メル・ボニス:管弦楽作品集
近代フランスの女性作曲家メル・ボニス(本名:メラニー・ボニス)は、封建的な男性中心社会や波乱に満ちた私生活に翻弄されながらも、ピアノ曲や室内楽を中心に優れた作品を遺しました。このアルバムでは、近年再評価が進む彼女の管弦楽作品に焦点を当てています。
ボニスの音楽は美しい旋律と半音階的な和声、繊細な語法を特徴とし、印象主義のレパートリーに独創的な輝きを添えています。なかでも現代的な感性が際立つ『3人の伝説の女たち』に含まれる『クレオパトラの夢』は、2026年2月8日に東京都交響楽団(指揮:ベン・グラスバーグ)によって日本初演され、さらに3月には名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会で取り上げられるなど、大きな注目を集める作品です。そのほかエキゾチックな『東洋風組曲』、バロック舞曲を近代的に再構築した『管弦楽のための3つの舞曲』、夜の猫を描いたユニークな『屋根の上の猫』などが収められています。
指揮を務めるのは、2023年よりミュンヘン交響楽団の首席指揮者・芸術監督を務めるジョセフ・バスティアンです。精密かつ品格ある音楽づくりで知られ、ディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団やアジア・ユース・オーケストラの首席指揮者も兼任しています。2016年にはバイエルン放送交響楽団を急遽代役として指揮して国際的な注目を浴び、ネーメ・ヤルヴィ賞、オイゲン・ヨッフム賞を受賞しました。ヨーロッパの主要楽団や日本でも活躍するバスティアンが、ボニスの真価を鮮やかに描き出します。(輸入元情報)
【収録情報】
ボニス:
1. 3人の伝説の女たち
クレオパトラの夢 Op.180
オフェーリア Op.165
サロメ Op.100-2
2. 東洋風組曲 Op.48-2
前奏曲
アルメ(エジプトの舞姫)の踊り
3. ジプシーたち(スペインのワルツ) Op.15-3
4. ワルツ形式による組曲
バラビレ(舞踏曲) Op.37-3
間奏曲とゆっくりとしたワルツ Op.38-3
スケルツォ・ワルツ Op.35-3
5. 管弦楽のための3つの舞曲
ブーレ Op.62-2
パヴァーヌ Op.81-3
サラバンド Op.82-2
6. 聖なる舞曲 Op.36-2
7. 屋根の上の猫(猫の恋) Op.93-2
8. 聖母マリアのクリスマス Op.54-2
9. 小川 Op.21-2
リディア・トイシャー(ソプラノ:7)
ジュリー・ロバール=ジャンドル(メゾ・ソプラノ:8)
ケルン放送合唱団女性団員(9)
ケルン放送交響楽団
ジョセフ・バスティアン(指揮)
録音時期:2024年9月2-6日
録音場所:ケルン、フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(デジタル)