CD 輸入盤

ホルスト/ザ・コレクターズ・エディション(6CD限定盤)

ホルスト (1874-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4404712
組み枚数
:
7
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


ホルスト/ザ・コレクターズ・エディション(6CD)
ボールト、プレヴィン、グローヴズ、ほか


『惑星』で知られるホルストは、吹奏楽作品から合唱曲、オペラまで多彩な作品を書いています。イギリス民謡に深い愛着を示しながらも、神秘主義やオリエンタリズムへも傾倒、アヴァンギャルドも視野に入れながら独自のスタイルを確立していきました。
 このセットは、ホルストが各分野に残した代表作を高水準な演奏でまとめたもので、ホルストの全体像を把握するのに最適な内容となっています。なお、歌詞などは付いていません。

【ホルスト・プロフィール】
『惑星』で有名なイギリスの作曲家グスターヴ・ホルストは、1874年9月21日、英国グロースターシャー州のチェルトナムにスウェーデン移民の子として生まれます。父は音楽教師、母はピアニストだったこともあって、家庭環境は非常に音楽的でした。1887年、チェルトナム・グラマー・スクール入学。1891年、同校卒業。管弦楽のための間奏曲、スケルツォ作曲。1892年、ウィック・リッシントンでオルガニストの職に就きます。管弦楽のための葬送行進曲、交響曲ハ短調、オペレッタ『ランズダウン城』作曲。
 1893年、王立音楽大学に入学して作曲を専攻。ボレロ、弦楽四重奏のための主題と変奏曲作曲。1894年、腕の神経炎のためピアノの代わりにトロンボーンを修めることになります。ピアノ五重奏のためのエアーと変奏曲、ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための短い三重奏曲、子供のためのオペレッタ『ヴィオレット』作曲。1895年9月、生涯の友、ヴォーン・ウィリアムズと出会います。1896年、ハマースミス聖歌隊の指揮者に就任。 イザベル・ハリスンと婚約。オーボエと弦楽四重奏のための幻想曲、オペラ『魔法の鏡』、子供のためのオペレッタ『理想』作曲。1897年、冬の静寂、弦楽六重奏のためのスケルツォ作曲。
 1898年、王立音楽大学を卒業。スコットランド管弦楽団のトロンボーン奏者の職に就きます。弦楽合奏のための組曲ト短調作曲。1899年、ウォルト・ホィットマン序曲 OP.7、バレエのための組曲OP.10作曲。1900年、コッツウォルズ丘陵交響曲OP.8、1901年6月22日、イザベル・ハリスンと結婚。ピアノのための二つの小品作曲。1902年、オペラ『シンデレラ』、オペラ『若者の選択』OP.11作曲。1903年、スコットランド管弦楽団トロンボーン奏者を辞め、ダリッジ・ガールズ・スクール音楽教師に。インドラOP.13、木管楽器のための五重奏曲OP.14作曲。1905年、セント・ポール・ガールズ・スクールの音楽部長に就任。この頃からインド哲学に没頭し、サンスクリット語も学びます。1906年、2つの無言歌OP.22、オペラ『シータ』OP.23作曲。
 1907年4月22日、長女イモージェン誕生。ソング・オブ・ザ・ウェストOP.21a、サマーセット・ラプソディーOP.21b作曲。1907年、モーリー・カレッジの音楽部長に就任(兼任)。1909年、オペラ『サヴィトリ』OP.25、バンドのための組曲第1番OP.28a、1910年、東洋組曲『ベニ・モラ』OP.29a、劇音楽『ロンドンの祭典』作曲。1911年、幻想的組曲OP.29b、バンドのための組曲第2番OP.28b、モーリス・ダンスの音楽作曲。1913年、セント・ポール・ガールズ・スクールにホルスト専用の音楽スタジオ開設。弦楽合奏のためのセント・ポール組曲OP.29/2作曲。
 1914年、神経炎と極度の近視のため兵役免除。組曲『惑星』の中の『火星』『金星』『木星』作曲。1915年、組曲『日本』OP.33、組曲『惑星』の中の『土星』『天王星』『海王星』作曲。1916年、組曲『惑星』の中の『水星』作曲により『惑星』OP.32完成、弦楽四重奏曲『イギリス民謡による狂詩曲』、1917年、『イエス賛歌』OP.37作曲。1918年、私的演奏会で組曲『惑星』ボールトにより初演。1919年、王立音楽大学教授とレディング大学教授に就任。2月27日、ボールトの指揮で組曲『惑星』初演。『死への唱歌』作曲。1920年、バレエ音楽『魔法の時間』作曲。
 1921年、バレエ音楽『魅力』、オペラ『どこまでも愚かな男』OP.39、劇音楽『セント・マーチンの祭典』作曲。1922年、バレエ音楽『どこまでも愚かな男』作曲。1924年、過労のために神経衰弱を経験する。1928年、金管バンドのための『ムーア風組曲』。1930年、王立交響楽協会金メダル受賞。鍛冶屋OP.52作曲。1932年、ハーヴァード大学に作曲客員講師として招かれます。1933年、弦楽合奏のための『ブルック・グリーン組曲』、ヴィオラと管弦楽のための『叙情的断章』作曲。1934年5月25日、潰瘍が悪化して亡くなります。(HMV)

