ペヤチェヴィチ:交響的作品全集
クロアチアの作曲家ドーラ・ベヤチェヴィチの名前が母国以外でも語られるようになったのは21世紀に入ってから。特に没後100年の2023年に注目される存在となりました。1885年にブダペストに生まれ、1923年にミュンヘンで没した彼女は貴族の家系に育ち、言語的・文化的背景から「中央ヨーロッパの作曲家」と位置づけられます。作風はロマン主義を基盤としながら印象主義や表現主義の要素も取り入れており、とりわけ後期作品において独自の深化が見られます。
この2枚組のアルバムは彼女の管弦楽作品の全容を収録。指揮は彼女と同郷でライプツィヒ市立歌劇場の音楽総監督を務めるレプシッチ、オーケストラは2024年から彼が首席指揮者を務めるシュターツカペレ・ワイマールです。ラフマニノフの影響が感じられる『ピアノ協奏曲ト短調』とウィーンで部分初演された『交響曲嬰へ短調』の2つの大作を中心に、先進的な和声をもつ『ファンタジー・コンチェルタンテ』、ドイツ音楽の伝統的な性格を備えた『序曲』、カール・クラウスやライナー・マリア・リルケの詩に基づく管弦楽伴奏歌曲、『夜想曲』の管弦楽版を収録しています。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ペヤチェヴィチ:
1. 変容 Op.37b
2. 愛の歌 Op.39
3. 2つの蝶の歌 Op.52(黄金の星、青い釣鐘草/舞いなさい、蝶々よ)
4. 交響曲嬰へ短調 Op.41
Disc2
5. ファンタジー・コンチェルタンテ ニ短調 Op.48
6. 序曲 ニ短調 Op.49
7. ピアノ協奏曲ト短調 Op.33
8. 夜想曲 嬰ハ長調 Op.50-1(I.クリェリッチ編、管弦楽版)
アニカ・シュリヒト(メゾ・ソプラノ:1-3)
マルティナ・フィリャク(ピアノ:5,7)
シュターツカペレ・ワイマール
イヴァン・レプシッチ(指揮)
録音時期:2024年11月19-21日、2025年3月5,6日、4月7-9日
録音場所:シュターツカペレ・ワイマール・リハーサル・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)