フェンス

マグナス・ミルズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784887241909
ISBN 10 : 4887241909
フォーマット
発行年月
2000年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
255p;19

内容詳細

スコットランドのフェンス職人3人組は、家畜を囲い込むことに異様なまでに執着する農場主たちのために、最新技術をもちいたフェンスを建てている。会社に命じられおもむく先々では、いつもちょっとした事故で人が死ぬ。3人はフェンスを建て、ビールを飲み、死体を埋める単調な生活をくりかえす。農場主の要求は堅固化、高層化の一途をたどり…トマス・ピンチョンに絶賛され、1988年度のブッカー賞を最後まで争ったブラックユーモアあふれる怪作。

【著者紹介】
たいらかずひと : 東京大学医学部卒。愛知県出身。病院勤務をへて翻訳にたずさわる

マグナス・ミルズ : 1965年11歳のときに進級選別試験に失敗、グロスターシャー州教育当局の監督下に置かれる。イギリスやオーストラリアでフェンス建築の仕事に従事したのち、執筆活動と並行してロンドン市内のバス運転手、郵便配達などの職を転々とする。処女作である本書でMcKitterick Prizeを受賞、ブッカー賞、ウィットブレッド賞、ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞などの最終候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    『シーシュポスの神話』を現実にしたような小説。タイトル通り、文字通り3人のフェンス職人たちがフェンスを作り続ける物語だ。もちろん、そこに喜びの伴わない徒労の象徴を見ることも可能だが、事は現実であるだけに一層重くのしかかる。また、そこに作者自身の投影を見るならば、やはり階級社会イギリスがそこに立ちはだかっていることも、如何とも動かしがたい重圧として感じざるを得ないだろう。スコットランドとイングランドの置かれた相対的な位置関係もまた。そうした重い現実を軽快なリズムで描き切ったところにこそ本書の特質を求めたい。

  • kiyoka さん

    淡々と書かれていて読みやすい。だがいろいろと深読みもできそうだ。フェンス職人の三人。タムとリッチーの掛け合いは『ゴドーを待ちながら』のエストラゴンとウラジミールみたい。"おれ"の正体がイマイチはっきりしないのだが最初は傍観者的な立場だったのにそちら側じゃなかったと気づいて段々と二人に同化していっているのが面白い。スコットランドとイングランドの微妙な関係や鬱屈した若者たちの姿は『トレイン・スポッティング』にも描かれていたが、こちらは少なくとも仕事をしてるしドラックなんかやってない。でもそれよりも怖いのかも。

  • ヘラジカ さん

    読んでいて何度を声を上げて笑ったことか。ブラックジョークがきつすぎる。しかしジョークもブラックなら主人公たちが勤めてる会社もブラックだ。スコットランドにもこんな会社あるんだな、とフィクションながらに感心してしまった。作者自身の体験から作られてるだろうし、あながち完全なフィクションとも言えないのかもしれないが。そこら辺りの労働問題が現実と絡み合って妙なリアリティを生み出しているのかも。朴訥とした文章のなかにユーモアが満ち満ちている、ズレてて抜けててふざけてるのにそこはかとなく上品、不思議な作品だ。

  • mejiro さん

    フェンス作りからこんな小説が生まれるとは。語り手はフェンス職人。日中は同僚とフェンスを建て、夜はパブでビールを飲む。死亡事故すら元々の手順のように処理され、果てしない繰り返しの中に呑みこまれてしまう。語り手たちは自分の生活を良しとしていて、こういう見解もありだなあと思った。同じ単調でも、工場と語り手たちでは意味が違うのも興味深かった。唐突に見える結末が意味深。人生の根本を示すかのような、リアルと異様が交じるユニークな作品だった。

  • Machiko さん

    ピンチョン絶賛って、本当…?? 作者がイギリスの労働者階級ってのが売りなだけ?毎晩パブでビール飲むだけが楽しみな人生があることはリアルに描かれているとは思うけど…

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