【収録情報】
Disc1
● 組曲『惑星』op.32
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・エードリアン・ボールト(指揮)
 録音:1978年(ステレオ)

● どこまでも馬鹿な男
● エグドン・ヒース op.47
 ロンドン交響楽団
 アンドレ・プレヴィン(指揮)
 録音:1974年(ステレオ)

Disc2
● サマセット狂詩曲 op.50
● ブルック・グリーン組曲 H190
 ボーンマス・シンフォニエッタ
 ノーマン・デル・マー(指揮)
 録音:1980年(ステレオ)

● フーガ風協奏曲 op.40-2
 イギリス室内管弦楽団
 イェフディ・メニューイン(指揮)
 録音:1993年(デジタル)

● ベニ・モラ(東洋的組曲)op.29-1
 BBC交響楽団
 サー・マルコム・サージェント(指揮)

● セント・ポール組曲 op.29-2
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・マルコム・サージェント(指揮)
 録音:1965年(ステレオ)

● リグ・ヴェーダからの合唱讃歌 op.26-2
● 死への頌歌 op.38
 ロンドン・シンフォニー・コーラス
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・チャールズ・グローヴズ(指揮)
 録音:1977年(ステレオ)

Disc3
● 詩編 86 H117 No.1
 イアン・パートリッジ(テノール)
 ラルフ・ダウンズ(オルガン)

● ア・コーラル・ファンタジー op.51
 デイム・ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
 ラルフ・ダウンズ(オルガン)
 ザ・パーセル・シンガーズ
 イギリス室内管弦楽団
 イモジェン・ホルスト(指揮)
 録音:1963年(ステレオ)

● 吹奏楽のための組曲第1番 op.28-1
● 吹奏楽のための組曲第2番 op.28-2
 セントラル・バンド・オブ・ザ・ロイヤル・エア・フォース
 イモジェン・ホルスト(指揮)
 録音:1965年(ステレオ)

● ムーア風組曲 H173
 BMC(オックスフォード)・バンド
 イモジェン・ホルスト(指揮)
 録音:1965年(ステレオ)

● 鍛冶屋 op.52, H178
 セントラル・バンド・オブ・ザ・ロイヤル・エア・フォース
 J.L.ウォーレス(指揮)
 録音:1965年(ステレオ)

Disc4
● リグ・ヴェーダからの讃歌 op.26-4
● ザ・ホームカミング H120
 バッコーリアン・シンガーズ・オブ・ロンドン
 録音:1966年(ステレオ)

● 二人の戦士のための挽歌
 バッコーリアン・シンガーズ・オブ・ロンドン
 フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル
 イアン・ハンフリース(指揮)
 録音:1966年(ステレオ)

● 6つの合唱民謡
 バッコーリアン・シンガーズ・オブ・ロンドン
 録音:1966年(ステレオ)

● 男声合唱のための6つのコーラス op.53
 バッコーリアン・シンガーズ・オブ・ロンドン
 イギリス室内管弦楽団
 イアン・ハンフリース(指揮)
 録音:1966年(ステレオ)

