ベルリオーズ(1803-1869)

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CD

幻想交響曲 オスカー・フリート&ソ連国立交響楽団

ベルリオーズ(1803-1869)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KSHKO83
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

怨念と戦慄の「幻想交響曲」
1937年、オスカー・フリートの壮絶なモスクワ公演


【このCDの復刻者より】
ベルリオーズの幻想交響曲はその華麗かつ豪壮なサウンドによって1950年代のLPレコード登場以来多くの名盤が生まれました。そこで最高の評価を得ているのは1967年にミュンシュがパリ管弦楽団の創設記念演奏会に先立って録音した空前絶後の演奏でしょう。
 しかしこの曲に地獄に落ちる怨念と恐怖を感じる様な凄演に接した事は稀でした。それらの中で私がGHA蘇刻した1938年にナチスを逃れたワルターがパリ音楽院管弦楽団を指揮したSPレコードは、普通の鐘ではなく作曲者の指示通りに複数のチューブラーベルの音に複数のピアノ低弦音を重ねて鐘の音を疑した演奏で、あたかも地を這って迫り来る火砕流の妖気の様な恐ろしさを感じました。その頃から私はドイツの人気指揮者、オスカー・フリートのSPレコードの蘇刻も手掛けまして、彼が身の毛がよだつ様な幻想交響曲を残している事を知って、そのレコードの入手を試みましたが適いませんでした。しかし約3年前にその録音の転写LPレコードを中古レコード店で見付けて入手! 噂に違わない壮絶な演奏でしたが音質が劣悪で歪みが大きく、荒い雑音に突発性異常音と音の瞬時欠落が多発していて、到底蘇刻可能な状態ではありませんでした。そこに新型コロナウイルス禍で巣篭りの中でCDワーキングを続ける破目になり、GHA蘇刻システムを根本的にリニューアルした結果、フリートの幻想交響曲の蘇刻可能になり今回に至りました。
 ユダヤ人のオスカー・フリートはソビエトで社会主義革命を成し遂げたレーニンと個人的に親しく、招待されてベートーヴェンの「合唱」を演奏するなど何度もソビエトを訪れていましたが、ナチス政権になって迫害を受ける様になって1934年に社会主義者としてソビエトに亡命しました。しかしその時はレーニンは亡く、彼はモスクワから遠く離れたアルメニア地方都市トビリシの指揮者に任じられ、大した活動はしていません。ナチスと同様にユダヤ人等異民族を迫害し、首都モスクワの偽りの繁栄のために農作物を収奪して300万人以上のウクライナ人を餓死させ、レーニンに繋がる政治家や国軍の有能な軍人達の粛清で2000万人を殺害したスターリンの地獄を実体験したフリートの演奏した幻想交響曲は、まさに怨念と戦慄で鳴り響いたのでしょう。私にはこの曲は「片思いに狂って美女を殺害して地獄に落ちた男を描いた幻想曲」ではなく「狂気の独裁者が人民を粛清し戦争に突き進んだ悲劇の曲」に聞こえます。どうぞ悪寒を覚悟してお聴き下さい。」〜村岡輝雄〜(販売元情報)

【収録情報】
● ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14


 ソ連国立交響楽団
 オスカー・フリート(指揮)

 録音時期:1937年
 録音場所:モスクワ
 録音方式:モノラル(ライヴ)

【制作者のバイオグラフィー】
1967年九州大学大学院を修了。日本ビクター褐、究所・音響情報研究室長、武蔵工業大学・教授、そして東京大学先端科学技術研究センターおよび日本女子大学の客員研究員を歴任し、今日では独立研究者として音響工学と音文化研究を行なっている。高校時代よりオーディオに取り組み、大学・大学院で電子通信工学を学んで、日本ビクター鰍ノ入社後は研究所に所属し録音スタジオと連携して音楽録音技術とアナログレコードの研究に取り組み、高品質レコードの研究で工学博士を取得、また、多くの録音セッションに参画してトーンマイスターの技量を修得した。研究開発領域ではアナログ電子回路と回路網理論、そして信号理論を専門として音響用特殊電子機器の研究開発に携わり、ディジタルオーディオ時代以降は大学時代の音声合成認識研究の延長としてディジタル信号処理に取り組み非調和周波数解析GHAの研究を行なった。大学では音響工学と電子回路工学の研究・教育に携わり、GHA蘇刻の実用化を行なっている。大学時代から吹奏楽とオーケストラに参加してプロの音楽家との交流を通じて音楽を独学し、業務で修得した録音技術を駆使して約80枚のGHA蘇刻盤を含む250枚を越えるCDを制作して今日に至っている。(販売元情報)

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1楽章で幾つか音飛びがあり、古いレコード...

投稿日:2021/06/18 (金)

1楽章で幾つか音飛びがあり、古いレコードの復刻なので仕方ないですがクリアな演奏に慣れている人にとっては苦痛かも。ただ幻想交響曲本来の不気味さは全体的に感じられ、幽霊や怪物の声が楽器ではなく本当に聞こえてきそうな怖い演奏です。特に5楽章の鐘。背筋が凍る程の強撃な音で、閲覧注意ならぬ傾聴注意と言っていい位、鳥肌ものです。私は幾つも幻想のCDを持っているので耳慣れていますが、あまり聞かない人がこれを取って聞いたらいかがなもんか。

guiliamtell さん | 長野県 | 不明

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