ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ピアノ協奏曲第5番『皇帝』、他 ギレリス、ヴァント&ケルン放送響

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH04052
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ギレリス&ヴァントの『皇帝』!
良好な音質で登場!
1974年のステレオ録音。エミール・ギレリス[1916-1985]の独奏に、ギュンター・ヴァント[1912-2002]の指揮というなんとも贅沢な組み合わせによる『皇帝』の登場。放送用のレコーディングのせいか、音質が大変良好で、ギレリスの力強い打鍵や、しっとり美しい澄んだ弱音も見事に再現されており、これにパートの分離の良い鮮やかなオーケストラ・サウンドが絡んで実に魅力的な響きを聴かせてくれています。
 ギレリスといえば、1950年代の半ば、東西冷戦構造の緩解期に西側諸国を大挙して訪れた「ソヴィエトの」芸術家の中で、1つ年上のリヒテルとともに西側の音楽ファンのドギモを抜いたことで有名。その強靭きわまりない打鍵と凄まじい指の高速回転がもたらす強烈な印象に、人々は“鋼鉄のピアニスト”という称号を贈り、絶賛を惜しみませんでした。
 そんな“衝撃の西側デビュー”から約20年後、このベートーヴェンを録音した頃のギレリスは、鋼のピアニズムはそのままに、しかしもはや技だけに頼ることのない、画然たる様式感をそなえた完成された芸術家へと成長を遂げていました。ここでの力強いタッチ、自信に満ちた表現と堅牢な構築性、そして抑制の効いた男性的な抒情性にはただただ聴き惚れるほかありません。
 1974年といえば、ギレリスがドイツ・グラモフォンにベートーヴェンのピアノ・ソナタを全集に向けてレコーディングし始めて2年目の年に当たりますが、この頃のギレリスのすごさについては、1972年録音のヨッフムとのブラームスや、1971年ライヴ録音のベーム&チェコ・フィルとの『皇帝』1973年に録音された『熱情ソナタ』などを聴けばすでに明らか。
 ギュンター・ヴァントも絶好調の時期。前年にギュルツェニヒ管弦楽団を離れ、ケルン放送響とのブルックナー全集の録音を開始した年ということもあって、覇気に満ちたダイナミックな指揮ぶりがたまりません。そのことは、併録された『コリオラン』と『フィデリオ』での過激なまでのド迫力演奏に特によく示されていますが、『皇帝』ももちろん、ギレリスのピアノを完璧にサポートしながらもきわめてパワフルな仕上がりです。
 そんな二人の組み合わせと良好な音質条件による『皇帝』ですから、悪かろうはずもありません。一例をあげれば、『皇帝』の最も迫力ある聴きどころとして有名な、第1楽章展開部の終わりからの、ヴィオラの「タラタッタッタ」に導かれて再現部へ突入する箇所(12:22〜 )でのギレリスのあまりにも激しいピアノと、それに呼応するオケの壮絶な迫力、これには本当に驚きました。ギレリスもヴァントもオケも異常なほどの高揚感です。
 もちろん、この演奏の持ち味はそうした激しい部分にだけあるのではありません。第2楽章での静謐なオケを背景に、ピアノがクリスタルのような響きを聴かせる美しさも絶品ですし、第3楽章での威厳に満ちたテンポと絶妙なリズム感も最高です。
 『皇帝』の新たな名盤の誕生といえるでしょう。

ベートーヴェン
・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』
・序曲『コリオラン』
・歌劇『フィデリオ』〜序曲
エミール・ギレリス(P)
ギュンター・ヴァント(指)ケルン放送交響楽団

録音:1974年12月13日ケルン、放送センター(ステレオ)

収録曲   

  • 01. Concerto for Piano no 5 in E flat major, Op. 73 "Emperor"
  • 02. Concerto for Piano no 5 in E flat major, Op. 73 "Emperor"
  • 03. Concerto for Piano no 5 in E flat major, Op. 73 "Emperor"
  • 04. Coriolan Overture in C minor, Op. 62
  • 05. Fidelio, Op. 72: Overture in E major

総合評価

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 値引きセール中と言うことで久しぶりに聴...

投稿日:2011/08/11 (木)

 値引きセール中と言うことで久しぶりに聴いてみました。それなりに聴かせます。ただ名盤豊富なこの曲の中ではトップクラスとは言い難いのでは、と今回は思いました。ちょっとオーソドックスすぎなので途中で中座してお茶を飲みました(笑)。ギレリスの迫力は相変わらずですが、ヴァントは真面目すぎますね。ギレリスファンは持っていてもよいと思います。

仔牛ののぶちゃん さん | 大阪府 | 不明

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苦手なWandで敬遠。が、諸氏絶賛でtry...ケル...

投稿日:2007/09/04 (火)

苦手なWandで敬遠。が、諸氏絶賛でtry...ケルン放響の力量も奏功して伝統的かつ充実した序奏部に即手応えを感じたが、聴き進むにつれ、Wandの芸力不足で皇帝の絶大かつ雄渾な力と崇高な威厳不足の連続。期待を裏切らない鉄腕Gilelsも釣られてか燻り続け(2章も輝かず)...こりゃ皇帝じゃなく老帝。終章冒頭の腰抜け打鍵で遂にブチギレ。王座一角のBohm/チェコPO’71Lの終章冒頭最強打鍵一発だけで本盤粉砕を確信。音質良好だが期待外れの最右翼..

風雷暴 さん | 横浜 | 不明

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はて、協奏曲とは会話の音楽じゃが、古典派...

投稿日:2007/06/29 (金)

はて、協奏曲とは会話の音楽じゃが、古典派以降は独奏楽器とオーケストラの会話。この盤に協奏がないとな?さてするとグルダ・シュタイン、バックハウス・クナ、カーゾン・ブーレーズ、グールド・バーンスタインなどは競争(と言うより張り合いか)しとるから協奏は無いと?立派に会話が成り立っとるではないか。ちゃんと聞けば分かることじゃ。常識的な耳くらい身につけてほしいものじゃ。この録音は立派に協奏曲しとる。考え方の違う会話も協奏曲の面白さじゃ。

ヘダン星人 さん | channel2 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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