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ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』(2CD)
フルラネット、テオドッシュウ、フィリアノーティ
ランツァーニ&パレルモ・マッシモ劇場
偉大な台本作家であったアッリーゴ・ボーイトは、自らもオペラの作曲家を志しました。キャリアの始めの頃はヴェルディとも親しくしていたのですが、ボーイトの才能を感じ取ったヴェルディは、「ライバル現る」と次第に彼を遠ざけるようになり、そのためかボーイトは当時流行のワーグナーを擁護。彼の音楽を広めるべく、歌詞を翻訳し紹介することに力を注いだのです。そんな頃、ボーイトは自作のオペラ『メフィストーフェレ』を完成。入念なリハーサルのもと、1868年スカラ座で初演を行います。結果は大失敗。その後は専ら台本作家として素晴らしい作品を残したのは周知の通りです。
この演奏は、2008年のパレルモ・マッシモ劇場のライヴで、現代的な演出が賛否両論を巻き起こしたプロジェクトですが、音だけで聴いている分には余計な心配は必要ありません。とにかくフルラネットの迫力ある「悪魔声」が見事です。彼に比べればテオドッシュウさえ地味に聴こえてきてしまうのがスゴイところ。全てにおいて力作です。ぜひご一聴ください。(NAXOS JAPAN)
【収録情報】
・ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』全曲
メフィストーフェレ…フェルッチョ・フルラネット(バス)
ファウスト…ジュゼッペ・フィリアノーティ(テノール)
マルゲリータ/エレーナ…ディミトラ・テオドッシュウ(ソプラノ)
マルタ…ソニア・ツァラメッラ(メゾ・ソプラノ)
ヴァグネル/ネレーオ…ミンモ・ゲッジ(テノール)
パンターリス…モニカ・ミナレッリ(メゾ・ソプラノ)
パレルモ・マッシモ劇場児童合唱団
パレルモ・マッシモ劇場合唱団
パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団
ステファノ・ランツァーニ(指揮)
録音時期:2008年1月27日
録音場所:パレルモ、マッシモ劇場
録音方式:デジタル(ライヴ)