ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

交響曲第2番、第3番『英雄』 スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン放送響(2CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC522
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

スクロヴァチェフスキ
ベートーヴェン:交響曲全集企画第1弾!

2002年の読売日本交響楽団との共演がCD化された際に「私にとっては、ライヴ録音の方が、100%完璧なスタジオ録音よりも、ずっと面白いのです」と語っていたスクロヴァチェフスキですが、この第2番第1楽章の素晴らしさはどうでしょう。マッシヴなサウンドを誇りつつ全体に均整のとれた風格溢れるフォルムは絶品で、ベートーヴェンの交響曲においては自身初となるスタジオ録音によって入念に練り上げられた音楽は見事と言うほかありません。また、アレグロ・コン・ブリオへ入ってからのスピード感に満ちたテンポと、透明度抜群の細やかなパッセージの動きを聴くにつれ、82歳を迎えるとは思えない颯爽とした音楽作りに惹き込まれてしまうことでしょう。
 燃焼度という意味においては断然こちらが上回るライヴの「英雄」。要所で効果的に鳴らすティンパニや引き締まった快速なテンポによる演奏は第1楽章から興味深く、凝縮されたエッセンスが溢れ出る終楽章に至っては豊潤かつ高いテンションによる演奏に魅了される内容となっています。ライヴとセッションという異なる環境で収録されたこの2つの交響曲は、指揮者生活50余年にして初めて挑むベートーヴェンの交響曲全集のスタートを飾るに相応しい意義深い2枚組みと言えるでしょう。


ベートーヴェン:
・交響曲第2番ニ長調 op.36
 録音:2005年6月1-3日、ザールブリュッケン、ザールラント放送大ホール

・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
 録音:2005年1月15,16日、ザールブリュッケン、コングレスハレ[ライヴ]

 ザールブリュッケン放送交響楽団
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

【スクロヴァチェフスキ・プロフィール】
1923年10月3日、ポーランドのルヴォフ(現ウクライナ)生まれ。11歳でピアニストとしてデビュー、13歳で指揮者としてもデビュー、並行して作曲を始める神童ぶりを発揮。生地の音楽院、クラクフ音楽院で学び、戦争で手を負傷した後は指揮と作曲に専念する。47年にシマノフスキ作曲コンクールで優勝した後、パリで作曲を名教師ナディア・ブーランジェ、指揮をパウル・クレツキに師事。56年ローマ国際指揮者コンクールで優勝、同年から59年までワルシャワ国立フィルの指揮者。58年ジョージ・セルの招きでクリーヴランド管に客演、セルの薫陶を受けた後、60年よりアメリカに移住。60年から79年までドラティの後任でミネアポリス交響楽団(現ミネソタ管弦楽団)の音楽監督、84〜91年ハレ管弦楽団の首席指揮者をつとめ、オーケストラ・ビルダーとしての手腕を発揮して同管を大きく育てたことでも注目を浴びる一方、ルービンシュタイン、スターン、シュタルケルをはじめとする巨匠からの信頼も厚く協奏曲での伴奏を多く手がけ高い評価を獲得。70年代前半よりザールブリュッケン放送交響楽団に客演指揮を頻繁に行い、94年からは同響の首席客演指揮者のポストにあるスクロヴァチェフスキはアルテ・ノヴァ・レーベル(現エームス・クラシックス)にブルックナーの交響曲全集を録音・完成し、日本での評価も著しく高いものに。
 ギュンター・ヴァント亡き後、現代最高のブルックナー指揮者の一人として(97年にマーラー=ブルックナー協会からゴールド・メダル授与)、また現役最高齢の巨匠(今年80歳!)として、スクロヴァチェフスキは日本でもN響、読響へ度々客演指揮し、実演でも最高級の賛辞と評価を批評家、聴衆、楽団員から受けている。2003年10〜11月にザールブリュッケン放送交響楽団との待望の日本公演でのブルックナーはディスクでの期待に違わぬ名演で聴衆を魅了したほか、2004年にN響に再び客演、今年2005年には4月と12月に読響への再客演、またザールブリュッケン放送交響楽団との2度目のツアー(2006年12月)でベートーヴェン:交響曲全曲演奏(4日間、東京オペラシティコンサートホール)が決定済み。(BMG)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Skrowaczewski, Stanislaw - Sinfonie Nr. 2 D-dur Op
  • 02. 1. Adagio - Allegro Con Brio
  • 03. 2. Larghetto
  • 04. 3. Scherzo: Allegro - Trio: Allegro
  • 05. 4. Allegro Molto

ディスク   2

  • 01. Skrowaczewski, Stanislaw - Sinfonie Nr. 3 Es-dur O
  • 02. 1. Allegro Con Bio
  • 03. 2. Marcia Funebre - Adagio Assai
  • 04. 3. Scherzo
  • 05. 4. Finale: Allegro Molto

総合評価

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3番が名演である。スクロのセンスのよさが...

投稿日:2023/12/27 (水)

3番が名演である。スクロのセンスのよさが開花した演奏で、あまたあるこの曲の演奏でも上位を占めると思う。数年前にこのCDを聴いた時、なんとセンスあふれる演奏であろう、と感心しさてはシューリヒトの再来かと思ったりし、以来この指揮者(実演でも聴いた)に興味を持った。2種の(幻想交響曲)でもセンスの良さが聴ける。2番はワルターに譲ろう。経歴は案外長く、アメリカでの活躍、録音が多い。ルービンシュタインとのショパン2番のコンチェルトなどさすがと思わせる伴奏だと思う。このCDは3番の英雄だけ星5。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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交響曲第3番は名演です。 冒頭のリズム...

投稿日:2019/12/09 (月)

交響曲第3番は名演です。 冒頭のリズムの付け方からオッ、これはさすがスクロヴァチェフスキと思った。 推進力のあるリズムにパンチのある力強いアンセントを所々に効かせていて、第1楽章はある意味ロックしている。 全体的に激しいとも言える演奏だが、決して喧しいとか荒さがあるわけはでない。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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ベートーヴェンを今、最も魅力的に演奏出来...

投稿日:2006/07/09 (日)

ベートーヴェンを今、最も魅力的に演奏出来るのはスクロヴァチェフスキではないだろうか。そんな印象を持ちながら聴いた。スクロヴァチェフスキのブルックナーは評価が高いが、あれはなかなかに個性的で全面的に賛同できるものではなかった。ベートーヴェンは実にストレートな解釈の下に演奏していて胸がすうとする。特に魅力的だったのは「英雄」の方で、テンポは速めにとっているが、フレージングがきりりとしていて鋭いリズムを感じさせる。解釈が難しい2楽章もメリハリをつけ劇的なものにしている。楽しい演奏で退屈しなかった。

火へんに華 さん | 千葉 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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