ベッリーニ(1801-1835) レビュー一覧 2ページ目
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投稿日:2009/01/19
バルトリの表現力は素晴らしい。少し前にネトレプコがアバドの指揮でこのオペラのアリアを2,3曲歌ったCDが出て、それはそれで魅力的だったが、このバルトリを聴くとネトレプコが大根に思えてくる。フローレスは若くて今を盛りの充実した声で、これも素晴らしい。オリジナル楽器のオケとバルトリのメゾは良くマッチしており、指揮も録音も優れていて、このように3拍子揃ったオペラ全曲盤は久し振りだった。
Kei さん
投稿日:2007/12/26
オーラをまとったプリマが演じる凄さが味わえる逸品だった。ノルマという役はまずその神秘性と人間味を併せて表現する声の力、人を酔わせる力が必要だがそれが十分に伝わってきた。アダルジーザもポリオーネを走らせる色気があり、ノルマと声を混合させるデュエットのアンサンブルの満足感も良い。
people さん
投稿日:2018/08/23
もともとはネトレプコ主演をあてにして企てられたプロダクション。現在の彼女の声を考えれば、ネトレプコが降板したのは当然だが、代役ヨンチェヴァは大健闘、パッパーノも毎度ながら確かな仕事ぶりを見せている。にもかかわらず、新たなクリティカル・エディションに基づくバルトリ主演、アントニーニ指揮による画期的な録音が出た後でも(同じコンビによるザルツブルクでの上演が録画されなかったのは痛恨事だが)、ノルマ(ソプラノ)、アダルジーザ(メゾ・ソプラノ)という旧来の形での上演をまだ続ける意義はあるのか、という根本的な疑問を提起する上演になってしまった。 現代化演出は残念ながら失敗。キリスト磔刑像を積み上げて作られた森の造形や「カスタ・ディーヴァ」の間に香炉を揺らすといったスペクタクルな効果には、確かに見るべきものがある。しかし、その大道具にしても「ドルイド教とキリスト教は対立関係にあるはずだが」といった当然の疑問に演出家は全く無頓着。そもそもこのオペラの台本には「ヒロインが敵将と通じて子供まで作っているのが、なぜ何年もバレない」といった、この時代のオペラらしい「おおらかな」所があるのだが、「大昔の話だから」ということで、かろうじて了解されていたのだ。それを何の工夫もなく、時代だけ現代に移すと、台本の無理な部分が至る所で露呈されてしまう。演出家は「現代にもそのまま通ずる話」と主張するが、エンディングを少し唐突に変えたぐらいで、この話をそのまま現代化できると思うのは、考えが甘い。なるほどNormaは(恋人、子供に対する)愛と社会や宗教の規範(Norm)の板挟みになるが、ジハードを唱えて自爆テロをする人々はまだいるとしても、宗教上の人身御供を許容する社会がもはや地球上どこにもない以上、現代化にあたってはもっと慎重にプランを練るべきだった。ガナッシは声楽的には文句のないアダルジーザだが、どう見てもノルマより年増に見えてしまうのは、このような映像作品では致命的。この問題がクリアされない限り、従来版の上演はやはり難しいと改めて感ずる。ポルリオーネがノルマからアダルジーザに心を移すという根本設定に説得力が欠けるからだ。カレヤは最初のアリアで危ない箇所があるが、その後は歌に関しては無難。ただし、演技の方は大根なので、土壇場での「改心」などは、はなはだ嘘っぽい。これも台本の欠陥ではあるが、そこを何とかそれらしく見せるのが、演出家の手腕であろう。シェラットはノルマの父親に見える必要があるという「見た目」重視の起用かもしれないが、すでに声の力を失ってしまっていて、歌に関しては論外。
村井 翔 さん |60代
投稿日:2013/03/06
これぞまさしくベルカント・オペラ。良くも悪くもその典型ですかな。どう考えてもまともとは思えない、超ハチャメチャなストーリー。狂ってみたり、都合よく正気に戻ったり、「何じゃ、こりゃ?!」という突っ込みどころ満載のお話。美しいけれど、何の屈託もない、超ノーテンキな音楽。アクロバティックな高音頻出で有名であり、おかげさんで登場人物たちは喜んでるんだか怒ってるんだか、ちっともわかりゃしない。といふことですから、さういふつもりで歌手たちの「歌」を存分に楽しめばいいんです。サザーランドはやっぱり美声ですよ。こういうレパートリーにはぴったり。そして超強力な男声陣の素晴らしさ。パヴァロッティは言わずもがな。カップッチッリやギャウロフも実にいい歌。惚れ惚れしますぜ。ボニングさんは毎度の通り、手堅いバックアップで大いに結構。下手にドラマティックに鳴らしたりすると「歌」を楽しめなくなりますので、そこらあたりはよく心得たものです。録音もまるで問題なし。いいんぢゃないでしょうか。
ほんず内閣総理大臣 さん
投稿日:2011/11/28
従来から他のレーベルで出されていましたが、ピッチの問題があるとのことで敬遠していました。今回のMyto盤ではそれが補正されていると聞いて購入してみました。序曲を聞いた時は「この程度の音か」とちょっとがっかり。しかしPollione登場の頃から急に音が良くなってきました。オケや合唱の音はそこそこですが、放送前提のコンサート形式上演のためかソリストの声は非常に鮮明に取られているようです。そのためかCallasやDel Monacoはスカラ座ライブと同等かそれ以上に熱がこもっ歌唱に感じられます。Stignianiにスタイルの古さと声の衰えが感じられるところは確かにありますが、言われているほどには悪くありません。そしてSerafinの指揮の上手いこと。アリアや重唱の前奏がとても魅力的に感じられました。スカラ座ライブの時もそうでしたが、これを聞くとあらためて「スタジオ録音のNormaには戻れない」と感じてしまいます
Ochs さん
投稿日:2011/04/25
LP時代に初めて聴いて、一部のサザーランド評価が如何に偏見かを思い知った名録音です。パヴァロッティのオペラ初録音としても記念すべきもの。このコンビでベル・カント・オペラの録音を残してくれたDECCAの功績は大なるものがあります。世のサザーランド聴かず嫌いにお奨めします。オペラとしては「ノルマ」に追随する名作。「清教徒」より上かも?
