ペンデレツキ、クシシュトフ(1933-2020)

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CD 輸入盤

ピアノ協奏曲『復活』 ウーリヒ、ボロヴィツ&ポーランド放送交響楽団

ペンデレツキ、クシシュトフ(1933-2020)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
98018
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ペンデレツキ、ピアノ協奏曲『復活』
同時多発テロの犠牲者にちなんだ作品


ポーランドの作曲家、ペンデレツキといえば『広島の犠牲者に捧げる哀歌』アウシュヴィッツで殺害された人々の思い出に捧げるオラトリオ『怒りの日』など、大量殺戮の犠牲者のことをとりあげた作品でも知られていますが、今回登場するピアノ協奏曲も、同時多発テロにちなんだ要素をもつ作品ということで注目されるところです。

【誕生祝い作品 → 犠牲者追悼作品】
このピアノ協奏曲は、カーネギー・ホールから委嘱されて書かれたもので、目的は、元シャルル・デュトワの妻で現在は大物投資家ヘンリー・クラヴィスの妻であり、有名なシンクタンク「ハドソン研究所」で活躍、慈善活動にも精力的に取り組み、音楽界へも多大な寄付を通じて貢献をおこなってきた人物、マリー=ジョゼ・クラヴィスの誕生日を祝うためのものでした(ちなみに誕生日は偶然にも9月11日です)。
 ペンデレツキは、2001年6月に、旧作である『オーボエと弦楽のための狂詩曲』(1964/65)と、『ヴァイオリンとオーケストラのための狂詩曲』(1967)を素材として用いてピアノ協奏曲に再編すべく、作曲に取り組み始めましたが、同年9月11日に起きた同時多発テロに強い衝撃を受け、多くの犠牲者を悼む作品として作曲し直しています。

【聴きやすい作風】
人々のためのピアノ協奏曲ということで、比較的明解な曲想が追究され、チャイコフスキーやラフマニノフを思わせる抒情的な旋律が多用される雰囲気も、通常のピアノ協奏曲レパートリーとしても魅力十分な仕上がりとなっています。初演はエマニュエル・アックスに、サヴァリッシュ指揮フィラデルアイア管弦楽団という顔合わせでした。
 その後、この作品は、ベアタ・ビリンスカのピアノと作曲者の指揮によってポーランドでレコーディングもおこなわれますが、2007年には年月の経過なども考慮してか、鐘の部分を除き、エンディングも深みのあるものとした「改訂版」を発表、バリー・ダグラスのソロによってレコーディングされます。

【最新の録音】
2013年におこなわれた今回の録音は、この「改訂版」の2度目の録音ということになります。ドイツのフローリアン・ウーリヒをソロに迎え、ポーランドの指揮者、ウカシュ・ボロヴィツがポーランド放送交響楽団を指揮したセッション・レコーディングで、ダグラス盤との比較も興味深いところです。(HMV)

【収録情報】
・ペンデレツキ:ピアノ協奏曲『復活』(2007年改訂版)

 フローリアン・ウーリヒ(ピアノ)
 ポーランド放送交響楽団
 ウカシュ・ボロヴィツ(指揮)

 録音時期:2013年1月25-27日
 録音場所:ワルシャワ、ポーランド放送 ヴィトルド・ルトスワフスキ・コンサートホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. Allegro Molto Sostenuto - Largo - Allegro Molto - Allegro Moderato - Allegro Con Brio - Adagio - Molto Piu Mosso - Allegro Con Brio
  • 02. Allegro Moderato Molto - Adagio - Allegro Moderato Molto - Andante Molto Pesante - Agitato Molto - Adagio - Piu Animato - Adagio
  • 03. Allegro Sostenuto Molto - Molto Largamente E Capriccioso - Allegro Agitato - Allegro Molto - Andante Maestoso - Molto Tranquillo
  • 04. Allegro Molto - Andante Maestoso - Allegro Molto Sostenuto (Tempo Dell'inizio) - Meno Mosso
  • 05. Adagio - Piu Animato - Piu Mosso - Poco Meno Mosso - Allegro Con Brio - Piu Mosso

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初期の前衛的なイメージからは全く方向転換...

投稿日:2017/03/05 (日)

初期の前衛的なイメージからは全く方向転換した保守的な曲だと思います。題材は厳しい背景があるのですが、聴きやすい曲です。晩年のペンデレツキは安定感があり温かみさえ感じられます。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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