デカメロン中 河出文庫

ボッカッチョ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464398
ISBN 10 : 4309464394
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
追加情報
:
560p;16

内容詳細

ボッティチェリの名画でも有名なナスタージョ・デリ・オネスティの物語をはじめ、不幸な事件を経てめでたく終わる男女の話、機転で危機を回避した話など四十話を収めた中巻。無類の面白さを誇る物語集。

【著者紹介】
ジョヴァンニ・ボッカッチョ : 1313年、イタリア、トスカーナ生まれ。ルネサンス期を代表する作家、人文学者。代表作に、物語文学の最高傑作といわれる『デカメロン』。晩年には若い頃より心酔していたダンテの『神曲』講義も行なう。1375年没

平川祐弘 : 1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授(比較文学比較文化)。『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞受賞、『ラフカディオ・ハーン』で和辻哲郎文化賞受賞、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞・日本翻訳出版文化賞受賞。紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ykmmr (^_^) さん

    中巻は、エロさよりも、『三角関係』や『恋の駆け引き』、『恋の終焉』などが主。ダンテを敬愛している作者で、『神曲』が加えられているものの、自身の『ヒューマニスト』としての在り方も存在している様子。でもでも、やはり堅すぎない内容なんだ。

  • やいっち さん

    「新曲」のダンテ(1265年 - 1321年)、ペトラルカ( 1304年 - 1374年)ボッカッチョ(1313年 - 1375年)は、詩人(韻文)と散文の書き手と違いながらも、共通するところがあるとすると、それぞれの当時のイタリア方言で書いたという点だろうか。ボッカッチョは、ダンテを尊敬し、研究し、常に意識してきた。中世最後の詩人とも呼ばれるやや古い宗教観に比べ、ボッカッチョの散文は我々でもそれなりに楽しめる、理解もできる価値観が垣間見られる。

  • ベイス さん

    夫に満足できず不倫しまくる妻たちの言い分をひたすら肯定する話の連続(と書いてしまうとゲス感しかないが、、)。これをどう読むかは好みが分かれるだろうが、14世紀のイタリアって、こんな文学を生む雰囲気だったんだと驚かされる。今に置き換えると、男中心社会からの脱却を訴えるジェンダーフリー的な主張にも聞こえてくるから不思議だ。自由奔放、いろいろな性の価値観を認めようよ、という太っ腹な地域性?が垣間見えてうらやましくもなる。とはいえ、ここまでで70話。少し飽きてきた。

  • ワッピー さん

    第4日目から7日目まで。河出文庫版は時代背景、ボッカチオのダンテ傾倒事情、そしてその神学理解まで解説も詳しく、訳注も行き届いていてわかりやすい。お題は4日目:不幸な結末をむかえた話、5日目:恋人に起きた危機的状況とハッピーエンド、6日目:嘲弄に対する機転の利かせた切り返し、7日目:妻が夫に不貞を働いた話。人間の本性を偽悪・偽善と断ぜず、あるがままに描いた世界文学ですが、この巻では手放しに笑える話が少ないと感じたのはワッピーの狭量のせいかな?インチキ聖遺物と修道士の機転の6日目10話が一番好感が持てました。

  • コジ さん

    上巻に比べ多彩な内容になった反面、多少残酷な内容が多かった感のある中巻には、この作品を読むきっかけとなったフィレンツェ画家、ボッティチェリが描いた「ナスタージョ・デリ・オネスティの物語」がテーマとなった話が収録されている(5日目8話)。中巻読了時点ではこの話が一番残酷な印象。ちなみに河出文庫版の上/中/下巻の表紙を並べると第3場面になる。この連作が豪商の息子の結婚祝いとして作成されたと考えると中世の豪商一体何を考えていたのやらと思いつつ下巻へ。

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ボッカッチョ

1313年、イタリア、トスカーナ生まれ。ダンテ、ペトラルカと並び、ルネサンス期を代表する文学者。1327年頃から父親が経営を任されていたバルディ銀行ナーポリ支店で見習いを始めるが、実業より文学に情熱を燃やす。ナーポリ宮廷に出入りする機会も多く、宮廷に集う知識人や学者と親しくなって古代の古典文学を学ぶ

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