ベートーヴェン(1770-1827)

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SACD 輸入盤

交響曲全集 ロバート・トレヴィーノ&マルメ交響楽団(5SACD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ODE1348
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明


2020年ベートーヴェン生誕250年記念リリース
注目の指揮者トレヴィーノによる交響曲全曲をSACDハイブリッドで!


2019年10月、スウェーデンのマルメで開催された「ベートーヴェン・フェスティヴァル」のライヴ。タクトを執るのは2019年9月にマルメ交響楽団の首席指揮者就任したばかりの俊英ロバート・トレヴィーノ。30代半ばのトレヴィーノは、同世代の若手指揮者の中でも最近急速に頭角を現わしてきた注目の存在です。
 古典派作品から現代曲まで,幅広いレパートリーを新鮮かつ想像力に富んだ解釈で聴かせるトレヴィーノは、ベートーヴェンにおいてもマルメ交響楽団から精緻な響きを紡ぎ出し、自然で音楽性に満ちた表現を引き出すことに成功。これまで多くの指揮者が取り組んできたベートーヴェン演奏に新風を吹き込みました。
 トレヴィーノはピリオド・アプローチを採用しつつもオーケストラの響きを存分に生かし、各曲の個性を際立たせます。古典的な作風による第1、第2交響曲ではモーツァルトを思わせる典雅な表情をもたせ、第3交響曲では沈痛な葬送行進曲さえ重くなり過ぎることはありません。ベートーヴェンの作風転換期に書かれた第4番には幾分ロマンティックな表現を与え、第5交響曲ではベートーヴェンが目指した苦悩から勝利への思いが力強く描き出されています。各楽章の描き分けが見事な第6番が続き、舞曲の要素が強い第7番と第8番では、楽章ごとのテンポ設定に心が配られた鮮やかな音楽を楽しむことができます。とりわけ第7番終楽章の快速テンポに注目。オーケストラはトレヴィーノの無茶とも思える要求をクリアし、目の覚めるような演奏を披露します。第9番のソリストは、若々しい声の歌手が揃えられており、トレヴィーノが目指したであろう新鮮なベートーヴェン像が構築されています。
 ホールの豊かな残響を余すことなく捉えた録音も聴きどころで、SACD層にはマルチチャンネルも収録されています。(輸入元情報)


【収録情報】
ベートーヴェン:交響曲全集


Disc1
● 交響曲第1番ハ長調 Op.21
● 交響曲第2番ニ長調 Op.36

Disc2
● 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
● 交響曲第4番変ロ長調 Op.60

Disc3
● 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』
● 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』

Disc4
● 交響曲第7番イ長調 Op.92
● 交響曲第8番ヘ長調 Op.93

Disc5
● 交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

【第9番のソリスト、コーラス】
 ケイト・ロイヤル(ソプラノ)
 クリスティーネ・ライス(メゾ・ソプラノ)
 トゥオマス・カタヤラ(テノール)
 デレク・ウェルトン(バス)
 MSOフェスティヴァル・コーラス

 マルメ交響楽団
 ロバート・トレヴィーノ(指揮)

 録音時期:2019年10月
 録音場所:Konserthus, Malmo, Sweden
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND


【ロバート・トレヴィーノ】
1984年アメリカ出身。デイヴィッド・ジンマン、マイケル・ティルソン・トーマス、レイフ・セーゲルスタムの元で学ぶ。2011年にはタングルウッド音楽祭で小沢征爾記念・指揮奨学生となるとともに、同年シンシナティ交響楽団のアソシエート・コンダクターに就任。さらに若い音楽家の育成を目的とするニューワールド交響楽団からも招かれ、マイケル・ティルソン・トーマスから指導を受けています。2013年12月、ボリショイ劇場においてヴァシリー・シナイスキーの代役として『ドン・カルロ』を指揮し国際的な注目を浴びました。現在はバスク国立管弦楽団の音楽監督とマルメ交響楽団の首席指揮者を兼任、世界的指揮者として活躍するトレヴィーノですが、レイフ・セーゲルスタムのシベリウス交響曲全曲演奏プロジェクトに助手として関わったことが大切な体験であると語っており、この一気呵成に録音されたベートーヴェンでもその精神を継承する統一感のある素晴らしい演奏を繰り広げています。(輸入元情報)


【マルメ交響楽団】
1925年に創立されたスウェーデン南部の都市マルメを本拠地とするオーケストラ。初代の首席指揮者はヴァルター・マイヤー=ラードン。以降、ヘルベルト・ブロムシュテット(1962〜63)やジェイムズ・デプリースト(1991〜94)、パーヴォ・ヤルヴィ(1994〜97)ら名手が首席指揮者に就任し、オーケストラを世界的なレヴェルに引き上げてきました。(輸入元情報)


ユーザーレビュー

総合評価

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いやいや、このロバート・トレヴィーノ、な...

