ボーイト (1842-1918)

ボーイト (1842-1918) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

21件
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  • 知る人ぞ知る、傑作オペラ。何といっても圧倒的なのは...

    投稿日:2011/03/08

    知る人ぞ知る、傑作オペラ。何といっても圧倒的なのは冒頭の「天上のプロローグ」。25分ほどですが、音響的な壮麗さ、スペクタクルな興奮、あまりのすごさに絶句します。ここだけでヴェルディ「レクイエム」やマーラーの交響曲第8番に匹敵する(ないし超えた)大世界が描かれていると言えましょう。ここに優秀な録音と卓越した歌手陣(特に強力な男声陣!)によるこのディスクを得たことはまさしく大変な喜びであります。もちろん、ずいぶん前に来日したイタリアオペラで聴いた懐かしい名前のファブリティースの指揮もまた立派です。いや〜すごいすごい、何だかほかに言葉が出てこないね。お薦めしましょう。言っちゃあ悪いけど、ヴェルディのへなちょこ作品(オテロとファルスタッフ以外)を聴くよりかはずっと充実した感動を得られますぜ。(-_-;)

    ほんず内閣総理大臣 さん

    8
  • HMVレビュー通りの読み替え演出だが、とても良くでき...

    投稿日:2017/05/18

    HMVレビュー通りの読み替え演出だが、とても良くできている。このオペラのアナーキーな雰囲気に合っているし、たとえば普通なら全く別の場面になる第2幕第1場「庭園」と第2場「魔女のサバト」をひとつながりのシークエンスとして描くことによって、長大な原作戯曲の「名場面集」に過ぎないオペラ台本の弱点をうまくカバーしている。より具体的に言うと、第2幕第1場のマルゲリータと第3幕「牢獄の場」のマルゲリータは普通に観ると全く別人だが、演出は間の第2幕第2場に両者の断絶を埋めるような演技を入れることによって、二つのシーンがうまくつながるように配慮している(何が起こるかは見てのお楽しみ)。ただ一つ残念に思うのは、近年ではト書き通りに演じられたためしのない第4幕「古代のワルプルギスの夜」の扱い(ここも一応伏せます)。根拠のある読み替えだと思うが、あまりに真っ当すぎて「ひねり」に欠ける。 パーペのメフィスト役はグノーの『ファウスト』でも悪達者なところが鼻について好きになれなかったが、彼も歳をとってやや枯れた感じのなかなかいい悪魔になった。この演出では(最後で逆転されるものの)物語全体を彼が仕切っているという仕様なので、達者で構わない。カレヤのファウストは歌に関しては文句なし。もう少しスリムで、知的に見えればなお良かったが。ヒロインのオポライスは歌・演技ともに迫真の出来。第3幕冒頭のアリアなど戦慄すべき名唱だ。指揮は少し粗いところがあるとしても、スケールの大きさは断然買える。壮大なプロローグの音楽が演出のせいでチープに聞こえるのが惜しいほど。バレンシアでの『エフゲニ・オネーギン』も素晴らしかったオメル・マイア・ウェルバーという名前は忘れないようにしよう。

    村井 翔 さん |60代

    2
  • カーセン演出の『メフィストーフェレ』は彼が今日知ら...

    投稿日:2014/10/12

    カーセン演出の『メフィストーフェレ』は彼が今日知られるような名声を築くに至るきっかけとなった出世作とのこと。1989年の録画も愛聴していたが、最新の再録画はありがたい。最初の「天上のプロローグ」を見ただけでも、この演出の優秀さははっきり分かる。演技の細部は1989年版と若干の違いがあるが、基本的なコンセプトはもちろん一緒。「ワルプルギスの夜」の場で男性たちが局部(実は作り物だと思う)を露出しているのが見えるのは、時代の推移と言うべきだろうが、そんなに「型崩れ」しているという印象は受けない。主役メフィストーフェレでは1989年版のレイミーが忘れがたいが、アブドラザコフもまあ悪くない。ラモン・ヴァルガスはいつもながら。彼もかなり年齢を重ねたはずだが、相変わらず童顔なので、老学者ファウストには見えない。ラセットもまあまあだが、彼女もマルゲリータよりはエレナ向きだ。ルイゾッティの指揮は手堅いが、もう一歩の踏み込みが欲しい。

    村井 翔 さん |60代

    1
  • 大変面白く見ました。DYNAMIC盤が字幕無しなので、こ...

    投稿日:2014/04/07

    大変面白く見ました。DYNAMIC盤が字幕無しなので、こんなオペラは字幕入りが必須。演出もなかなか手の込んだもので、ラスベガスには驚きますが、一応拍手を。お金をかけていますね。歌手は三人ともお見事。テオドッシューの健在ぶりに大満足。梯子を昇りながらの歌唱はご苦労様。テアトロ・マッシモ、イタリア・ローカルの底力を見せてくれました。

    オペラかじり虫 さん |70代

    1
  • 驚異的な低価格(!)にて、購入。ソフィアの劇場、勝...

