ヘンリック・イプセン

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人形の家 三幕 新潮文庫 改版

ヘンリック・イプセン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102096017
ISBN 10 : 4102096019
フォーマット
出版社
発行年月
1983年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,154p

内容詳細

小鳥のように愛され、平和な生活を送っている弁護士の妻ノラには秘密があった。夫が病気の時、父親の署名を偽造して借金をしたのだ。秘密を知った夫は社会的に葬られることを恐れ、ノラをののしる。事件は解決し、夫は再びノラの意を迎えようとするが、人形のように生きるより人間として生きたいと願うノラは三人の子供も捨てて家を出る。近代劇確立の礎石といわれる社会劇の傑作。

【著者紹介】
イプセン : 1828‐1906。ノルウェーの劇作家。幼くして家が破産し、風刺的な詩や戯曲などを書きはじめる。創刊した週刊誌は廃刊、支配人となった劇場も経営不振で閉鎖の憂き目にあうが、戯曲『ブラン』(1866)がようやく世に認められ、『人形の家』(’79)で不動の名声を得る。その後は近代演劇だけでなく女性解放運動にも大きな影響を与えた

矢崎源九郎 : 1921‐1967。北欧文学者、言語学者。山梨県生れ。東京帝大言語学科卒。東京教育大で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    ノラのしたことは極端だ。しかし、ここで述べようとされているのは、ノラが決断したこと<夫と子供を置いて自立すべく家を出る>という彼女の決断ではなく、そのような気持ちに彼女をさせた夫の考え方や態度であると思う。ノラがそのままでいた場合を、チェーホフは「かわいい女」で描いたのだろうか。中学生の時に読んだ時は、どうかノラが帰りますように、そんな無鉄砲なことをしないようにと祈ったが、今はよくぞ自ら気付いたねと言ってあげたい気持ちになる。

  • ykmmr (^_^) さん

    最近、戯曲をたまに読んではいるが、中々、セリフと想像が一致しなく悩む事が多かったが、これは凄く読みやすい。起承転結がしっかりしており、各舞台、色んなシチュエーションがありながらも分かりやすく、想像が出来る。人形が題なんだろうが、普通に人間劇として体感してみたい。イプセンの才能が、ノルウェーの広大な自然に隠れなくて良かった。

  • syaori さん

    物語は単純で、主人公ノラが夫ヘルメルに内緒にしていた借金とその時の証書偽造がある出来事を引き金に露見し、それをきっかけに夫婦生活が破綻するというもの。その過程で露わになるのはヘルメルとノラの「道徳心」の齟齬で、夫の命を救った彼女の「自慢」の行為を彼は「穢らわしい」「犯罪」と突き放す。夫が従う社会の法と家族を思う彼女の道義と、その相克に直面し彼女は「社会が正しいのか、あたしが正しいのか」「知りたい」と家を出る。そう考えたとき、彼女の葛藤は社会と個に引き裂かれている現代人の葛藤とも重なるようにも思われました。

  • NAO さん

    夫が苦しい時に自分なりに考え行動し、しかもそれを秘密にしておけるほど、実は自立心があったノラ。彼女の真の姿を見ようとせず、ただ美しいお飾りとしてしか見ていなかったヘルメスとの間に亀裂が入るのは仕方のないことだったのだろう。古い話だけれど、今でもヘルメスのような男性は多いのだろうな。そういう男性の元でお飾りでもいいから安逸な暮らしをしたいという女性もいるだろうし、自分をしっかり持って生きたいという女性もいる。どちらでなくてはいけないとは、なかなか言えるものではない。ノラに関しては、彼女の決断に拍手。  

  • ケディーボーイ さん

    これからどうなるんだろうとハラハラしながら一気に読めた。そしてノラが夫に啖呵を切る最終幕、本当に胸がすくのを感じた。ヘルメルめちゃかっこ悪い(笑)そして解説の人が「婦人解放論のごときは今日からみればもはや陳腐の問題であり、事実その問題文学の多くはすでに色褪せてしまっているが」と書いてるのもめちゃかっこ悪い(笑)

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ヘンリック・イプセン

1828年3月20日ノルウェー南西の港町シェーエンに生まれる。1835年父が破産同然となり、郊外に移る。1844年造船の町グリムスタの薬局の見習いとなって自活。1850年最初の戯曲『カティリーナ』を自費出版。1851年西海岸のベルゲンのノルウェー劇場座付作者兼舞台監督となる。1857年首都のノルウェ

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