投稿日:2023/08/23 (水)

いやいや、このロバート・トレヴィーノ、なかなかの方である。調べたらメキシコ系のアメリカ人、御年39歳、その彼が指揮した4年前2019年、マルメのベートーヴェンフェスでの全曲ライブ録音。 さて。その演奏だが、1番を聴けばすぐ分かる、この方深い譜読みで斬新な解釈をするのではなく、「音楽に生気を吹き込む」タイプの指揮者。HMVのこのディスク紹介ページにある、トレヴィーノの日本向けサービス動画は見た方がよく、ポジティブさこそがベートーヴェンの本質だと発言し、その通りの演奏を繰り広げている。1番、2番はまさにそういうアプローチで、とにかく推進力重視、それが「重すぎず速すぎず、かつ全ての音が響く」という絶妙の塩梅。特に2番の終楽章は、骨格が明確な上に、ベートーヴェンが意図した音を有機的に鳴らし切るという稀有な演奏。終結部は生気に溢れ魅力的である。このアプローチは曲想から8番にも生きて来る。 エロイカはこの曲だからという気負いもなく、音楽自体の持つ力を最大限に出そうとする姿勢が素晴らしい。この曲でここまで力まないのは、素晴らしい見識である。と思っていたら、エロイカ終楽章の第二変奏で、いきなり弦楽器をソロで弾かせる。やはり細工はしたくなるものである。4番になると、少しボリュームを持たせつつも、少し物足りなくなる。ボリューム持たせた分、生気が犠牲になっているからだ。5番になり、再び重さを捨てて、3番までの路線に戻る。意図はよく伝わるが、こねくり回さない分全体にあっさり感が強い。もちろんこれがトレヴィーノの狙いだろうが、従来へのアンチテーゼというところを訴えたいという訳ではないので、あえて重量感を取り払っただけという感じが残る。しかし、第4楽章はこの指揮者の趣旨通り、前向きさが全面に押し出されており、聴く側も満足度が高い。その意味で明確に5番のクライマックスを終楽章に置き、逆算した演奏と言えるだろう。田園は脱力系の優しい演奏。4楽章だけは気合い入ってます。 7番は正直期待外れ。終楽章はそんな無茶振りじゃありません。カラヤンとかホーネックの方が早いかも。9番は同じ路線でのエラス=カサドとか、アントニーニに比べると格が落ちる。 この全集、個人的には1、2、8番は名演。3、5、6番はよく練れていると思う。4、7、9番は数多の名盤に比して、ちょっと辛いかも。しかし、1、2、8番を聴けたのは本当にありがたい。まだまだ演奏には可能性が残っている。その可能性は無限だ、と思わせてくれたディスクでした。

てつ さん | 東京都 | 不明

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素晴らしい出来栄えのアルバムです。アーテ...

投稿日:2022/09/24 (土)

素晴らしい出来栄えのアルバムです。アーティキュレーションを駆使してまるでピリオド楽器で演奏しているかのようなメリハリの効いた音作りをしています。それがSACDの音質の良さと相まって新鮮な今ここで聴いているかのような錯覚をもたらします。一つ一つの楽器の音がコントラスト豊かに響いて融合する様は素晴らしいの一言です。買って損はないお勧めの一品です。

よっちゃん さん | 東京都 | 不明

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若い指揮者で斬新系かと思いきや、意外と正...

投稿日:2021/03/03 (水)

若い指揮者で斬新系かと思いきや、意外と正統派寄りな演奏。スコアは3番の1楽章終結部でトランペットを全音階吹かせたり、5番の1楽章再現部の第2主題でホルンを入れたりなど伝統的なもの。今時若い指揮者でこれをやるとは思っておらず、予想外であった。スコアの扱いはハイティンク/LSOと同様か。基本的にキレのある指向であるが、古いスコア使用ということで、結局何がやりたいのかわからない嫌いはある。出来不出来はあるが、5番がベストと感じた。

海尾水 さん | 神奈川県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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