ブレイン・ハーデン

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金日成と亡命パイロット

ブレイン・ハーデン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560084847
ISBN 10 : 456008484X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

内容詳細

同時代に生きながら、別々の道をたどった二人の運命―。「偉大なる首領」と、朝鮮戦争の休戦直後、ミグ15戦闘機に乗って38度線を越えた空軍兵士―。米中ソの思惑、独裁体制の成立過程を精緻に描いた傑作ノンフィクション!

目次 : 第1部 パルチザンと金持ち少年(始まり/ 飼い犬と嘘つき/ スターリンを説得)/ 第2部 戦争(解放/ さんざんにやられて/ ミグ/ 北朝鮮への帰還/ 国際スポーツ大会/ 攻撃用地図と亡命懸賞金/ 尤叔父)/ 第3部 飛行(視界良好/ カネを搾る/ 本物と偽物/ 学びと粛清)

【著者紹介】
ブレイン・ハーデン : ジャーナリスト。1952年、米国ワシントン州生まれ。シラキュース大学大学院でジャーナリズムを専攻。『ワシントン・ポスト』の東アジア、東欧、サハラ以南アフリカなどの各支局長を歴任し、現在はPBSのドキュメンタリー番組『フロントライン』や『エコノミスト』のリポーターとして活躍

高里ひろ : 翻訳家。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Shintaro さん

    朝鮮戦争時にミグ15とともに北朝鮮から韓国に亡命したパイロット、盧今錫中尉と金日成の話。ミグ15とF−86セイバー、ナチス・ドイツの成果を最大限に取り入れたため、機首に空いた大きな空気取り入れ口や後退翼などそっくりで姉妹機のよう。性能もそれほど差がなく、最高速と上昇率はミグが勝っていた。スターリンは中国義勇軍を支援するため大量のミグとソ連人パイロットを派遣した。地上では代理戦争だったが、鴨緑江上空ではソ連人とアメリカ人パイロットがガチで機銃戦をしていた。いい勝負だったらしい。冷戦どころか戦争状態だよなあ。

  • BLACK無糖好き さん

    金日成が朝鮮戦争を経て北朝鮮で独裁者になる過程と、盧今錫がミグ15戦闘機で韓国へ亡命し、その後アメリカで暮らすまでの過程を夫々対比させながら描く面白い試み。特に盧今錫が裕福な年少期から抱いたアメリカへの憧れを潰えさせる事なく、狂信的な共産主義者を装いながら亡命の機会を待ち、最大のチャンスの瞬間を見事にモノにする場面はとてもスリリングだった。亡命者への報奨金の顛末や、プロパガンダ戦争に関するワシントン内部でのやり取りなど、アメリカ政府の関連文書の機密解除で明らかになった事実は大変興味深いものがある。 

  • kawa さん

    1953年、ミグ15で亡命した北朝鮮空軍パイロットと金日成の生涯を対比しながら、朝鮮戦争前後の半島の様子を描く。ドキュメントに登場するプレーヤー設定が秀逸で一気読み。あまり知らなかった朝鮮戦争の実態や、金日成の軍事的無能力の尻ぬぐいに、スターリンと毛沢東がどんな役割を果たしたかつまびらかに描かれ面白い。

  • ケニオミ さん

    金日成の独裁者への道のりと、彼の無能ぶり(政治的嗅覚だけで生き延びてきた)をこれほどまでに描いている本は今まで読んだことがありませんでした。彼の人生と並行して、1954年にソ連の最新鋭戦闘機ミグを操縦して亡命した盧今錫(ノクムソク)が描かれていますが、生き延びてアメリカへ行くために、彼も独自の嗅覚を使っている所が興味深いですね。世襲制の独裁者として現在北朝鮮に君臨している金正恩が、今後どれほど人民を虐げるかが怖いです。ヒトラーのように「地獄に落ちるならみんな一緒に」となりそうで・・・。お薦めの一冊です。

  • 勝浩1958 さん

    アメリカに亡命した元北朝鮮パイロットの物語を通して、金日成やスターリンが何を企んでいたかを知ることができた。狂人が国家を恣にしていた時代の北朝鮮とソ連では、どれだけ多くの人々が犠牲になったことか。北朝鮮では強制収容所に収監されている人がいることが分かっている。いまでも命を賭して脱北が行われている。金日成、金正日、金正恩は三人とも狂っているとしか言いようがない。彼らのもとに生きる人たちは本当に悲惨だ。

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ブレイン・ハーデン

ジャーナリスト。1952年、米国ワシントン州生まれ。シラキュース大学大学院でジャーナリズムを専攻。『ワシントン・ポスト』の東アジア、東欧、サハラ以南アフリカなどの各支局長を歴任し、現在はPBSのドキュメンタリー番組『フロントライン』や『エコノミスト』のリポーターとして活躍

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