【中古:盤質AB】 幻想交響曲　カラヤン＆パリ管、『海賊』序曲　バルビローリ＆ハレ管

カラヤン＆パリ管
ベルリオーズ：幻想交響曲
往年の名演奏家が残した貴重な映像ソースを次々とリリースして注目を集めている、EMI/IMG Artistsの共同企画｢classic archiv｣から、カラヤン＆パリ管の《幻想》という超大物が登場。
　両者はその短かった共同作業期間（1969年2月〜1971年10月）の間に、“名盤”フランクのシンフォニーをはじめいくつかのレコーディングを残しましたが、《幻想》は実演ではフランクと共に本場フランスの聴衆から絶賛を受けながらレコード録音が残っておらず、今回の映像での登場は、ファンにとってはまさに「僥倖」というべきところでしょう。
　仏INA所蔵ソースによるこの映像は1970年6月25日の収録。演奏会の中継ではなく演出を交えた映像作品で、監督としてクレジットされている人物（ロジェ・ベナムー）が共通することから、1971年にコスモテル（現ユニテル）が制作したとされる未発表映像作品と同一ソースとも思われます。
　詳細は不明ですが、ともかく鮮明なカラー映像がありがたいところで、ベルリン・フィルにはないパリ管の華やかな音色を駆使した「ダンディズムの権化」と言いたくなるカラヤン最盛期の指揮姿を存分に楽むことができます。

　ボーナス・トラックとしてバルビローリ＆ハレ管による序曲《海賊》を収録していることも注目で、モノクロ・モノラルながら、やたらに張り切った演奏と指揮姿が楽しめます。


ベルリオーズ：幻想交響曲
カラヤン指揮パリ管弦楽団
1970年6月25日 パリ、INA
カラー　モノラル

ベルリオーズ：『海賊』序曲
バルビローリ指揮ハレ管弦楽団
1962年1月17日　フリートレード・ホール、マンチェスター、BBC
モノクロ　モノラル