● 8つのカノン H187〜The Fields of Sorrow
● 8つのカノン H187〜David’s Lament for Jonathan
● 8つのカノン H187〜Truth of all Truth
 バッコーリアン・シンガーズ・オブ・ロンドン
 録音:1966年(ステレオ)

● Bring us in good ale Op.34-4
 ザ・キングス・シンガーズ
 録音:1987年(デジタル)

● Vedic Hymns op.24〜Varuna
 フレデリック・ハーヴェイ(バリトン)
 ジェラルド・ムーア(ピアノ)
 録音:1966年(ステレオ)

● 3つの祝祭合唱 op.36a〜Turn back, O man
 リチャード・シール(オルガン)
 チチェスター・カテドラル合唱団
 ジョン・バーチ(指揮)
 録音:1966年(ステレオ)

● Lullay my liking Op.34-2
 ロンドン・ボーイ・シンガーズ
 ジョナサン・スティール(指揮)
 録音:1965年(ステレオ)

● 3つのキャロル H133〜Personent Hodie (Piae Cantiones)
 バッハ合唱団
 ジャック・オーケストラ
 サー・デイヴィッド・ウィルコックス(指揮)
 録音時期:1965年(ステレオ)

● 讃歌〜イン・ザ・ブリーク・ミッドウィンター
 エドウィン・ベイツ(オルガン)
 ロドニー・クリスティアン・フェローシップ・フェスティヴァル合唱団
 ロドニー・スミス・ビシュトン(指揮)
 録音:1966年(ステレオ)

Disc5
● イエスの讃歌 op.37
 セント・ポール寺院合唱団
 ロンドン・シンフォニー・コーラス
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・チャールズ・グローヴズ(指揮)
 録音:1977年(ステレオ)

● ショート・フェスティヴァル・テ・デウム H145
 ロンドン・シンフォニー・コーラス
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・チャールズ・グローヴズ(指揮)
 録音:1977年(ステレオ)

● 合唱交響曲 op.41
 フェリシティ・パーマー(ソプラノ)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
 サー・エードリアン・ボールト(指揮)
 録音:1974年(ステレオ)

Disc6
● 歌劇『さまよう学者』op.50
 ルイス:マイケル・リッポン(バリトン)
 アリソン:ノーマ・バロウズ(ソプラノ)
 フィリップ:マイケル・ラングドン(バス)
 ピエール:ロバート・ティアー(テノール)
 イギリス・オペラ・グループ
 イギリス室内管弦楽団
 ステュワート・ベッドフォード(指揮)
 録音:1974年(ステレオ)

● 歌劇『ボアーズ・ヘッドで』op.42
 プリンス・ハル:フィリップ・ラングリッジ(テノール)
 ファルスタッフ:ジョン・トムリンソン(バス)
 ドール・ティアシート:フェリシティ・パーマー(メゾ・ソプラノ)
 リヴァプール・フィルハーモニー合唱団
 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 デイヴィッド・アサートン(指揮)
 録音:1981年(デジタル)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Mars, the Bringer of War (Allegro). - The Planets, Op.32/H.125 (2002
  • 02. Venus, the Bringer of Peace (Adagio). - The Planets, Op.32/H.125 (2002
  • 03. Mercury, the Winged Messenger (Vivace). - The Planets, Op.32/H.125 (2002
  • 04. Jupiter, the Bringer of Jollity (Allegro giouoso). - The Planets, Op.32/H.125 (2002
  • 05. Saturn, the Bringer of Old Age (Adagio). - The Planets, Op.32/H.125 (2002
  • 06. Uranus, the Magician (Allegro). - The Planets, Op.32/H.125 (2002
  • 07. Neptune, the Mystic (Andante). - The Planets, Op.32/H.125 (2002
  • 08. Andante - .
  • 09. Dance of Spirits of Earth (Moderato - Andante)
  • 10. Dance of Spirits of Water (Allegretto). - The Perfect Fool, Op.39/H.150 (1988
  • 11. Dance of Spirits of Fire (Allegro moderato). - The Perfect Fool, Op.39/H.150 (1988
  • 12. Egdon Heath, Op.47/H.172 'Homage to Hardy' (1988 - Remaster)

