ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

ピアノ協奏曲第4番、ヴァイオリン協奏曲ピアノ版 ジャンルカ・カシオーリ、リッカルド・ミナージ&アンサンブル・レゾナンツ

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
HMM902422
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番&『第6番』!
カシオーリ、ミナージ&アンサンブル・レゾナンツという大注目の顔合わせ!


ベートーヴェン・イヤー・シーズンにまた注目すべき1枚が誕生しました。カシオーリと、ミナージ率いるアンサンブル・レゾナンツによるベートーヴェンのピアノ協奏曲です。カシオーリは、ベートーヴェンが書き残した様々なヴァリアントを自身でさらに磨き上げて完成させたヴァージョンによるピアノ協奏曲を、1990年代終わりから2000年代はじめにかけてBBC交響楽団とロイヤル・アルバート・ホールで演奏しておりました。それから時をかさね、研究者たちによる研究もさらに進み、カシオーリはあらためてベートーヴェンのオリジナル資料を検証、より変化に富みヴィルトゥオーゾ的なピアノ・パートの第4番を導き出しました。第1楽章ではベートーヴェンによるカデンツァを採用、終楽章での創意に満ちた装飾もチャーミングです。
 そして、ベートーヴェン自身にが書いた『ヴァイオリン協奏曲のピアノ版』といえば「ティンパニが入っていて、多くのヴァイオリン奏者たちがベートーヴェン自身が書いたピアノ版のためのカデンツァをもとに演奏する(ベートーヴェンによるヴァイオリン協奏曲のためのカデンツァは残されていない)」ことは大変有名ですが、なかなか実演に接する機会はないといえます。この豪華な顔ぶれの録音は大歓迎といえましょう。カシオーリによる演奏は、実に創意に満ちており、特に「ベートーヴェンが書いた」ピアノ版のカデンツァでは、時に悲愴ソナタか月光ソナタを思わせるような幻想的かつヴィルトゥオジックな面もあり、ベートーヴェンの気配を色濃く感じるとともに、カシオーリの雄弁にして切れ味鋭い音楽がさえわたっています。
 もちろんミナージ率いるアンサンブル・レゾナンツのサウンドが実に充実していることはいうまでもありません。ミナージもまた楽譜を徹底的に検証し、弦楽器にベートーヴェンが書き込んだアーティキュレーションを管楽器にも転用することにより、ハッとするような分厚い圧巻のレガート・サウンドがオーケストラからも聴こえてきます。ツェルニーが残したこの協奏曲のメトロノーム記号も参考にしながらテンポを検討するといった検証もまた、演奏の魅力と説得力をさらに確かなものとしています。(輸入元情報)

【収録情報】
ベートーヴェン:
● ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58(ウィーン楽友協会所有、手稿譜 A 82 b、1808年)
● ピアノ協奏曲ニ長調 Op.61a(作曲者自身による、ヴァイオリン協奏曲 Op.61のピアノ編曲版)


 ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
 アンサンブル・レゾナンツ
 リッカルド・ミナージ(指揮)

 録音時期:2019年11月
 録音方式:ステレオ(デジタル)

【ジャンルカ・カシオーリ】
1979年、トリノ生まれ。ミラノ音楽院で作曲と電子音楽を専攻、ピアノをイモラ音楽院でフランコ・スカラに師事。1994年、15歳の時にウンベルト・ミケーリ国際ピアノコンクールでルチアーノ・ベリオ、エリオット・カーター、マウリツィオ・ポリーニ、チャールズ・ローゼンなどの審査委員の前で優勝の栄冠を勝ち取った。その後ベルリン・フィルをはじめ、世界の名だたるオーケストラ、指揮者たち、さらに庄司紗矢香との共演をはじめ、世界的にソロ、室内楽で活躍している。また指揮者や作曲家としても意欲的に活動しており、ピアニスト兼指揮者としてマントヴァ室内管弦楽団と南アメリカを、ベルリン室内管弦楽団とスペイン・ツアーを行う。(輸入元情報)

【リッカルド・ミナージ】
1978年生まれ。ヴァイオリン奏者として、サヴァール率いるコンセール・デ・ナシォオンやコンチェルト・イタリアーノ、アッカデミア・ヴィザンティナなど、名だたるピリオド楽器アンサンブルで第1ヴァイオリンを担当。バルトリの『ノルマ』の録音ではオーケストラ指揮のアシスタント、第1ヴァイオリン、そしてキュレーターも務め、2017年より、アンサンブル・レゾナンツ(ハンブルク)のアーティスト・イン・レジデンツを務めている。(輸入元情報)


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ピアノ協奏曲第4番の1808年稿は初演の際に...

投稿日:2023/07/26 (水)

ピアノ協奏曲第4番の1808年稿は初演の際に作曲者が即興で入れたアインガングやヴァリアントをそのまま譜面に書き込んでしまったもの。既に耳のだいぶ悪くなっていたベートーヴェンは現場でオケとコンタクトをとることが難しいと考え、全部を楽譜に書いてしまったようだ。初演というのは1808年12月の第5、第6交響曲も初演された有名な演奏会で、作曲者が自作ピアノ協奏曲を弾くのは、これが最後になった。第4番はベートーヴェンの5曲のみならず、古今のあらゆるピアノ協奏曲の中でも、きわだって非ヴィルトゥオーゾ的な曲だと思われている−−余談ながら、アルゲリッチがこの曲だけは絶対に弾こうとしないのも、たぶんそのせい(ご本人はクラウディオ・アラウの演奏に衝撃を受け、それ以来、この曲は弾けなくなったと語っているが)。その第4番に、普通に弾かれる1806年出版譜と全く逆の性格のヴィルトゥオーゾ的な稿があるというのは実に面白いこと。 これをわざわざ発掘してきて弾くというのは、もちろん独奏者カシオーリのこだわりなわけだが、演奏としてはミナージ指揮のオケが例によって、あまりに凄いので、独奏はオケの一部のように聞こえてしまう(何となくカラヤンとワイセンベルクみたい)。第4番では第2楽章の峻厳な弦と瞑想的なピアノ、それと最大のコントラストをなす終楽章の活気が圧巻。ロンドの第2副主題でテンポを落とすという「いつもの手」を使うが、それが見事にはまっているのには唖然とするしかない。第6番ことヴァイオリン協奏曲のピアノ版も尖鋭かつ繊細。特に終楽章は元のヴァイオリン協奏曲版を含めても、これ以上の演奏を他に知らない。独奏にホルンがかぶってくる所など本来、こう響くように書かれているはずだが、他の指揮者は誰もこのように聴かせてくれなかったのだ。ここでもロンド第2副主題でテンポを落とすが、そのはまり具合もお見事。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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