DVD 輸入盤

『ヴォツェック』全曲 ホモキ演出、ルイージ&チューリッヒ歌劇場、ゲルハーヘル、バークミン、他(2015 Stereo)(日本語字幕付)

ベルク(1885-1935)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ACC20363DVD
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


アンドレアス・ホモキ演出による『ヴォツェック』
ゲルハーヘルの迫力の演技! ルイージの手腕にも脱帽!

日本語字幕付き


2012年よりチューリッヒ歌劇場のインテンダントとして采配をとる演出家のアンドレアス・ホモキによる、アルバン・ベルクが唯一完成させたオペラ『ヴォツェック』。2015/16年シーズンの幕開けに発表されたプロダクションです。『ヴォツェック』は、19世紀初め、ドイツのライプツィヒで実際に起きた殺人事件をもとに書かれたカール・ゲオルク・ビューヒナーの戯曲。元理髪師の下級兵士ヴォツェックが、幻覚の世界で奇矯な声に誘われながら精神に異常をきたし、ついには内縁の妻マリーを惨殺。
 アンドレアス・ホモキの演出は、幻想、幻覚、狂気の世界を彷徨い、貧困と暴力という負の連鎖から生まれる心理的なドラマを鋭く描いています。
 ヴォツェックを演じるのは、クリスティアン・ゲルハーヘル。ストーリーが進むにつれて、狂気の世界にのまれていくヴォツェックの苦悩ともがきを見事に表現しています。ルイージ率いるフィルハーモニア・チューリッヒも鬼気迫る演奏で、救いのないストーリーを見事な表現力で描き出しています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ベルク:歌劇『ヴォツェック』全曲


 クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン:ヴォツェック)
 ブランドン・ヨヴァノヴィチ(テノール:鼓手長)
 マウロ・ペーター(テノール:アンドレース)
 ヴォルフガング・アプリンガー= シュペルハッケ(テノール:大尉)
 ラルス・ヴォルト(バス:医者)
 グン=ブリット・バークミン(ソプラノ:マリー)
 チューリッヒ歌劇場合唱団
 イュルク・ヘンメリー(合唱指揮)
 フィルハーモニア・チューリッヒ(チューリッヒ歌劇場管弦楽団)
 ファビオ・ルイージ(指揮)

 演出:アンドレアス・ホモキ
 舞台、衣装:マイケル・レヴィン
 衣装アシスタント:メタ・ブロンスキ
 照明:フランク・エヴィン

 収録時期:2015年9月
 収録場所:チューリッヒ歌劇場(ライヴ)

 収録時間:100分58秒
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DD 5.1、DTS 5.1
 言語:ドイツ語
 字幕:独仏英韓日
 NTSC
 Region All

ユーザーレビュー

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ドイツ文学業界では原作戯曲『ヴォイツェッ...

投稿日:2017/01/22 (日)

ドイツ文学業界では原作戯曲『ヴォイツェック』は悲劇的であると同時に喜劇的な作品とされ、グロテスクな悲喜劇と評されることが多いが、そうした現代の解釈の動向に敏感に対応した演出。舞台は長方形の枠を幾重にも重ね、結果としてひな壇のようになったもので、演技者たちは自由に移動できず、その動きは大きく制約されるが、それはまさに身動きの取れぬ主人公たちの状況にふさわしい。新国立で上演されたクリーゲンベルク演出では大尉、医者、鼓手長ら固有名を持たぬ者たちが戯画化された姿で描かれていたが、ここでは全員が白塗り、戯画化は全登場人物に及んでいる。この演出ではヴォツェックとマリーの子供は人形だが(最終場のみ「声」担当の子供が登場する)、すべての人物が半ば人形化されているので、ごく自然に受け入れることができる。ヴォツェックがマリーを問い詰める全曲のちょうど真ん中、第2幕第3場から第5場にかけてや第3幕第2場、マリーの殺害から第4場、ヴォツェックの溺死にかけては、まさしく悪夢のような見事な舞台。 ゲルハーエルの題名役が実に素晴らしい。この人物の悲惨と狂気を体現したような迫真の役作りで、これまでに私が見てきたヴォツェックの中でも間違いなく最高と断言できる。バークミンのマリーは普通に見れば「人間味が足りない」と言われかねないが、半ば人間半ば人形という演出コンセプトに沿った演唱だろう。その他、端役に至るまで適材適所の配役。もともと表現主義的な演奏を信条とするルイージにとって、これほどうってつけのオペラもない。最終場前の間奏曲など凄まじい盛り上がりだが、一方、このオペラの凝った構造にも細かく目配りした指揮なのにも感心させられる。日本語字幕にケチをつけるのは、いいかげんやめたいのだが、第1幕第4場のpissen(小便する)がいまだに「咳をする」なのは、どうしたわけか。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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スタートして最初に気付くのは画質・音質の...

投稿日:2016/08/23 (火)

スタートして最初に気付くのは画質・音質の素晴らしさです。私がこれまでに見たBlu-rayの中でも最高といえます。ホモキの演出はシンプルな装置を基本にした読み替えが多く、新国の『フィガロの結婚』のように段ボールを積み上げただけのチープな舞台に失望することもありますが、この『ヴォツェック』は狂気と不条理の世界が遺憾なく表現されています。 それに加えてルイージの指揮が素晴らしい出来栄えで、彼はイタリア・オペラよりもドイツ系のオペラの方が相性が良いのではと思えるほど、彫りが深く鋭いサウンドをオーケストラから引き出しています。 声楽陣も意欲に満ちた歌唱を聴かせこの上演に花を添えています。子供の演出が大変興味深いですが、観てのお楽しみにしておきます。

好事家 さん | 千葉県 | 不明

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人物・団体紹介

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ベルク(1885-1935)

“アルバン・マリア・ヨハネス・ベルク[1885-1935]は、新ウィーン楽派の一員として、シェーンベルク、ヴェーベルンと共に活躍したオーストリアの作曲家。師のシェーンベルクのもと、ヴェーベルンが未来を志向したと言われるのに対し、ベルクは過去と密接に繋がって、無調や十二音の作品でさえ後期ロマン派的で濃密な気配を感じさせたのがポイント。 裕福な商人の家庭に生まれたベルクは、最初、文学や演劇に関心を持っ

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