ディスク   2

  • 01. A Somerset Rhapsody, Op.21/H.87 (1987 - Remaster)
  • 02. I. Prelude. - Brook Green Suite, H.190 (1987
  • 03. II. Air. - Brook Green Suite, H.190 (1987
  • 04. III. Dance. - Brook Green Suite, H.190 (1987
  • 05. I. Moderato. - A Fugal Concerto, Op.40/H.152
  • 06. II. Adagio. - A Fugal Concerto, Op.40/H.152
  • 07. III. Allegro. - A Fugal Concerto, Op.40/H.152
  • 08. First Dance. - Beni Mora, Op.29/H.107 (1988
  • 09. Second Dance. - Beni Mora, Op.29/H.107 (1988
  • 10. Finale. In the Street of the Ouled Nals. - Beni Mora, Op.29/H.107 (1988
  • 11. Jig. - St Paul's Suite, Op.29/H.118 (1988
  • 12. Ostinate. - St Paul's Suite, Op.29/H.118 (1988
  • 13. Intermezzo. - St Paul's Suite, Op.29/H.118 (1988
  • 14. Finale. The Dargason. - St Paul's Suite, Op.29/H.118 (1988
  • 15. I. To Varuna. - Hymns from the Rig Veda
  • 16. II. To Agni. - Hymns from the Rig Veda
  • 17. III. Funeral Chant. - Hymns from the Rig Veda
  • 18. Ode to Death, Op.38/H.144 (2012 - Remaster)

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有名な惑星のせいで派手なイメージがあるホ...

投稿日:2021/03/18 (木)

有名な惑星のせいで派手なイメージがあるホルストですが、実は地味で渋い作曲家です。 このボックスはマイナー曲も多数収録され不満はないのですが、天下の英EMIなのですからもっと曲を収録して欲しかったです。

三浦大根 さん | 神奈川県 | 不明

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惑星で有名なG.ホルストの作品を集めたCDで...

投稿日:2013/08/01 (木)

惑星で有名なG.ホルストの作品を集めたCDです。 このCDの聴きどころはまずディスク3。 ホルストの娘、イモージェンの指揮による音源。 特にイギリス空軍中央軍楽隊を指揮した、吹奏楽のための組曲は、オーソドックスで模範的、この曲の愛好者は聴いておくべき音源。 またディスク4〜6は、合唱曲を含む声楽作品集で、ホルストはこの分野で多数の曲を書いたが、あまり知られてない(私もほとんど知らなかった)ので、まとめて聴けるこのCDは貴重だと思います。 演奏はイギリス系の演奏家による物で水準は高く、録音もリマスタされているので、聴きやすいです。

レインボー さん | 不明 | 不明

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まずこうしてホルストのCDがBOXで出た...

投稿日:2012/07/11 (水)

