SACD 輸入盤

ピアノ協奏曲全集、合唱幻想曲 ダニエル・バレンボイム、オットー・クレンペラー&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(3SACD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2173244918
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
限定盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明


バレンボイムとクレンペラーにより詩的かつ壮大な世界を構築した名演が、
最新リマスターとDSDマスタリングによりSACDでリリース


現在は指揮者としての活動が中心になっているダニエル・バレンボイムは、早くから才能を示したピアニストで、さまざまな巨匠たちから気に入られて共演、録音も多く残していました。クレンペラーともベートーヴェンのピアノ協奏曲全集と『合唱幻想曲』などの録音をおこなっています。
 演奏はどれも遅めのテンポで壮大な世界を構築したユニークなもので、あたかも眼前に築き上げられていく巨大な構造物を仰ぎ見るかのような思いにさせられる仕上がりとなっています。まるで交響曲のようでもありますが、ここまで音楽が豊かだとそうした暴挙も許されるというもの。力強い第5番や第1番はもちろんのこと、クレンペラーの面白さは、第3番第2楽章や第4番第2楽章などという穏やかで詩情豊かな部分にも端的に示されています。特に第3番第2楽章の繊細で暖かい美しさは印象深く、バレンボイムのみずみずしく叙情的なソロも含めて素晴らしく感動的な仕上がりです。
 第9の小型版ともいわれる『合唱幻想曲』も、ここでは無類の巨大なスケールを誇り、コーダに至ってはどこまでも続く高揚感に圧倒されるほかありません。しかもその前の各ブロックで聴かれるディテール表現の雄弁さ、編成の違いゆえの情報量の変化の面白さもクレンペラーならではの魅力にあふれており、作品の隅々まで徹底的に表現するその姿勢はさすがというほかありません。

今回のSACDハイブリッド盤での発売にあたって、2023年リリースされたクレンペラー全集のための、オリジナル・マスターテープより「Art & Son Studio」によって24bit/192kHzリマスターされた音源を使用し、SACD層のために、SACDや空間オーディオのマスタリングで有名なパリにある「Circe Studio」にてDSDマスタリングを施したものです。Multipackプラケース仕様。

「82歳のクレンペラーと27歳のバレンボイムががっぷり四つに組んだ名演。交響曲とも見まごうほどに重く充実した音楽を作る指揮者と、硬質ながら刺激的でない音でしなやかなフレーズを描くピアニストの丁々発止がすさまじい緊張感を聴かせる演奏だが、今回のリマスターによってその特徴がさらに顕著に現れた。バレンボイムの老巨匠に対して一歩も引かない強靱さ(《皇帝》では方向性に齟齬があるほど)が聴き取れるのは、多くの情報を引き出したリマスターの力だろう。」〜音楽評論:西村 祐

*ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き。日本語解説書には、音楽研究・評論家リチャード・オズボーン氏による演奏解説の日本語訳と、西村 裕氏によるこのSACDの音質などの書下ろし解説を掲載。(輸入元情報)

【収録情報】
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
2. ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
3. ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
4. ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
5. ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
6. 合唱幻想曲 ハ短調 Op.80

 ダニエル・バレンボイム
(ピアノ)
 ジョン・オールディス合唱団(6)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー
(指揮)

 録音時期:3-4.XI.1967 (2,6), 4-5 & 9.X.1967 (5), 9-10.X.1967 (4), 10-11 & 14.X.1967 (3), 11, 14 & 28.X and 4.XI.1967 (1)
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

 24bit/192kHzリマスター(2023)
 SACD Hybrid

 *ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き(輸入元情報)

総合評価

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ベートーベンのピアノ協奏曲は、第4番、第...

投稿日:2017/11/03 (金)

ベートーベンのピアノ協奏曲は、第4番、第5番だと思っていましたが、本アルバムでは、第3番が最高です。 特に、第一楽章の美しいピアノの調べとオーケストラの対峙がスリリングです。また、低音の鍵盤と高音の弦の対峙が見え隠れするところが非常にスピード感があって心が揺さぶられます。第二楽章は、ゆったりと聞かせてくれます。そして第三楽章へ軽いタッチのピアノがオーケストラを先導していく所が印象的です。

HQ さん | 愛知県 | 不明

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何と言ってもクレンペラーの聳え立つような...

投稿日:2011/12/10 (土)

何と言ってもクレンペラーの聳え立つようなオーケストラが素晴らしい。巨匠の棒の下、若き日のバレンボイムが力いっぱいに弾く姿が見えるような演奏。作品に正面からぶつかっていく熱演に感動する。数ある全集の中でも出色の1組だと思う。録音は良いが、さすがに古くなって、オーケストラの強奏部が金属的な響きになっているため星一つ減。

ALOHA21 さん | 静岡県 | 不明

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ベルリン・フィルとの新盤(同じくEMI)と...

投稿日:2011/11/10 (木)

ベルリン・フィルとの新盤(同じくEMI)と雲泥の差と思えるほど、バレンボイムが素晴らしいと思います。ご指摘されているように、皇帝は屈指の名盤だと思いますし、クレンペラーの重厚な伴奏に負けていない溌溂としたバレンボイムの力強さと言ったら。その5番に比べると、1−4番のバレンボイムは若干硬く、肩に力が入っているように聴こえますが、それでも充分優れた演奏だと思います。(3番だけは新盤のほうがカッコイイかな?)そしてこのセットの価値を高めているのが合唱幻想曲で、録音は多くないものの、ベートーヴェンの最も洗練された曲のひとつだと勝手に私は思っているのですが、ピアノ、伴奏はもちろん、声楽陣が素晴らしい。あえてケチをつけるなら、このシリーズのジャケットの安っぽさで、実際価格が安いのですが、どうにかなりませんかね。。

おたふくかぜ さん | 熊本県 | 不明

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人物・団体紹介

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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