基本情報
内容詳細
肉は腐る寸前が最も旨いというが、ベルクの音楽はまさにその感を強くする。調性のうまみを残した独特の無調(12音)音楽は、ドラマティックな表現力と濃密な抒情性を促す。ポスト・マーラーはまさにこのベルクであり、世紀末シンドロームを表象する音楽と言い切る者も少なくない。この全集はそうしたベルクの音楽を俯瞰するには最適なものと言えよう。名盤も多いので、ベルクに挑戦という方には絶好のアルバムとなるはず。室内楽ではラサールSQによる2曲の弦楽四重奏曲、ブーレーズ、バレンボイムらによる〈室内協奏曲〉、またオーケストラではパールマン、小沢による〈ヴァイオリン協奏曲〉、ベルリン・フィルによる〈3つの管弦楽曲〉と〈抒情組曲〉などが透逸。ベームによる2つのオペラは既に定番。聴き物はDisc5で、〈初期の7つの歌〉がピアノ版とオケ版で聴ける。(弘)(CDジャーナル データベースより)
収録曲
ディスク 1
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01. 室内協奏曲(ピアノ, ヴァイオリンと13管楽器のための)
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02. 4つの小品op.5(クラリネットとピアノのための)
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03. ピアノ・ソナタ Op.1
ディスク 2
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01. 叙情組曲(弦楽四重奏のための)
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02. 弦楽四重奏曲 Op.3
ユーザーレビュー
人物・団体紹介
ベルク(1885-1935)
“アルバン・マリア・ヨハネス・ベルク[1885-1935]は、新ウィーン楽派の一員として、シェーンベルク、ヴェーベルンと共に活躍したオーストリアの作曲家。師のシェーンベルクのもと、ヴェーベルンが未来を志向したと言われるのに対し、ベルクは過去と密接に繋がって、無調や十二音の作品でさえ後期ロマン派的で濃密な気配を感じさせたのがポイント。 裕福な商人の家庭に生まれたベルクは、最初、文学や演劇に関心を持っ
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