まずこうしてホルストのCDがBOXで出たことが素直にうれしいです。 まだ全部は聴いていませんが、音に関しては良くなったということは無いと思います(以前出ていたCDもしくはLPでほとんど持っています)。 それでも6枚組でこの価格ですし、よく頑張ってこれだけまとめてくれたということには本当に感謝です。 まぁ意地悪な言い方をすれば、昔に録り溜めたものをまとめてひと山いくらで売っているという言い方になるのですが、往年の名演がこの値段ならやっぱり安いというべきか(笑) EMIも最近はホルストの新録音と言ってもおそらく売れる「惑星」以外はやっていないから仕方がないですね、、、 このところホルストの秘曲系はChandosがなかなか頑張っているように思うのでEMIもそちらに任せた!という気持ちなのでしょうか。。。 で、演奏についてです。。 オーケストラ曲はボールトの惑星は別格として、プレヴィンの「エグドン・ヒース」やサージェントの「ベニ・モラ」「Stポール組曲」等はそれは立派な名演ですね。 サージェントなんかはもっと評価されてしかるべきだと思うのですが。 《サマセット狂詩曲》はデル・マーの演奏は少々恣意的すぎますが、、、 メニューインの《フーガ風協奏曲》はなかなかの佳演です。 このBOXの白眉である合唱作品集については中々頑張って編集したなぁ、とは思うのですが(収録曲の順番など)、いささか演奏が古く、良くも悪くも古き良き英国の長閑なもの。 特にバッコーリアン・シンガーズの歌った合唱については、昨今の高いレベルの合唱を聞き慣れた耳で聴くと少々頼りないかもしれません。 ChandosやHyperionのシリーズに比べると技術的にはかなり見劣り、聴き劣りします(時代的に仕方ないですが・・・)。 むしろこのセットの意義としてはホルスト演奏の第1世代の演奏解釈とその記録であることが重要なのでしょうね。 その記録がこれだけの作品を網羅してなおかつこの価格はやはり破格の値打ちだと思います。 あと吹奏楽作品ではイモージェンのものがようやく出たことが嬉しいですね。 技術偏重の吹奏楽の人から見れば取るに足らない演奏でしょうが、この演奏こそ吹奏楽曲のバイブルともいえる第1組曲、第2組曲の最も正しい演奏と信じて疑いません。 フェネルの演奏が良いと思っている人には申し訳ありませんが絶対に理解できないでしょう。 しかしこの演奏のフレージング、ちょっとしたアクセントなどの説得力は他の演奏とは比較の対象にすらならないと思います。 これはイモージェンが実の娘だからということだけではなく、イモージェンが素晴らしい指揮者に他なりません。 父親の作品に情熱を傾けたイモージェンの名演はDECCA、Lyritaへの数多くの録音で聴くことが出来ますが、この吹奏楽曲集はそんななかでも実は隠れた名演です。 爆演好きや、技術・機能重視の方には全く、絶対に合わないでしょう。 しかし逆にホルストが好きで、なおかつ『フェネルの演奏にはっきりとした違和感を持っている人』にはぜひ聴いてほしい演奏です。 微笑ましいのはイモージェンが決して譜面どおりにやっていないこと。 そしてその小さな変更はジェイコブのオーケストラ編曲にも反映されていることですね。 過去には第1組曲と第2組曲だけが東芝から《吹奏楽名曲集》の形でCDが出てたのですが、それも長らく廃盤に、、、 ですから今回LP時代の内容全部がCD化され嬉しい限りです。 この名演はぜひ聴いてほしいなぁ。 もちろんこのセットには大切な曲で漏れている曲も多いですが、贅沢言っちゃぁいけませんね。 ChandosやHyperionのCDでこの6CDの曲を揃えようと思えばこの何倍になるやら。。。 ま、希望としてはChandosにグレインジャーのときのような廉価BOXセットを出してほしいのですが(笑) 評価は選曲、企画も含めて☆4つに「よくやった」の+1で5つです。 冷静に評価すれば CD1:5、CD2:4.5 合唱作品についてはバッコーリアン・シンガーズのものはおおむね☆3つで、他は☆4です(バッコーリアン・シンガーズ、ダメな訳ではないのですが多少聴き劣りするということです)。 CD5と6は☆5つ 特に「放浪学者」はベッドフォード以下の熱演は楽しさ満点ですね。 ブリトゥン時代のオールドバラ・フェスティヴァルってこんな雰囲気だったのかと勝手に想像してしまいます(笑) 「ボアーズヘッドにて」もアサートンの真摯な伴奏と芸達者な歌手たちで楽しめますね。 これを聴くとホルストは決して「惑星」だけの作曲家ではないし、むしろ「惑星」がホルストの作品中異質なものであることがわかると思います。 これからホルストを聴こうという人には素晴らしい福音ではないでしょうか。

しるばーさたん さん | 大阪府 | 不明

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ホルスト (1874-1934)

“惑星”で有名なイギリスの作曲家グスターヴ・ホルストは、1874年9月21日、英国グロースターシャー州のチェルトナムにスウェーデン移民の子として生まれます。父は音楽教師、母はピアニストだったこともあって、家庭環境は非常に音楽的でした。1887年、チェルトナム・グラマー・スクール入学。1891年、同校卒業。管弦楽のための間奏曲、スケルツォ作曲。1892年、ウィック・リッシントンでオルガニストの職に就

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