マイケル・ナイマン

マイケル・ナイマン プロフィール

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”英国式庭園殺人事件””コックと泥棒 その妻と愛人”など、ピータ・グリナーウェイ監督とのコラボレイト作品で知られ、また、パトリス・ルコント作品で日本では高い人気を得た作曲家マイケル・ナイマンは、ポスト・ミニマリスム。このナイマンの作り出す音楽は、サーストン・ダートから彼が学んだ英国バロック時代の音楽を反復させる新しい技巧を成し、その時代の活動が反映されているようです。また映画音楽作曲家としてだけでなく、自らのナイマン・バンドを率いて、ブライアン・イーノ、スティーヴ・ライヒらと共演していました。ナイマン特有の浮遊感あるミニマル・ミュージックは、世界中で高く評価されています。現代音楽家ナイマンの生い立ちから作品に触れて見たいと思います。

1944年 3月23日 イギリス ロンドンで生まれる。ロンドンのローヤル・アカデミー音楽院で、音楽評論家のアラン・ブッシュ、そしてサ−ストン・ダートに作曲を学びます。このサーストン・ダート(ロバート・サーストン・ダート)はハープシコード奏者、そして指揮者として活躍した現代音楽作曲家です。ダートの後見を受けながら、ナイマンは16世紀から17世紀の英国音楽を、メロディーを反復させる、という新しい考案を発表しました。そして、これがのちのナイマン作品に多大な影響を及ぼすことになるのです。この頃、ダートもまたルーマニアへ旅をし、そこで出会ったルーマニアの伝統音楽に興味を持ち、ナイマンを助長します。

1960年代の中頃、ようやくナイマンは大学を卒業ますが、それまでの間、ポップ・ミュージック、そしてシュトックハウゼンのような現代音楽などから離れ、自らの音楽を見つめ直しました。1964年から1976年にかけて、作曲家として収益を得ていませんでしたが、音楽評論家として”The Listener”、”New Statesman”や”The Spectator”など本を書いていました。その評論で、コーネリアス・カーデュウというミニマリスムという音楽ジャンルを作ったイギリスの作曲家についても触れていました。執筆活動を続けていたころ、ナイマンはスティーヴ・ライヒや、スクラッチ・オーケストラなどと共演。そして1974年に、ナイマンと同世代の作曲家ジョン・ケイジについての素晴らしい著書を残しています。

マイケル・ナイマンの名を世に知らした、映画音楽として初めて挑んだ記念すべき作品”英国式庭園殺人事件”。この作品で、古典派以後のバロック時代音楽と、独自のミニマル・サウンドで脚光を浴びました。そして、1985年グリナーウェイ監督との2作品目”ZOO”。この2作目では古典楽器を多様し新境地を切り開いた会心作、3作目”数に溺れて””コックと泥棒その妻と愛人”...。1982年から1989年まで、デビュー作から4作目のグリナーウェイ作品を担当。グリナーウェイの、いかにもイギリス的な映画にピタッとくる音楽に、引き込まれてしまった方も多いでしょう。

”コックと泥棒〜”の同年にパトリス・ルコント監督の”仕立て屋の恋”を製作。グリナーウェイ監督のイメージしかなかったナイマンがフランス映画のスコアに挑んだのです。このルコント監督作品では、その翌年”髪結いの亭主”でもコラボレイトしますが、後者のスコアは本当に素晴らしいものでした。アンナ・ガリエラの香るような美しさとフランスの空気感までも伝わってくるような、味わい深い映像美...これにナイマンの官能的で美しい音楽が溶け合い、絶妙な世界が創り出されたのです。残念ながら、CDは現在廃盤となってしまっています。

ルコント監督との出会いをきっかけにイギリスのバロック調ミニマル・ミュージックというだけの枠を超越し、再びグリナーウェイ監督の”プロスペローの本”を製作。ナイマン作品の中で、”ピアノレッスン”と並ぶ傑作中の傑作でしょう。初期作品から比べると、グリナーウェイのイギリス的な部分も残しつつ、分厚く、そして色彩も豊かな感じ。映像を手掛けたのは名手サッシャ・ヴィエルニー。素晴らしく美しい映像でした。映像美とナイマンの音楽がバロック時代へ引き込んで離さない...といった感じでした。

そして1993年、ニュージーランド出身のジェーン・カンピオン監督による傑作”ピアノ・レッスン”を担当。カンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞、さらにアカデミーでも酒宴、助演女優、脚本賞を受賞した作品です。この”ピアノ・レッスン”は、グリナーウェイ作品で聴けるナイマンとは一風変わった趣向で作られています。甘く切ないメロディーを反復させたミニマル・ミュージックを展開。この作品によって、ミニマリスムを代表する現代音楽家と称えられるようになったのです。劇中で主演のホリー・ハンターが弾いていましたが、このスコアに収録されているものは、ナイマン自らが弾いているもの。スコットランド民謡なども取り入れ、甘く、哀しく、そして優しく響く旋律は思い出しただけでも胸を打つことでしょう。

その後も”彼女たちの関係”(94年)、”キャリリントン”(95年)、”ガタカ”(97年)と担当。1999年には、ロック・バンドのブラーのデーモン・アルバーンと共同製作した”ラビナス”そして同年に、マイケル・ウィンターボトム監督の”ひかりのまち”、沖縄を舞台にした”ナヴィの恋”テーマ曲を担当、そしてストリングスを軸に素晴らしいミニマル・ミュージックを展開させた佳作”ことの終わり”(99年)...と最近の活躍も目立ちます。

ここ日本ではパトリス・ルコント監督の2作品が最も人気があるのですが、その2作品とも現在は廃盤となってしまっています。再リリースを願いつつ、新作にも期待してゆきたいものです。

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