ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

【中古:盤質AB】 交響曲第6番『田園』 ジュリーニ(1999)

ベートーヴェン(1770-1827)

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AB
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基本情報

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カタログNo
OGISMF012007
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
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輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

ジュリーニ最晩年の『田園』

1999年2月13日、フィレンツェでおこなわれたイタリアのユース・オーケストラ“オルケストラ・ジョヴァニーレ・イタリアーナ”とのライヴ録音が登場します。
 ジュリーニは1998年に引退を公式に表明していたということもあり、この公演は「公開総練習」という形でおこなわれたということです。
 なお、ジュリーニはこの2ヵ月後の4月30日にも、ミラノでジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団を指揮して同じく『田園』を指揮しているので、よほどこの作品が気に入っていたものと思われます。
 実際、CDでもニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1968&69 EMI)、ロサンジェルス・フィル(1979 DG)、ミラノ・スカラ座管弦楽団(1991 SONY)と3つのセッション録音を残していてどれも見事な仕上がりを示していましたし、実演でも1990年にベルリン・フィルを指揮して演奏していました。
 今回のCDでは、オーケストラがユース・オーケストラということで、若い音楽家たちが見せる熱意が演奏を非常に瑞々しく感動的なものとしており、演奏終了後にはジュリーニから思わず「ブラーヴォ」の声が漏れているとか。
 オルケストラ・ジョヴァニレ・イタリアーナ(ORCHESTRA GIOVANILE ITALIANA)は、英語表記ではイタリアン・ユース・オーケストラ。コンサート・オーケストラが極端に少ないイタリアにおいて、それを是正すべくトスカーナ州が資金協力し1980年に設立。その趣旨に賛同するアバド、ムーティ、シノーポリ、ガッティなどイタリア出身の名匠を指揮台に迎えて活動しています。
 オーケストラの自主製作盤としてごく僅かに造られたCDですが、ジュリーニのご遺族と再契約をしてもらい、教育基金名目での限定発売となります。イタリア語、英語、日本語の解説付き。

【収録情報】
・ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』 [41:32]
 第1楽章:Allegro ma non troppo [10:22]
 第2楽章:Andante molto mosso [13:14]
 第3楽章:Allegro-Presto [03:19]
 第4楽章:Allegro [03:42]
 第5楽章:Allegretto [10:55]

 オルケストラ・ジョヴァニーレ・イタリアーナ
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 録音:1999年2月13日、フィレンツェ(デジタル)


【許光俊氏によるライナーノートより】
若い音楽家たちは、すっかりジュリーニのペースに巻き込まれている。第1楽章の最初からして、いったいこれが若者たちの奏でる音楽かと驚くほかないような穏やかな表情で始まる。イタリアらしい明るく柔らかい弦楽器のハーモニーも印象的だ。だがそれにもまして、ゆったりと甘美に歌う第2楽章と言ったら。単にきれいなだけではない。音楽は深い平和と幸福を感じさせつつ静かに進んでいく。まるで天上のしらべのようだ。あらゆる楽器がひとつの大きな流れの上に身を委ねて、ゆるゆると通り過ぎていく。完璧にジュリーニの晩年の音楽である。そして知らず知らずのうちに、聴き手も演奏家たちと同じくこの静謐な楽園の空気を呼吸する。
 さかのぼること8年前、ジュリーニはミラノ・スカラ座のオーケストラと「田園」を録音していた。そちらもまた魅力的な演奏ではある。だが、趣の深さという点では、若者たちの奏でる音楽はそれすらを凌駕しているのだ。これには驚くほかないではないか。

(きょみつとし 音楽評論家、慶応大学教授) 

収録曲   

  • 01. 第1楽章「田舎へ着いた時の清らかな感情の喚起」
  • 02. 第2楽章「小川のほとりの情景」
  • 03. 第3楽章「田舎の人たちの楽しい集い」
  • 04. 第4楽章「雷雨、嵐」
  • 05. 第5楽章「羊飼いの歌 - 嵐の後の喜びと感謝の気持ち」

総合評価

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意外なことに★3つの評価が多いが、実はぼ...

投稿日:2018/03/13 (火)

意外なことに★3つの評価が多いが、実はぼくもその一人だ。ジュリーニの「田園」はいくつも録音があるが、もちろん最晩年のスカラ盤が最も近い。テンポはたとえもたれようがしっかり踏みしめて歌いこんでいき、対称的に自然描写された音符は浮かび上がらせていく。大河のほとりを散歩するかのように堂々としており、しかも充実しきっている。これが第二楽章まではうまく行っているが、残念ながら後半はスタミナが切れてしまったようだ。特にフィナーレは縦の線どころの話でなく、生気が皆無だ。ユースオケということで仕方がないのだろうが、商売としてリリースされている点を考えると複雑な心境になるといえよう。ただ逆にフィナーレの出来をみてしまうと、前半楽章におけるジュリーニ渾身の仕事が浮き彫りになるので愉しさのきわみだ。

宇野珍会長 さん | 埼玉県 | 不明

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ジュリーニの田園は、NPOとの録音が素晴ら...

投稿日:2013/10/27 (日)

ジュリーニの田園は、NPOとの録音が素晴らしかったが、その後のLA盤、スカラ盤、そしてこの盤とイマイチの録音が続いてます。 正式なCDにはなっていませんが、1985年にヴェルディの聖歌四篇と一緒に演奏されたBPOとのライブがベストです。楽章間の休憩を入れずアタッカで演奏されたこの日のコンサートに居合わせた人は二度と聴くことが出来ない至福の思い出だったのではないでしょうか。 ジュリーニとVPOの田園が残されていないのが残念です。

ま〜 さん | 東京都 | 不明

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知らなかったことを教わり、それを音にする...

投稿日:2007/12/30 (日)

知らなかったことを教わり、それを音にする。自らが出した音=表現に心揺さぶられる。自分で音を作る行為を勉強している人にとっては最高の録音だと思う。このような喜びの記録はプロの録音からは聴けない。音楽を作り深めていく瞬間の貴重な記録。完成途上の音楽を批判することはたやすいが、この根源的な発見の驚きと喜び音として聴けるだけで、わかる人には何物にも変えがたいだろう。完成された商品を求める人は他を買った方が良い。録音も良くない。でもそんなことはどうでも良い。

ヴィオラ奏者感激 さん | enukio | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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