ボッケリーニ(1743-1805)

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CD

チェロ協奏曲、チェロ・ソナタ集 コクセ、アンサンブル・レ・バッス・レユニ(古楽器使用)

ボッケリーニ(1743-1805)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALPHA084
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ボッケリーニ:チェロのためのソナタと協奏曲
作曲者歿後200周年にAlphaがおくる問題作?!
「低音弦だけで伴奏される協奏曲」再現の試み?まで含む、
作品の本質を鮮やかに解き明かしてゆくコクセの自在なる大胆解釈!

フランス初のチェロの名手バリエールのソナタ群を集めたあの衝撃的なAlphaデビュー・アルバム(Alpha015)以来、1曲ごとに楽器を替えて録音したバッハ「無伴奏チェロ組曲」(Alpha029)、周到なリサーチのもと最初期の低音弦アンサンブルを再現したフレスコバルディのカンツォーナ集(Alpha053)…と、出すアルバムごとに既存の録音史を覆してきた若きバロック・チェロ奏者ブリュノ・コクセ。
 今回はこれまでのアルバムとは異なり、コクセ自身は全曲を通じてバロック・チェロだけを用い、バス・ド・ヴィオロンやチェロ・ピッコロなどへの持ち替えはなし。馴染みの楽器製作者シャルル・リシェが、ボッケリーニ作品の演奏に要求される桁外れの対応力をみたすべく作り上げた“ボッケリーニ・モデル”の素晴らしいバロック・チェロは、常人離れしたコクセの演奏技巧をみごと受け止め、作品にひそむ細やかなニュアンスの変化をきれいに伝えてくれます。
 しかしこのアルバムの意義はその演奏水準の高さにだけあるのではありません。ボッケリーニやクレメンティが自作のソロ・ソナタを協奏曲に発展させたり、協奏曲をソナタを直したりしていたことは有名ですが、ここでコクセはその実例に倣い、ボッケリーニの既存の協奏曲2曲を、チェロ・ソナタを演奏する編成、つまり低音弦だけのアンサンブルで弾けるように翻案し、編成をほとんど拡大することなく同一のメンバーでソナタと協奏曲の両方を演奏してみせているのです!
 基本的にはボッケリーニ自身がソナタを作るときと同じように、冒頭のリピエーノを省いて最初のリトルネッロまでの部分をA、リトルネッロを省略して楽章末尾までをB、というように2部形式に編み変えてソロ部分を弾いているわけですが(作曲者自身による実例もここでは聴けます――グリュッツマッハー編曲で知られる変ロ長調協奏曲と同内容の、G.565のソナタがそれ)、さらに面白いのは、通奏低音だけでなく、リピエーノ・ヴァイオリンのパートをテナー・ヴァイオリン1本に移し変えて伴奏にあてていること。比較的よく演奏・録音されているG.480の協奏曲で、スリリングな演奏効果が確認できます。
 協奏曲以外のソナタでは、低音弦+バロックギターの伴奏が的確な効果をあげています。ヴェテラン勢ぞろいの通奏低音も格別。ビルスマやビオンディらによる一連の室内楽録音と肩を並べうる、ボッケリーニ録音史上に残る好企画盤の登場です。

ルイージ・ボッケリーニ(1743〜1805)
1.チェロ協奏曲 イ長調 G.475
2.チェロ・ソナタ 第7番 変ロ長調 G.565
3.チェロ・ソナタ ハ長調 G.17
4.チェロ協奏曲 ト長調 G.480
5.チェロ・ソナタ 第6番 イ長調 G.4

ブリュノ・コクセ(バロック・チェロ)
アンサンブル・レ・バッス・レユニ(古楽器使用)
 エマニュエル・ジャック(バロック・チェロ&テナーvn)
 マチュラン・マタレル(バロック・チェロ&テナーvn)
 リチャード・マイロン(cb)
 ルカ・グリエルミ(cmb)
 ハビエル・ディアス=ラトル(g)

ユーザーレビュー

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技巧は文句なしに最高レベルだが、ややクー...

投稿日:2010/07/30 (金)

技巧は文句なしに最高レベルだが、ややクールすぎる演奏というか、表現の多彩さがやや足りないように思った。

小笠 さん | 茨城県 | 不明

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