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交響曲第7番ホ長調(ハース版) ティントナー/ロイヤル・スコテッィシュ管弦楽団

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8554269
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD

商品説明

作曲者の原意に従うとの言葉をスローガンに、これまで快調に仕事を進めて来たティントナーだけに、この第7交響曲も、おおかたの予想通り”ハース版”、つまり、第2楽章クライマックスへのニキシュのアドヴァイスによる打楽器追加を、敢えて削除したヴァージョンを用いています。  ブルックナーの版については色々な考え方がありますが、この作品の場合、ハース版使用は、ヴァントや朝比奈などあくまでも少数派。つまり、ブルックナー作品を後期ロマン派的方法論から遠い存在として位置付ける指揮者に好まれているようですが、ティントナーのアプローチも、その種のいわば”古典的”なものであると考えて間違いないようです。  今回の演奏は、1997年5月6日と7日の二日間、グラスゴーのヘンリー・ウッド・ホールでデジタル収録されたものです。第4番に続くティム・ハンドリーによる2度目の録音であり、ホールに馴染んだこともあってか、これまでで最高のクオリティが確保されているのが大きなポイントと言えるでしょう。  その重厚さを基調としながらも透明度の高い響きは、ブルックナー鑑賞にふさわしい条件を満たしたものと言え、トゥッティの迫力はもちろん、微細なソロに至るまでしっかりと捉えられていて実に快適。つまり、ステージ上のオーケストラが見通しよく再現されているわけで、楽器間の自然なパースペクティヴが、ヴァイオリン両翼型の正統的配置の長所を際立たせてくれるのも嬉しいところです。  平板に流れがちな第7番に於けるこの配置のメリットは明白であり、立体的な音響によって各素材のコントラストが無理なく明確になる利点も含んで魅力十分です。  ちなみに、この配置による第7交響曲の録音は比較的少なく、有名なところでは、スタティックで雄大なクレンペラー盤、叙情的でマニアックなラトル盤、即物的なギーレン盤、それにアーノンクール盤 の4種のみ。それぞれ非常に個性的な演奏ばかりで、これにティントナーの暖かく豊かなアプローチが加わると傾向はまさに四者バラバラです。楽器配置にまでこだわる人は、演奏解釈へのこだわりも強いということでしょう。  そのティントナーの解釈は、いつも通りのナチュラルかつスケールの大きなものですが、なだらかな稜線を持つこの旋律的名作の場合、それは特に有効な手法だとも言えます。  第1楽章は、冒頭からごく自然でありながら、実に魅力的な主題の歌わせ方が示され、安っぽい表情をつけまくるイタリアの某有名指揮者などとは正反対のスタンスが即座に理解されます。  続く第2楽章の美しさも特筆もので、第1主題の荘厳な中にも品格のにじみでる美感、第2主題での美しい憧憬が真に迫り、見え見えのクライマックス主義に陥らないピュアな雰囲気の持続が、結果として聴き手に深い満足感を与えてくれます。  第3楽章の素朴な感触、第4楽章の見通しよい古典的フォルムも申しぶんなく魅力的で、それらが渾然となって醸し出す独特な味わいは、この第7交響曲が置かれた位置が第8番と第6番の中間だったことを想起させるに十分な説得力を備えたものだと言えるでしょう。

収録曲   

クラシック曲目

  • Anton Bruckner (1824 - 1896)
    Symphony no 7 in E major, WAB 107
    演奏者 :

    指揮者 :
    Tintner, Georg
    楽団  :
    Royal Scottish National Orchestra
    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Symphony
    • 作曲/編集場所 : 1881-1883, Vienna, Austria
    • 言語 :
    • 時間 : 65:52
    • 録音場所 : 05/1997, Henry Wood Hall, Glasgow, Scotland [Studio]

総合評価

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たしか10年前にも投稿したと思っているが、...

投稿日:2018/03/21 (水)

たしか10年前にも投稿したと思っているが、かなりけなしたので除外されて載せてもらえなかった気がするのでもう1度書かせてもらおうと思う。この7番は9番のところでも書かせてもらったが、せっかくハース版を使いながら、明らかに練習不足と思われる演奏になってしまっている。多分製作者の指示だろうが、何せ、7番と9番を4日間で録音しているんだからさもありなん、て感じ。これではこの指揮者の良さは全く伝わらない。ノヴァーク版で聴かれるあのうるさい打楽器追加がないはずの、せっかくのハース版使用での第2楽章のクライマックスもぎすぎすした進行でまったく感動しない。これがあの8番であれほど素晴らしい演奏ができた指揮者の演奏とは到底思えない。製作者にせかされた指揮者がかわいそうに思えてくる。幸い、彼は形だけでも全集として残せたのでそれだけでもよかったと思わねばならないのだろうか・・・。

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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500円クラシックにティントナー指揮ロイヤ...

投稿日:2013/05/27 (月)

500円クラシックにティントナー指揮ロイヤル・スコティッシュ管の演奏するブルックナーの4番、7番が入っているのは、クラシック入門者にとって実にすばらしいサービスである。こちらの7番のディスクのレビューをお読みになると、4番のディスクとは違い、けっこう厳しいことが書かれているが、ブルックナーをまだあまり聴いていないという方は、気になさらないほうがよい。7番は、もうすこし悠然としたテンポ、深みのある響きで演奏された名演奏がたくさんあるので、ティントナーの飾らないストレートな表現を、曲にそぐわないと感じる聴き手が多くいらっしゃるのだろう。しかし、ティントナーの他の曲の演奏も聴くと、表現姿勢は一貫していて、この7番もそれに従って演奏したのみ。初聴の方ならばかえって退屈せず、曲全体の見通しを感じながら聴き通せるのではないかとと思う。

ニャンコ先生 さん | Tochigi | 不明

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いわゆる「鳴らす」タイプのブルックナー演...

投稿日:2006/05/06 (土)

いわゆる「鳴らす」タイプのブルックナー演奏。ヴァントやスクロヴァチェフスキの正反対を行く。テンポやアクセルのかけ方は自然であり、金管の鳴りはうるさいがヴァントの様に威圧的ではない。深みのある音色ではないが、きっちりとした発音の演奏によって曲の骨子が明確に浮かび上がってくるのだ。ジャケットの写真の様な霊峰が遠くに見える気がする。ナクソスの録音は悪くないが、やや残響がありそれがチープな音に感じさせ損をしている。もったいないといえよう。

肉ポエム さん | 東京 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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