ポポフ、ガヴリイル(1904-1972)

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CD 輸入盤

交響曲第1番、他 ボツスタイン&ロンドン響

ポポフ、ガヴリイル(1904-1972)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CD80642
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ロシア・モダニズムが生んだ幻の傑作交響曲!
ショスタコーヴィチの「第4」に匹敵する衝撃!

 ガフリール・ニコラエヴィチ・ポポフ(1904-1972)は、ショスタコーヴィチと同時期にソビエト連邦で活躍した作曲家。優れたピアニストとして楽壇にデビューし、ロシア・モダニズムの旗手として注目を集めますが、1936年と1948年の悪名高い芸術家批判による「社会主義リアリズム」の確立によって、民族主義的作風への移行を余儀なくされるなど、キャリア的にもショスタコーヴィチと同じ道のりを辿った作曲家でもあります。
 生涯で全6曲の番号付き交響曲を残していますが、30歳の年である1934年に完成された第1交響曲は、ボリショイ劇場とコムソモール・プラウダ紙が10月革命15周年を記念して開催した作曲コンクールで第2位を受賞するなど、初演前から大いに注目を集めた作品でしたが、1935年3月、シュティードリー(マーラーの弟子)によるレニングラード初演の際に、ショスタコーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」同様、「形式主義的で、イデオロギー的に反体制」との批判を受けてしまいます。
 この作品はその後、プラハやベルリンで、クレンペラー、エーリッヒ・クライバー、シェルヘン、ニコライ・マリコなどによってとり上げられ、ロシア・アヴァンギャルドの傑作として紹介されるものの、第二次大戦を経ることによって人々の記憶から消えてしまい、最近になってプロヴァトロフ盤がリリースされるまでは幻といっていい存在でした。

 ちなみに、この曲の初演の翌年には、同じくシュティードリーによってショスタコーヴィチの第4交響曲の初演がリハーサルまでおこなわれながらも中止されています。理由は今となっては定かではありませんが、体制からの批判を恐れてのことというのは十分に考えられます。

 この作品について作曲者自身は、1929年に第1楽章のスケッチが完成した際に「私の交響曲は成長における心理的体験の3つのステージを表現しており、それらを言葉で明確に表そうとすることは価値のないことである」と記していますが、5年後の完成時には「私はこの交響曲を、プロレタリア文化の最前線で若き労働者の指導者として戦っている親愛なる父に捧げる。第1楽章は『闘争と挫折』、第2楽章は『人間性』、第3楽章は『勝利に至る行いのエネルギー、希望、そして喜び』である」と書き記しています。

 演奏時間約50分を要する大作で、狂暴な音響と暗示的な楽想が錯綜する黙示録的なアレグロ・エネルジコの第1楽章、乾いた抒情性がどことなくシニカルな彩りを加えている第2楽章、そして楽天的でアイロニカルなスケルツォの第3楽章から出来ており、ちょうど同じ頃作曲され、封印されたショスタコーヴィチの第4交響曲と同様の精神的・音楽的背景を感じさせるききごたえのある作品になっています。

 指揮者のボツスタインは、2003年の4月に手兵のアメリカ交響楽団を指揮して、ニューヨークでこの作品のアメリカ初演を行っており、今回のレコーディングにも並々ならぬ意欲が感じられます。CDでは西側のオーケストラがこの作品を録音するのは、おそらく初の出来事と思われます。さらに、ショスタコーヴィチが15-16歳の時に作曲した「主題と変奏」を収録。習作的な部分はあるものの青年期の清々しさに溢れており、どことなくベートーヴェンの
「歓喜の主題」を思わせる主題が微笑ましい作品です。


・ポポフ:交響曲 第1番 作品7
・ショスタコーヴィチ:主題と変奏 作品3

ロンドン交響楽団
指揮:レオン・ボツスタイン

録音:2004年4月、ロンドン

収録曲   

  • 01. Symphony no 1, Op. 7
  • 02. Symphony no 1, Op. 7
  • 03. Symphony no 1, Op. 7
  • 04. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 05. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 06. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 07. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 08. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 09. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 10. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 11. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 12. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 13. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 14. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 15. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 16. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 17. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3
  • 18. Theme and Variations for Orchestra in B flat major, Op. 3

総合評価

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ポポフの交響曲第1番とショスタコーヴィチ...

投稿日:2012/03/04 (日)

ポポフの交響曲第1番とショスタコーヴィチの主題と変奏を収録したマイナーなCD。 レオン・ボツスタイン指揮、ロンドン交響楽団による演奏。 ポポフの作品はロシアン・アヴァンギャルドを代表する作品で一部のファンからは名曲と名高いが実際聴いてみるとその暴力的な音楽はちょっと疲れる。 それよりもショスタコの主題と変奏のほうが面白い。 作品3と言う通り、若書きの作品ながらしっかりとしており、メロディも明るくショスタコらしくはないがなかなか聴かせる。 シリアスなショスタコーヴィチの音楽のファンには受けないかも知れないが… 演奏はクセがなく、聴きやすい。 もちろん、音質も問題ない。 ファン向きのCDだが企画はすばらしいと思う。

レインボー さん | 不明 | 不明

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評価がたかかったので期待していたのですが...

投稿日:2011/06/03 (金)

評価がたかかったので期待していたのですが、残念ながら私にはこの曲がそんなにすごい曲だとはどうしても思えません。 妙に難解で聞いてもよくわかりませんでした。

ロマン派 さん | 新潟県 | 不明

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ショスタコヴィッチの15曲の交響曲よりもポ...

投稿日:2009/01/26 (月)

ショスタコヴィッチの15曲の交響曲よりもポポフの第一交響曲はすごい。才気が遥かに際立っており、ラルゴの深い闇の世界はとても美しい。月並みな名曲を飽きもせずに出し続けるメジャーレーベルもこのTelarcに見習って、ポポフの第一交響曲のような我々の時代の名曲をリリースして欲しいものだ。その意味で本盤は推薦(演奏としてはオリンピアのプロヴァトロフが上だと思う)。

リステンパルト さん | 埼玉 | 不明

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