ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番、6つのバガテル　パウル・バドゥラ＝スコダ（2017）

バドゥラ＝スコダ90歳記念公演
ベートーヴェン：後期三大ピアノ・ソナタ集

2019年10月、来日も間近という時期に、突如飛び込んできたバドゥラ＝スコダの訃報。90歳を越える高齢もあり、健康状態が不安視されていたものの、本人は来日する意欲満々とのことで、日本でのコンサートの準備は着々と進んでいました。残念ながら、来日公演は中止となってしまいましたが、ここに2017年10月15日に収録されたベートーヴェンの後期三大ピアノ・ソナタ集の映像が遺されています。
　ウィーン、ムジークフェラインザールで開催されたこのコンサートはパウル・バドゥラ＝スコダ90歳の誕生日を記念して行われたもの。彼が愛してやまなかったベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタと、それに先立つ『6つのバガテル』は、後の世代のピアニストとは一味違う、ウィーンの伝統を継承する見事な解釈と温かい音色に支えられています。会場を埋め尽くした聴衆はその味わい深い演奏に熱狂し、演奏後は嵐のような拍手と花束でバドゥラ＝スコダを祝福しました。
　パウル・バドゥラ＝スコダは1927年ウィーン生まれ。ウィーン音楽院に学び、1947年にオーストリア音楽コンクールに優勝。その後、エトヴィン・フィッシャーの薫陶を受けピアニストとして活躍を始めます。作曲家フランク・マルタンの友人であり、フルトヴェングラーやカラヤン、ダヴィド・オイストラフとの共演でも知られています。音楽学者としても見識が高く、シューベルトのソナタの校訂やモーツァルトのピアノ協奏曲の校訂者としても業績をあげました。（輸入元情報）

【収録情報】
ベートーヴェン：
● 6つのバガテル Op.126
● ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
● ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
● ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111

　パウル・バドゥラ＝スコダ（ピアノ）

　収録時期：2017年10月15日
　収録場所：ウィーン、ムジークフェラインザール（ライヴ）

● 特典映像『ゲルハルト・カンツィアンによるバドゥラ＝スコダへのインタビュー』（6分21秒）

　収録時間：81:22
　画面：カラー、16:9
　音声：ドルビー・デジタル2.0
　字幕：なし
　NTSC
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