オペラかじり虫 さん |70代
投稿日:2011/02/27
マリア・カラスの最高のノルマであると断言できる録音。ライブならではのたたみこむような盛り上がりは絶品である。清らかな女神のアリアの崇高さ。1952年ロンドンライブ・1954年スタジオ録音では未完成だったノルマがここに完成したといえるのではないか。 第2幕ではカラス、デル・モナコ、シミオナートの白熱の3重唱があり、物語の登場人物の葛藤だけでなく、共演する歌手たちの葛藤までも感じられる。第2幕でここまで歌ってしまって、第3幕は大丈夫かと心配になる。しかし、さすがでカラスもシミオナートも第3幕の二重唱は完ぺきである。これ以上の歌唱はもはや存在しまい。ベルカントオペラの真髄を感じることができる名唱が続く。有名な「son io」の部分もライブならではの高音で観衆を熱狂させている。 このソプラノ泣かせの大曲オペラが、最後の最後までライブで完全燃焼するというすさまじい舞台の記録だ。音質の問題は抜きにして、一聴の価値ある歴史的名盤である。
Maxim さん
投稿日:2010/10/19
サザランドはベルカント芸術(工学?)を極めている。疑う余地はない。カラスのベルカントが如何にドラマティズムに焦点を当てたものだったことが分かるし、この二人なくして今日のベルカントの復活はなかった。La Stupendaの異名をもつもう一人の女王が天に召されたことは悲しい限りである。
Jokanahn さん |20代
投稿日:2010/01/10
ピリオド楽器による世界初録音であるとか、主役のアミーナにメゾソプラノを起用した原典版であるとか、本CDにはさまざまなポイントがあるが、そのようなことを度外視しても、十分に存在価値のある優れた名演である。最近では、オペラの新譜などきわめて稀少な存在になりつつあるが、そのような中にあっては、なおさら燦然と輝く金字塔とも言える。何よりも、主役であるアミーナのバルトリと、エルヴィーノのフローレスの若きコンビが最高のパフォーマンスを示しているのが見事である。今をときめく両者の共演は本盤が初めてと言うが、そうとは思えないほどの息のあった名コンビぶりだ。特に、第1幕の二重唱は絶美の美しさで、これぞイタリアオペラの真髄を思い知らされるようだ。他の歌手陣では、ロドルフォ伯爵のダルカンジェロの歌唱が重厚な味を見せており、アレッシオのカールマンのナンパぶりもなかなかのものだ。指揮者については、私もあまり情報を持ち合わせていないが、本盤の見事な演奏を聴く限りにおいては、力量にいささかの不足もない。オーケストラや合唱団も素晴らしい演奏を行っており、本盤の価値をより一層高めることに貢献している。本盤が、2009年度のレコードアカデミー賞大賞を受賞したのも、当然のことと考える。
つよしくん さん |40代
投稿日:2009/09/27
タイトル・ロールに扮したサザランドの愁いを含んだ写真の表情から、この役柄に対する思い入れの深さが偲ばれる。事実、魅力的かつ典型的な悲劇のヒロインではあるが、声楽的に言って凄い難役である事も確か。この曲をサザ皇后(グルベ女王に対して)は余裕のヨシコ状態で歌い切る。パヴァロッティの声も瑞々しくて素晴らしい。ベッリーニの音楽そのものを越える事など何人にも無理ではあるけれど、ここでのボニングの指揮ぶりは明快かつ優美。
ドン・G・イテュリ さん
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ありがとうございました
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