ベートーヴェン(1770-1827)

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【中古:盤質A】 交響曲第4番、第5番『運命』 オットー・クレンペラー&ベルリン・フィル

ベートーヴェン(1770-1827)

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A
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基本情報

ジャンル
カタログNo
SBT1387
レーベル
Europe
フォーマット
CD
その他
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輸入盤

商品説明

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クレンペラー&ベルリン・フィル
ベートーヴェン:交響曲第5番&第4番

クレンペラーのベルリン・フィル・デビューは1921年。カラヤン黄金期のインテンダント、シュトレーゼマンをして“向こう見ず”と言わしめたオール・シェーンベルク・プログラムでした。なんと、かのクレンペラーが客席の咳がやむのを5分待つことを余儀なくされたとか!それでもシュトレーゼマンはこう振り返ります。若き日から、クレンペラーの求める音はベルリン・フィルがかつて奏でてきた音と違っていたと。戦争によってヨーロッパを離れたクレンペラーでしたが、その間も彼の名声が途絶えることはありませんでした。46年、彼は大西洋を渡り帰ってきます。
 その後、ヨーロッパ中の楽団、オペラ・ハウスから引っ張りだことなるクレンペラーですが、BPOとの共演はそれほど頻繁ではありません。1948年にマーラーの第2番と第4番、1954年にブラームスのハイドン変奏曲、ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ、ベートーヴェン第7番、1958年には、シュトレーゼマンが「尋常ならざる経験。強制されることなく、カンタービレを彼ら自身の調和で満たしてしまった」と驚愕したというブルックナーの第7番がありました。これらのコンサートは、放送スタジオであったティタニア・パラストとベルリン・ホッホシューレ・ザールにて行われましたが、1964年には、フィルハーモニーザールが完成。高い評価を得ることとなった『田園』(SBT2 1217)のコンサートがとり行われます。
 当アルバムで聴ける1966年のコンサートでは、ベートーヴェンの交響曲第5番と第4番、それに『レオノーレ』序曲第3番が演奏されましたが、残念ながら、『レオノーレ』の録音は現在残されておりません(以前、海賊盤は出ていましたが)。
 娘ロッテの日記によると、リハーサルでクレンペラーはダイナミクスの段階を確認するために(特に p )頻繁にオーケストラを止め、木管のバランス(これはクレンペラーのベートーヴェンの最重要な特質ですが)を是正したとのこと。後にクレンペラーは、チューリッヒの友人に手紙を書き、当夜の演奏に深く満足した旨を述べています。

 実際、演奏は非常に優れたもので、モノラル録音で聴いても各パートがきちんと確認でき、立体的なパースペクティヴを感じさせるのはさすがクレンペラーならでは。まだ完全にカラヤン色に染まっていなかった頃の骨太で逞しいベルリン・フィルの響きも立派なもので、常に明確に聴きとれる木管楽器の妙技、抑えた色調の美しさがとても印象深い仕上がりです。一方で、強大な金管セクションとティンパニ、コントラバスの織り成す鋭利でマッシヴな迫力サウンドも聴きものといえ、ウィーン・フィルではまず味わえない筋肉質な響きが、クレンペラーの描くハードなベートーヴェン像をいっそう引き立てることに成功しています。もちろん、解釈は隅から隅までクレンペラー色に染め上げられており、第5交響曲第1楽章展開部でのディミヌエンド処理や、再現部でのファゴット指定遵守などはいつもながらのクレンペラー。これはやはりすごい第5です。
 順序が前後しましたが第4交響曲も素晴らしい演奏です。この作品ではリズム動機の精緻な扱いと旋律美の巧みな表出が求められますが、クレンペラーはここで最良のバランスを獲得しています。木管セクションと弦セクションが交錯する独特のオーケストレーションも、クレンペラーの場合、基本的に木管楽器を重視する設計のため非常につながりがよく、それゆえ、余計に旋律的部分と律動的部分のコントラストが克明になっているのがポイントです。作品にふさわしい見事な演奏といえるでしょう。

ベートーヴェン:
交響曲第4番変ロ長調作品60
交響曲第5番ハ短調作品67『運命』

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:オットー・クレンペラー

録音:1966年10月12日
ベルリン・フィルハーモニー・ザール、ライヴ(モノラル)

収録曲   

  • 01. Klemperer, Otto - Sinfonie Nr. 4 B-dur Op. 60
  • 02. 1. Adagio - Allegro Vivace
  • 03. 2. Adagio
  • 04. 3. Menuetto: Allegro Vivace - Trio: Un Poco Meno A
  • 05. 4. Allegro Ma Non Troppo
  • 06. Applause
  • 07. Klemperer, Otto - Sinfonie Nr. 5 C-moll Op. 67 Sc
  • 08. 1. Allegro Con Brio
  • 09. 2. Andante Con Moto
  • 10. 3. Allegro
  • 11. 4. Allegro - Presto

総合評価

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HUNTレーベルの海賊版?も所有しています。...

投稿日:2020/10/14 (水)

HUNTレーベルの海賊版?も所有しています。2枚組でレオノーレ序曲第3番、アンコールで演奏したのか、バッハの管弦楽組曲第3番アリアも収められています。どちらも名演です。今回TESTAMENT版を購入して、かなりの音質の改善がわかりました。ステレオでないことが残念ですが、クレンペラーの上位の演奏であること思います。

LFA さん | 千葉県 | 不明

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4番も5番も熱演、且つ超名演である。 ライ...

投稿日:2017/10/10 (火)

4番も5番も熱演、且つ超名演である。 ライブの熱気が伝わってくる。 両方、低音を効かせて土台がしっかりした上に美しい高音を載せ、典型的ドイツ音楽の構成。 5番はウィーンフィルとのライブ盤に勝るとも劣らない名演。 4番は戦時中のフルトヴェングラー&ベルリンフィルのライブを彷彿とさせる熱気。 両曲とも最高峰と言えよう。

きいちゃん さん | 静岡県 | 不明

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ベルリンフィルとの『運命』はまるで重戦車...

投稿日:2007/09/30 (日)

ベルリンフィルとの『運命』はまるで重戦車が走るようです。

どんねこ さん | 北海道 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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