ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

交響曲全集、序曲集 カラヤン&ベルリン・フィル(1970年代)(6CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG9049
組み枚数
:
5
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

《ベートーヴェン/交響曲全集》
CD 1
@交響曲 第1番 ハ長調 作品21
A交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《英雄》
CD 2
B交響曲 第2番 ニ長調 作品36
C交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
CD 3
D交響曲 第5番 ハ短調 作品67《運命》
E交響曲 第6番 ヘ長調 作品68《田園》
CD 4
F交響曲 第7番 イ長調 作品92
G交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
CD 5
H交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》

H)アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
アグネス・バルツァ(アルト)
ペーター・シュライアー(テノール)
ホセ・ヴァン・ダム(バス)
ウィーン楽友協会合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1975年1月、1976年5月、9月、10月、12月、1977年1月−3月 ベルリン
限定盤

●カラヤン/ベルリン・フィルハーモニーの黄金コンビにより1975〜77年に録音されたものです。このコンビで全集を3回録音していますが、この演奏は2度目のもので、極めて高い完成度をもったカラヤン最円熟期の名盤として知られています。

収録曲   

総合評価

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 カラヤンのベートーヴェンに対する総決算...

投稿日:2024/01/10 (水)

 カラヤンのベートーヴェンに対する総決算的な全集だ。  カラヤンは生涯を通して夥しい数のセッションをこなし膨大なレコードを制作したが、レコーディングに関して全盛期といえるのは、私はザルツブルグ復活祭音楽祭を創設した67年から椎間板の手術を受ける75年までと捉えている。その間にリリースされた作品は驚くべき完成度を誇り、本人も含めてそれらを凌駕する演奏は未だに現れていない、と断言できる至高の境地に達している。  しかしながら、75年には絶頂を極めていたカラヤンの健康が蝕まれ、同年末には手術を余儀なくされたる事態となった。決して周囲に漏らすことはなかったが、復帰を危ぶむ声も囁かれていたというほど深刻な状態だったとのことだ。  75年半ば以後の録音の中には、時としてバランスを欠いたような違和感を感じるものも散見されるようになる。そもそもカラヤンの美点は、ベルリン・フィルの鍛え上げられた合奏能力を駆使し、譜面に書き込まれた音符の音価を保ちつつ歌い上げ、美しさと壮大さを調和させる絶妙なバランス感覚にあった訳だが、この年を境に、ある種の「ぎこちなさ」や「力み」、或いは「グロテスク」なまでの表現が顔を出すようになった。ディレクターの手記には、カラヤンがそうした問題となる部分の取り直しを拒むこともあったことが記されている。この頃のカラヤンの体調は最悪で、セッションの最中であるにも関わらず、立っていることさえままならない深刻な事態にあったことも一度やニ度ではなかった、という。この時期に制作された作品のレコーディング・データを閲覧すると、たった一日でセッションを終えているものもあれば、何日も、時には年度をまたいでまで取り直しているものもある。私の考察するところ、一日でセッションを終了したということは、よほど会心の演奏が出来たか、或いは取り直しを出来る状況になくセッションを打ち切ったかのどちらかではないかと考えられる。先に述べた「ぎこちなさ」や「力み」乃至は「グロテスク」さを感じさせる作品,具体的には、ブルックナーの《ロマンティック》やチャイコフスキーの交響曲第5番は、僅か一日でセッションを終了している。それに対し、オペラの全曲盤やこのベートーヴェンの交響曲全集などは、何度も何度も、年度をまたいでまで彫塑に彫塑を重ねた跡が観てとれる。  ベルリン・フィルというドイツ圏を代表するオーケストラの盟主であるカラヤンにとって、ベートーヴェンは正に『牙城』とも言うべきメイン・レパートリーであって、その『規範』を示すことが求められていることは、自他ともに認めるところであった。それだけに、他の演目ならばいざ知らず、この全集だけは納得のいくカタチで世に出したいという執念がそうさせたのではなかろうか。逆に、そうした中にあって《田園》一曲だけは一日で収録を終えている。これは、会心の演奏が出来たからに他ならず、取り直しの必要がなかったのであろう。演奏内容も完璧で、非の打ち所がない名演となっている。  くり返すが、私はカラヤンの全盛期は67年から75年までの9年間と見做しているが、このベートーヴェンだけは例外である。ベルリン・フィルの常任指揮者となって5年、新たな『規範』となるベートーヴェン像を示した(62年)カラヤンが映像作品にもチャレンジし(67年-73年)そうした経験を踏まえて更なる高みを目指して打ち立てた《金字塔》、それが75年-77年の新全集だ。先の(60年代の)全集も優れた作品ではあるが、その水準をあらゆる意味で超越した驚異的な名盤である。  カラヤンは晩年になって、もう一度全曲を録音した。自ら《テスタメント》と称して映像作品とそのサウンド・トラックというカタチでの収録であった。しかし、それはすべてをやり尽くした上での融通無礙の世界。よほどのカラヤン・ファン以外には勧め難いレコードだ。  演奏本位で考えれば、67年から73年にかけて映像作品として収録した全集も素晴らしい(何しろ絶頂期の演奏だ)が、深刻極まりない状況にありながら、困難を乗り越えて最上の演奏を刻印しようという気概に満ちたこのレコードに、一日の長があるように思う。ベートーヴェンが「難聴」という作曲者としての苦悩に打ち勝って名作を書き上げた姿とだぶるようにさえ思えてくる。75年の1月から77年3月まで足掛け3年に亘る入魂の全集。レコーディングに関してあらゆる経験をしてきたカラヤンでさえ、これほどまでの期間リリースを見合わせ、セッションを繰り返し熟成させた作品も他にはない。それだけの拘りをもって完成させただけのことはある完全無欠の名盤だ。

jasmine さん | 愛知県 | 不明

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カラヤンの正規のベートーヴェン全種録音中...

投稿日:2021/02/24 (水)

カラヤンの正規のベートーヴェン全種録音中では最もカラヤン美学が徹底された録音。9番の独唱陣も素晴らしい。宇野等に酷評されていたカラヤンのベートーヴェンだが、古楽奏法全盛の今日ではカラヤンの演奏も重厚なドイツの伝統にも連なる面もあるように感ぜられる。SACDシングルレイヤー化は有難いが、当全集がLP発売時には特典として英独2か国語での「カラヤン新ベートーヴェン交響曲全集を語る」インタビューレコードが付いていた。SACD全集で発売されるのだから、通常CDで良いのでインタビューCDも添付して、対訳を掲載して頂けたら更に購入価値も増したのに甚だ残念である。

トロ さん | 不明 | 不明

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田園の嵐が機関銃みたいで怖い。

投稿日:2019/02/05 (火)

田園の嵐が機関銃みたいで怖い。

57さい さん | 北海道 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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