品。

  • 眠る山猫屋 さん

    なんだかちょっぴり間違っているけれど、座頭市登場(笑)弟子となるオタクくんの高層脱出はまさにダイハード♪日本文化への造詣も浅く感じさせない辺り、ジャーナリスティック。この作者、ただものではないなぁ。潜水艦での逃避行から、パリの地下での暗黒世界の死闘まで。そして経済を支える者たちと、私利私欲に走った者たちや、戦争に心壊された多くの人々。一気呵成に読み終われました。

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