両手にトカレフ

ブレイディみかこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784591173992
ISBN 10 : 4591173992
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
追加情報
:
271p;20

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • starbro さん

    ブレイディみかこは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の処女小説は、貧困層、14歳の少女の魂の叫びでした。 「両手にトカレフ」を実際に聴いてみたい♪ https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008387.html

  • 旅するランナー さん

    彼女はリアルでワイルドで、ちゃっとセンシティブ。子供であるという牢獄。なんて悲しい言葉なんだろう。困っている子供たちが「しかたがない」と諦めず、別の世界はあると信じて生きられる、そんな世界を作らなければ。イギリスの地方都市に住む少女が生きる世界と、金子文子の「ある日本人女性の刑務所回顧録」の世界が、時空を超えて地続きになる感覚。あまりにも見事にリンクして、逆にあざとく感じてしまう。なんて言う僕は、恵まれた世界に生きる最高にワイルドでドープだと勘違いしている読者に過ぎないのでしょう。

  • 読特 さん

    「小説でしか描けない子供たちのリアル」…舞台は現代の英国。交互に流れる100年前の日本人”フミコ”の少女時代。その救いのなさに主人公ミアが自らを重ねる。身近にある愛情と友情。福祉制度もある。それでも、運命は決まっているというあきらめ。追い込まれているのは自分も同じ。とんでもない出来事も淡々と語られる。複雑でもない登場人物の人間関係。入り組んでもいない展開。ライトなノベルの終盤に訪れるクライマックスに強く心を揺さぶられる。行きつく結末はこうであって欲しいという願望なのかもしれぬ。物語は終わるが現実は続く。

  • R さん

    イギリスの貧困家庭に生きる少女が、日本の大正時代、貧困を生きた女性を描いた本と出会ったお話。すごくよい形で終わるのだけども、何も始まっていないしこれからであるのだが、この物語の終わりまでに出会ったこと、変わったこと、変わらなかったことがとても丁寧に、はっきりと刻まれていて、少女の自立というテーマでもあり、未来を掴む生きる姿が描かれていてとてもよかった。ラップで紡ぐ言葉が少女を救うという観念的な部分を周辺から包むように判然と書いて、生きることを肯定する、行使する姿が凛々しくよかった。

  • ALATA さん

    「本をたくさん読みなさい、本を読まなかったから私はこうなった」寒い冬の朝、14歳のミアは母の言葉をかみしめて図書館の前に立つ。父と母と若い女、複雑な家庭環境、子供達にとって家は自らを守るシェルターだ。この重苦しい出だしはノンフィクションを読み慣れた、みかこさんの小説?と、ちょっと戸惑う。ヤングケアラーの問題、貧困層、救いようのない世界から逃れるために一歩を踏み出すことが大切だと感じた。生きてさえいれば希望の光が見えてくる★3※自分たちの世界はここからスタートする、まだまだ、ずっと・・・ミアへの応援歌だな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ブレイディみかこ

1965(昭和40)年福岡生れ。県立修猷館高校卒。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、’96(平成8)年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年『子どもたちの階級闘争』で新潮ドキュメント賞

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品