<フィルハーモニカーの至芸-ヴォルフガング・トムベック(ウィンナ・ホルン)>　トムベック/乾/キューマイヤー

ウィンナ・ホルンの名人がウィーン風サウンドの秘密を露わにします！

ヴォルフガング・トムベック[1957.09.28- ]は、1980年からウィーンフィルの第一ホルン奏者を務め、カラヤン、ベーム、バーンスタイン、マゼール、アーノンクール、ムーティ、メータ、アバド、小澤征爾、ハイティンク、レヴァイン、プレヴィン、ラトルといった名指揮者の下で演奏しています。ライナー･ノート（英、独語）では、トムベック自身が、ホルンに関して、演奏法、今日における利用法、オーケストラの中での役割について書いています。このCDは、ウィーン・フィルの中心奏者を起用した、「ナクソス・フィルハーモニカーの至芸」シリーズの二枚目となります。（第一弾は、クラリネット奏者シュミードルのCD　8.557232）

ヴォルフガング･トムベック　 Wolfgang Tomboeck
ホルン奏者ヴォルフガング・トムベックは、何世代にも渡って音楽活動をしてきた、ウィーンの音楽一家の家系に生まれました。母方の家系は、優れたヴァイオリニストを輩出しています。父方の祖父は、ウィーンのフォルクスオーパーでホルン奏者をしていました。父親（息子と同名ヴォルフガング）は、息子同様ウィーン・フィルの第一ホルン奏者でした。兄弟姉妹全員が、色々なオーケストラの団員をしています。ヴォルフガングは現在のウィーン音楽大学で学び、1978年に初めてウィーン・フィルと演奏しました。1980年以来、第一奏者を努めています。この間、アンサンブル・ウィーン、ウィーン管楽アンサンブルといった、多数の室内楽アンサンブルでも演奏してきました。カラヤン指揮のチャイコフスキーの「第５」、イスラエル演奏旅行時のバーンスタイン指揮によるマーラーの「第６」の名演が有名で、ベーム、マゼール、アーノンクール、ムーティ、メータ、アバド、小澤征爾、ハイティンク、レヴァイン、プレヴィン、ラトル他多くの指揮者と共演しています。カルロス・クライバー指揮ブラームス「第２」の映像ソフトでの熱演は感銘深いものです。

フィルハーモニカーの至芸　第二巻　「ウィンナ・ホルンの芸術」
ベートーヴェン：ホルン・ソナタ　作品17
シューベルト：歌曲「川の上で」D943
シューマン：アダージョとアレグロ　作品70
ブラームス：ホルン･トリオ　作品40

ヴォルフガング・トムベック：ホルン
乾　まどか：ピアノ
ゲニア・キューマイアー：ソプラノ歌手
ヨハネス・トムベック（ヴォルフガングの息子）：ヴァイオリン
2003年11月10-14日、12月4,10日
ウィーン、ＯＲＦ放送スタジオ３で収録