    投稿日:2012/03/11

    驚異的な低価格(!)にて、購入。ソフィアの劇場、勝手な先入観としてはヨーロッパの一地方の田舎劇場でしょうというところで、聴き始めてすぐ、オケと合唱がちょっと頼りないかなあ、なんて気はしました。でも、間もなく持ち直してあとは終結までそんな不満はもちません。ソリストも、主役のギュゼレフさんを除くと有名どこはおりませんが、いいんじゃないでしょうか。たとえば、ムーティやファブリティース盤のような有名歌手たちの強力な歌と比べなければ、これはこれで結構だと思います。マリノフさんの指揮は、曲の壮大さに合わせてもっとスケールアップが欲しいですが、全体のまとめはこれまた結構でしょう。少なくとも、聴いていてそれなりにこのオペラを堪能しましたよ。コストパフォーマンスを考えれば、実にすばらしいといえましょう。興味がある方はまずこのディスクを何度も聴いて曲になじみ、その上で、上記ディスクに手をのばしてはどうでしょう。この傑作オペラ、もっとメジャーになってほしいなあ。録音は文句なし。

    ほんず内閣総理大臣 さん

    1
  • ゲーテの『ファウスト』をもとにした壮大な作品。 ...

    投稿日:2012/03/01

    ゲーテの『ファウスト』をもとにした壮大な作品。 音楽もスケールが大きい。 演奏も音質も素晴らしい。

    ユローヂィヴィ さん

    1
  • 店頭に置いてあったので買ってみた。世評は高くないが...

    投稿日:2010/06/20

    店頭に置いてあったので買ってみた。世評は高くないがこれは大変な名演だ。サロメはケンペの上品な演奏とは対極に位置する、完全にヌードショウの音楽だ。ボーイトは知られざる名曲。ギャウロフを初めとした歌唱陣も見事。何よりレニーが気合い満々。久しぶりに満足できるCDだった。

    エレーデ さん

    1
  • この作品にして、このレビューの賑わいは何としたこと...

    投稿日:2009/11/28

    この作品にして、このレビューの賑わいは何としたことか。マイナーな作曲家のマイナーな作品だと思っていたが、意外にもこの曲は人気作品なのか、もしくは関心を持たれている作品なのだろう。さて、肝心のこのDVDだが、確かに既に指摘があるように、オーケストラも頼りなく、合唱もまたはなはだ頼りない。したがって、宗教曲風に始まる冒頭のプロローグではことさらに貧相なものとならざるを得ないのだ。ただし、それらの欠点も次第にましにはなってくるし、フルラネットとフィリアノーティのコンビは悪くない。テオドッシュウのマルガリータはいただけないが。マッシモ劇場の狭い(特に横の拡がりがない)舞台の欠点を克服するために、縦と奥行きに活路を求めたデル・モナコの演出には共感できる。ただし、ワルプルギスの群舞などは凡庸か。音質はチューニングのせいか時々バランスを欠くが、画質はおおむね上々だ。

    烏 さん

    1
  • 1989年の録画で絵、音とも古さを感じるが現在なお、こ...

    投稿日:2009/08/31

    1989年の録画で絵、音とも古さを感じるが現在なお、このオペラ最良の録画だろう。やや太めのファウスト(デニス・オニール)、清純な乙女には見えないマルゲリータ(ガブリエラ・ベニャチコヴァー、エレナの方がずっと良い)など見た目の問題が気にならなければ、主役サミュエル・レイミーの素晴らしさとロバート・カーセンの冴えた演出で断然、他を引き離している。たとえばケン・ラッセル演出(残念ながら音の状態がきわめて悪いが、パロディ満載の大変面白いもの)ではオペラの録音風景にされているように、大仰で時代錯誤な第4幕はたいてい読み替えの餌食にされるが、カーセン演出ではセンス良くメタ・オペラ(オペラの中のオペラ)になっている。つまり、エレナと自分との愛がオペラの中の出来事に過ぎなかったと知ったファウストの失望で終わるわけだが、これはエピローグへの続き方として全く自然かつ合理的だ。

    村井 翔 さん |50代

    1
  • この作品は名前しか知りませんでしたが、「テオドッシ...

    投稿日:2009/08/06

    この作品は名前しか知りませんでしたが、「テオドッシュウが好き」「未知の作品への興味」を理由に購入しました。でも購入して良かった。 まず、テオドッシュウは期待通りの素晴らしさ。普段とは違う魅力も見ることが出来ますし、死の場面は何度見ても涙が止まりません。 フラルネットは、若いころだと想像も出来なかったかもしれませんが、クセのある今だから出来るノリ。しかも自然! 演出も好きです。かなり現代的ですが読み替えがあるわけではないし、むしろ自然で緊張感もあふれていると思います。でも電気代が… ラストは大抵は派手な舞台で終わるようですが、この演出では合唱は舞台裏に配し、余計なものは排除してあります。オーソドックスな演出を見慣れてる方にとっては不満が残るかもしれませんが、ボーイトの感動的な音楽とマッチしていると思いますし、何より想像力をかきたてることが出来る。優れたラストだと思いました。

    オペラが婚約者な男 さん |20代

    1

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ありがとうございました

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